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木曜日, 9月 24, 2015

「仕事ができる人」の定義

多くの企業が考える「仕事ができる人」の定義。

仕事の能力は、組織において重視されるが、では「仕事ができる」とは何か。これを明確に定義している組織は少ない。

もちろん会社の求めることはいうまでもなく「成果をあげること」なのだが、この成果は◯◯さんの、この成果は◯◯さんの、という切り分けができないものが多く、「成果を出した人ができる人」と定義してしまうと、評価の間違いを犯すリスクが高くなる。
また、すぐに結果のでないような仕事も数多くあり、必ずしも短期的な業績を持って、「結果を出す力がある」とみなすのも早計である。
だから、多くの会社では「結果を出す能力とは何か」をできるだけ詳細に定義し、評価を結果のみに頼らないようにする。

では、一般的にどのような能力が「成果に繋がる」とみなされているのか。京セラおよびKDDIの創業者であり、多くの経営者に支持されている稲盛和夫氏は、

仕事の結果=能力×熱意×考え方

と言った。
この考え方のポイントは、全てが掛け算であること、そして「熱意」と「考え方」が入っていることである。要は能力が高くても、熱意がない人物、考え方が間違っている人物は結果が出ないですよ、という説教なのだ。

だが私は正直に言えば、今ひとつ腑に落ちていなかった。というより、曖昧すぎて評価には使えない。そこで「多くの人ができると考える人物は、本当にできる人 物である可能性が高い」という考え方を採用し、多くの会社での人事コンサルティングの経験を元に、共通して見られるパターンを洗い出してみた。

多くの評価制度を観察すると、「仕事ができる人物」は、下の3つを全て、ある程度のレベルで保有している人という定義が多い。

  1. 知的能力
  2. 行動力
  3. 人から好かれる能力
3については「人間力」という言葉を使う組織もあるが、曖昧な言い方なのでより直接的な「好かれる能力」とした。
そしてさらに、上の3つは以下のように分解できる。

1.知的能力

ピーター・ドラッカーによると、知的能力は成果の上限を規定する。
・知的な態度をとれる(勉強できる。参考:知的であるかどうかは、五つの態度でわかる。
・知識がある(業務遂行のみならず、広範な知識を有する。資格なども含まれる)
・知識を使いこなす能力がある(発想ができる。参考:「アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせ」

2.行動力

知的に優れていても、行動しなければ何も始まらない。
・率先垂範(人より先にやる。参考:とにかく始めてしまう人、は何がちがうのか。
・勇気(初めてのことも、恐れずやる 参考:「仕事ができるやつ」への最短の道
・体力(行動量が多い 参考:「頭の良いリーダー」と、「行動力のあるリーダー」どちらに人はついていくか。

3.人から好かれる能力

現代の仕事はすでに、個人の能力を大きく超えた水準の質を要求されている。チームでなければ、大きな成果は上がらない。
・共感力(人の気持ちがわかる。論理では人を説得はできない上、共感抜きに行動をさせるのは更に困難である。)
・リーダーシップ(人を纏める力。心の余裕。参考:新米リーダーが必ずやらなければいけないこと。
・倫理観がある(まっとうな人であること。性根が卑しい人物は人から好かれない。 参考:ヒポクラテスの誓い



言ってしまえば、これらの基準がどこの会社の人事評価基準にも形を変え、含まれている。
「組織でどうしたら評価されるか?」を気にする方はチェックしてみると良いだろう。

 

知的であるかどうかは、5つの態度でわかる

知的であるかどうかは、5つの態度でわかる。

少し前に訪れた大学の先生から、面白い話を伺った。それは「知的な人物かどうか」という判断の基準に関するものである。

私達は「頭が悪い」と言われることを極端に嫌う。知性が人間そのものの優劣を決めるかどうかは私が判断するところではないが、実際知的であることは現在の世の中においては有利であるし、組織は知的な人物を必要としている。
だが、「どのような人物が知的なのか」ということについては多くの人々の判断が別れるところではないだろうか。
世の中を見渡すと、あらゆる属性、例えば学歴、職業、資格、言動、経済的状況などが「知的であるかどうか」のモノサシとして使われており、根拠があるものないもの含め、混沌としている。

だが、私がこの先生からお聞きした話はそういった話とは少し異なる。
彼は「人間の属性と、知的であるかどうかの関係はよくわかりませんが、少なくとも私が判断をするときは、5つの態度を見ています」
という。
エピソードを交え、様々な話をしていいただいたのだが、その5つをまとめると、次のようなものになった。

1, 異なる意見に対する態度
知的な人は異なる意見を尊重するが、そうでない人は異なる意見を「自分への攻撃」とみなす

2, 自分の知らないことに対する態度
知的な人は、わからないことがあることを喜び、怖れない。また、それについて学ぼうする。そうでない人はわからないことがあることを恥だと思う。その結果、それを隠し学ばない

3, 人に物を教えるときの態度
知的な人は、教えるためには自分に「教える力」がなくてはいけない、と思っている。そうでない人は、教えるためには相手に「理解する力」がなくてはいけない、と思っている

4, 知識に関する態度
知的な人は、損得抜きに知識を尊重する。そうでない人は、「何のために知識を得るのか」がはっきりしなければ知識を得ようとしない上、役に立たない知識を蔑視する

5, 人を批判するときの態度
知的な人は、「相手の持っている知恵を高めるための批判」をする。そうでない人は、「相手の持っている知恵を貶めるための批判」をする。


知的である、というのは頭脳が明晰であるかどうか、という話ではなく、自分自身の弱さとどれだけ向き合えるか、という話であり、大変な忍耐と冷静さを必要とするものなのだ、と思う。