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火曜日, 7月 05, 2016

「幸せの方程式」 あなたの「幸せ」は、周りの人によって決まる

 

あなたの「幸せ」は、周りの人によって決まる:研究結果

 

 

他人と比べて恵まれていてもそうでなくとも、「不平等」が生じるときに幸福度は下がるという研究結果が発表された。

研究チームは、ある個人がどれぐらい幸福で寛容になれるかを予測する「幸せの方程式」をまとめている。




最新の研究によると、幸せは自分自身の状況のみによって決まるのではなく、周りにいる人々の身に起きていることにも影響されるようだ。



研究を行ったユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のグループが、その成果を「幸せの方程式」にまとめている。

『Nature Communications』誌に発表された今回の研究によれば、自分自身と他者の間に不平等が生じている場合に幸福度は下がるという。この結果は、他者と比べて恵まれている場合にもそうでない場合にも当てはまった。つまり、不平等そのものが「不幸の根底」にあると考えられる。

研究ではまず、お互いのことを知らない実験参加者47人が小さなチームに分けられた。
実験のなかで彼らはお金をかけたギャンブルを行い、このとき同じチームのメンバーが勝ったか負けたかを知ることができた。
その結果、参加者たちの幸福度は、自分が勝ったときには、同じチームのメンバーが負けるよりも勝ったときにより上がることがわかった。反対に自分が負けた場合には、メンバーも同じく負けたときに幸福度は高くなる傾向が見られた。


別の実験では、参加者たちが、出会ったばかりの人にお金を分け与えるように命じられたときの行動を調べた。参加者たちは実験の間、自分が感じている幸福度を評価するように求められる。

他者よりも多くのお金を得ると幸福感が下がる傾向をもつ人(研究によれば、その原因は罪悪感かもしれないという)は、お金を分けるように言われる と、平均して自身がもつお金の30パーセントを差し出した。

一方、他者より得るものが少ないと幸福感が下がる傾向をもつ人(ねたみが原因かもしれないとい う)は、10パーセントしか与えなかった。

この傾向は、お金を与える相手が誰なのか、あるいはその相手に好感をもっているかどうかとは関係がないことがわかった。

つまり、人は他者に対する個別の感情とは無関係に、ある一定の傾向に従って他者と接している可能性があることを示している。



研究チームは、実験の結果を「幸せの方程式」にまとめている。これは、ある特定の状況下で、個人がどれくらい幸福で寛容になるかを予測するものだという。




「人の幸福度は自分に起きたことだけでなく、身の回りの人々に起きたことにも影響を受けることをわれわれの公式は示しています」。

論文の共同筆頭著者であるロブ・ラトレッジ博士は述べている。
今回行われた実験の結果は、共感力を測定する有効な手段につながる可能性がある。さらに、境界性パーソナリティ障害のような症状に対する理解ももたらしてくれるかもしれない





TEXT BY MATTHEW REYNOLDS
TRANSLATION BY HIROKI SAKAMOTO, HIROKO GOHARA/GALILEO

WIRED (UK)








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月曜日, 4月 18, 2016

ロボットの「秘められた部分」に触れると人は....

 

人はロボットの「秘部」に触れると「興奮」するという研究結果

 

人はロボットの「秘部」に触れるとき、手や首に触れたときより興奮するという研究結果が、スタンフォード大学のチームによって発表された。ロボット「Nao」を使った実験動画も紹介。






人は、ロボットの「秘められた部分」に触れると興奮するという研究結果が発表された。

この研究を行ったのはスタンフォード大学のチーム。6月9日から日本の福岡で開催される国際コミュニケーション学会(ICA)第66回年次会合で詳細を公表する予定だ。

この研究では、アルデバラン・ロボティクス(ソフトバンクが95パーセントの議決権を所有するフランスのロボット企業)が開発したロボット「NAO」の体13カ所に被験者が触れるという実験が行われた。

被験者の利き手と反対の手にセンサーを取り付け、発汗状態が検知できる「皮膚コンダクタンス反応」と反応時間を測定した。

研究チームによると被験者たちは、NAOの尻や生殖器などの「秘部」(にあたる場所)に触れるとき、「手や首に触れたときより心理的に興奮」した。しかも、秘部に触れるときの方が「ためらい」を見せていた。

研究に参加したジャミー・リーは「われわれの研究が示しているのは、ロボットが新しいかたちのメディアであり、非常に強力な存在であるということです」と話す。「他人の秘部に触れることに関する社会的な慣習がロボットにも当てはまるということです」








英国デモントフォート大学の研究員で、セックスロボット撲滅キャンペーン(CASR)に参加するキャスリーン・リチャードソンは『WIRED』UK版の取材に応えて、興奮には「『皮膚コンダクタンス反応』と『反応時間』以上」の意味があると指摘した。

「すべての被験者は、ロボットに触れる以前に、自分や他人の体に触れるという経験をしています。そのため、想像が膨らんだのでしょう」とリチャードソン氏は説明する。

「今回の研究は、人の性的関心はパブロフの犬的な単純な条件反射ではないことを証明したのかもしれません。しかし、人の欲望はもっと複雑です。被験者が示したのは性的な反応であるとは限りません。たとえば汚らわしさや危険を感じて生理的に反応した可能性もあります」

リチャードソン氏が参加する団体CASRは、精巧な「セックスロボット」製品が開発されている現状を批判し、人とロボットの性的な関係は「人の生きた体験を阻害する可能性がある」と主張し、大きな注目を集めている


CASRのウェブサイトには、

「われわれはロボットの権利の拡大を提案しているのではありません」

と書かれている。

「ロボットは意識のある存在であると考えているわけではありません。ロボットは人の意識と創造性の産物であり、製造からデザイン、用途にいたるまで、人の力関係が反映されているというのがわれわれの考え方です」

「だからこそ、男女不平等の一因となるようなロボットを開発するすべての行為に反対します」

なお、ソフトバンクとアルデバランが共同で開発し、2015年7月に発売された人型ロボット「Pepper」は、人の感情に反応する「ソーシャルな相棒」だが、その規約には「性行為を禁止する」という条項がある。

具体的には、「性行為やわいせつな行為」、「ストーカー行為」を目的としたプログラムの作成、「性的、暴力的、わいせつなアプリケーションまたは動作の開発」などが禁止されている。



PHOTOGRAPH COURTESY OR STANFORD UNIVERSITY
VIDEO BY ARS TECHNICA VIDEOS
TEXT BY EMILY REYNOLDS
TRANSLATION BY KAORI YONEI, HIROKO GOHARA/GALILEO

WIRED (UK)



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木曜日, 10月 23, 2014

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チンパンジーはアフリカやインドの民族音楽が好き:実験結果

チンパンジーは、音楽が嫌いで、無音の状態を好むとされてきた。しかし最新の研究によると、インドやアフリカの音楽であれば好むらしい。その理由はリズムにあるようだ。





過去の研究から、チンパンジーは西洋音楽よりも無音の状態を、また概してテンポの遅い音楽を好むことがわかっている。だが、最新の研究によると、彼らはアフリカやインドの音楽であれば積極的に楽しむようだ。
アメリカ心理学会が刊行した『Journal of Experimental Psychology: Animal Learning and Cognition』誌に掲載された論文(PDF)によると、エモリー大学の研究者たちは、チンパンジーの遊び場の近くで何種類かの音楽を流す実験を行った。
この実験では、16頭のチンパンジーを2つのグループに分けて、それぞれの音楽を40分間聴かせた。遊び場は、スピーカーからの距離によって4つのゾーンに区分された。音楽が流れている間、各個体がどのゾーンにいるかを2分ごとに記録して、対照群の位置と比較した。
その結果、アフリカやインドの民族音楽を流すと、チンパンジーはその音楽がよく聴こえるエリアで時間をすごす傾向があることがわかった。ところが、日本の和太鼓の音楽を流すと、彼らは音楽が聞こえにくい場所、あるいは聞こえない場所へ移動しようとした(今回の実験では西洋音楽は使われなかった。過去の実験でチンパンジーたちにすでに聴かせており、結果にバイアスがかかる可能性があったからだ)。
論文の分析によると、実験に用いた和太鼓の音楽は、比較的単純で強いビートをもち、その点では西洋音楽とよく似ていた。これに対して、アフリカとインドの音楽は強弱のビートが複雑なパターンで混在しており、強いビートは比較的少なかった。
「チンパンジーは、強くて単純なリズムパターンを威嚇と認識するのかもしれない。チンパンジーの一般的な示威行動には、足踏みや、手を叩く、物を叩くといった反復的なリズムを伴うからだ」と、研究の共著者であるフランス・ドゥ・ヴァールは、プレスリリースで述べている(同氏は、『チンパンジーの政治学』というベストセラーでも有名な動物行動学者)。
論文のなかで、研究者たちはこう指摘している。「ポップス、ブルース、クラシックといった西洋音楽は、表層的にはそれぞれ違って聴こえるが、音楽的、音響的にはどれも同じパターンに従っている。つまり、何種類かの西洋音楽のみを用いて実験した過去の研究は、基本的には同じことを繰り返していただけなのだ」








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