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火曜日, 2月 10, 2015

インターネットは消える運命にある


インターネットは消える運命にある──Google会長エリック・シュミット

 

グーグル会長のエリック・シュミットが「World Economic Forum」(世界経済フォーラム、2015年1月21〜24日、スイス・ダヴォスで開催)に登壇。彼が語ったのは、あらゆるものがネットに接続して、ネットを意識しなくなる未来だ。


これは、おそらくは弁証法的な挑発なのだろう。グーグルの最高経営者が、「インターネットは消える運命にある」と断言することは、人々の関心を引きつけるために机上で研究した言葉のように見える。
エリック・シュミットは、ひとたびスイスのダヴォスで開かれた「World Economic Forum」(世界経済フォーラム、WEF)の聴衆の注意を引きつけると、発言の真意は「ネットは消えるというよりは、単に新しい空間を見出して、より押しつけがましくなく、わたしたちのまわりどこにでも存在するようになる」ということだという意図を明確にした。
「わたしたちはネットと接続したあまりにも多くのセンサー、アクセサリーに囲まれて、そのことに気付くのがどんどん難しくなるでしょう」と、シュミットは説明した。
すべてのガジェットがネットにつながっているわたしたちの家の部屋を想像してみよう。
「それらは普通の存在となり、デヴァイスとのやり取りは日常的なものとなるでしょう」。そうシュミット氏は言う。「インターネットは副次的なレヴェルへと移り、高度にパーソナライズされ、高度にインタラクティヴな世界を出現させることになるでしょう」。
インターネットを不要なものだと考える人は、まだ多くいる。それはまるで、携帯電話を持たないことを誇りにしていた20年ほど前と同じようなものだ。しかし、いまや時流は明らかだ。「ネットから断絶することはもう不可能です。政府だって、金融や、通信や、市民がコミュニケーションを取る新しい方法に関して、ネットを無視することはもうできません」。
とはいえ、同じく今年のWEFにおいてはネットの未来に対する別の考察も挙がっている。Facebookの最高執行責任者、シェリル・サンドバーグは、変化はいまのところ氷山の一角に過ぎないが、どんどん大きくなる運命にあることを指摘した。「今日、インターネットへのアクセスを有しているのは世界の人口のわずか40%でしかありません。その割合が50%、そして60%に上がったとき、物事がどれだけ変わることができるかを想像してみましょう」。
サンドバーグはまた、わずか数十年前には想像もつかなかった点についても説明する。「いまやネットのおかげで、あらゆる人が自分が何を考えているかを発言できます。あらゆる人が日々のニュースにコメントし、自身の考えを投稿できる。ネットは人々に声を与えました。これは歴史的に見ても、これまでなかったものです」。
WEFは経済に関するフォーラムであるゆえに、市場で起きつつある新しいテクノロジー革命を分析しつつ、労働問題も考察の対象となった。
「あらゆる人々が雇用の心配をしています。しかし単に、これまでに見られたことのないスピードで変化が起きつつあるからにすぎません」と、サンドバーグは言う。「しかし、テクノロジーは、テクノロジー関連の雇用のみを生み出しているわけではないことを忘れるべきではありません」。実際にシュミット氏が引用した統計では、「テクノロジー」関連の雇用1つについて、他の経済領域においてさらに5〜7の雇用が生み出されていることを示している。
おそらくそれは、わたしたちがいまだ慣れていないスピード感をもった市場だ。わたしたちはネットに囲まれながら、それを見ることができない世界で暮らすことになる。しかしどちらかといえば、それは恐れる必要のない世界であるように思われる。

TEXT BY GIORGIO BARATTO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS (ITALIA)

火曜日, 8月 26, 2014

IoT Internet of Things の抱える問題


IoTで見過ごされている大問題:ネットにつながるデヴァイスには「寿命」が必要だ

デヴァイスとインターネットをつなげる Internet of Things が可能にする新しいライフスタイルへの期待は大きい。しかし、そこにはひとつ大きな問題がある。ネットにつながる以上、避けようのないトラブルが待っているのだ。


image: SHUTTERSTOCK
最近誰もが、IoT(モノのインターネット)について語り合っている。雨が降ったら紫に光る電球だとか、メールで通報してくれる煙感知器だとか、自宅をネットワークするルーターだとか──。しかし、逆に誰もが着目してない点があって、実はそれが大きな問題にもなりうるのだ。
人々は、そうしたインターネットにつながったデヴァイスが「古くなった」ときに、機能停止するようプログラムされるべきだという部分は考えていないようだ。
CIAの非営利ヴェンチャー企業、In-Q-TelのCSOを務めるダン・ジール氏が、ある疑問を提示している。
ジール氏は、インターネットに接続されたデヴァイスが増えるにつれ、それらがアップデートされなければ、ハッカーに対する脆弱性をもつことになると危惧している。「頭のいい『対立相手』がいるのでね」と彼は言う。「永遠に生き続けるIoTは、いずれ乗っ取られてしまうでしょう」
この問題は、IoTが普及するに従って悪化していく。これまで目立つことのなかった対象が、ハッカーにとって格好の攻撃対象となりよからぬ目的のために利用されかねない。「いま現在、完璧なソフトウェアなんて書けませんから」とジール氏は言う。
ジール氏は、危険性を軽減するためにもデヴァイスには「寿命」を設けることを提案している。そして、これは妥当な判断なのかもしれない。結局のところすべてのコードにはバグがつきもので、いずれ発見されハッカーに悪用されてしまう。パソコンや電話より寿命の長いサーモスタットや電球、スマートゴミ箱などを開発していくのであれば、ソフトウェアに対するパッチで保証できなくなる段階で、役目を終えるような設計にする必要があるだろう。でなければわれわれは、セキュリティの悪夢を見るはめになってしまう。

問題は氷山の一角

今年のはじめ、世界中がこの問題をおぼろげながら認識した事例が起きた。「ムーンワーム」という悪意をもったソフトウェアが世界中のLinksysルーターを感染させていたのだ。Linksysはムーンワームに対するパッチを発行したが、販売元は永遠に彼らの商品を取り扱えるわけではない。
セキュリティの脆弱性が発見される方法を研究した結果、ほとんどの場合、ソフトウェアがリリースされてしばらく経った後でもセキュリティのバグが出てくる事が分かっている。
こうした状況では、ジール氏が指摘する問題もすぐには解決しそうにない。むしろ悪化していく可能性の方が高そうだ。「ソフトウェアは、放置していれば腐っていくというものではない」。そう語るのはUnixオペレーティングシステムのコア開発者でありAlcatel-Lucentのテクニカルスタッフのジム・ゲッティス氏だ。「しかしいまは、家庭用ルーターや組み込まれたネットワークデバイス、そしてまだ使われているWindows XPへの対応をしなければならないのが現状です」

オープンソースが解決へと導く?

答えがどこにあるかというと、スマートガジェットの命を断てばいいというわけではなさそうだ。前出のジール氏も、より「穏やかな方法」で解決できると認める。デヴァイスを自動的に更新させたり、あるいは何年かに一度、ファームウェアの更新をリクエストすればよいのだと言う。しかし、これでは大元の開発者がパッチ修復を望まなければ終わってしまう。
そこでオープンソースが登場する。商品の期限終了が近づくとともに、メーカーはオープンソースバージョンのソフトウェアを出し、最低限パッチと更新ができるようになるかもしれないとジール氏は考えている(もっとも、例えばマイクロソフトは人々の再三に渡る「Windows一部オープンソース化」の提案を無視し続けてきたので、実現は難しいだろうが)。
オープンソースソフトウェアは、長期間にわたってパッチされるための手段として知られてはいるが万能薬ではない。もしマイクロソフトがWindows XPのコードをオープンソースとして公開したとしても、コミュニティがそれを使って何かを始めるまでに何年もかかってしまう(NetscapeのMozillaブラウザコードの例が、まさにそれである)し、むしろ何も起こらない可能性もある。
ひとつだけはっきり言えることは、メンテナンスのされないインターネット搭載物をつくれば、問題しか引き起こさないということだ。「いまのところ、われわれが構築できる範囲のシステムは、長期間の稼働ができないんです」とゲッティス氏は語った。


THE ROLA!!