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月曜日, 12月 19, 2016

「DON’T GET COMFORTABLE」快適になるな??|American Giant

 

 

快適がいい、なんて誰が決めた? 

 

 

全米で大人気

「人類史上最高のパーカー」の重み





PHOTOGRAPH BY SHUNTA ISHIGAMI



「快適になるな」と銘打たれたパーカがある。あるメディアによれば「エルメスのバッグなみ」のウェイティングリストをつくったアパレルメーカー「American Giant」の“重すぎる”フーディだ。


サンフランシスコのアパレルスタートアップ「American Giant」が、その名を一気に全米中に知らしめたのは、2012年12月に『Slate』の「テクノロジー」欄に掲載された記事だった。


「史上最高のフーディ アメリカン・ジャイアントはいかに人類最高のスウェットシャツをつくったか」


と題されたその記事は、こう始まる。

「10月のある日、バイナード・ウィンスロップというアントレプレナーから電話がかかってきた。その男は、自分が人類史上最高のフード付きのスウェットシャツをつくったと言う。
その主張があまりに愉快だったので、彼のプロダクトと会社『アメリカン・ジャイアント』についてあれこれ聞いてみた。どこにも行かないソツない社交辞令のつもりだったが、話を聞き始めるや否や、この会社のストーリーには抗えない魅力があることに気づいた」


筆者のファルハド・マンジューは、そこから、アメリカン・ジャイアントの製品が、素材も含めてすべて米国で生産されていること、使い捨てにされるのではなく長く着てもらうようにつくられていること、そのスウェットのフーディを元アップルのインダストリアルデザイナー、フィリップ・マヌー(最初のiPhoneのタッチモジュールをデザインした)を招き、あたかもテックプロダクトのようにつくり上げたことなどを枕に、生地、ジッパー、縫い糸といったディテールを通して「人類最高」たる所以を解き明かしていき、さらに、オールアメリカン・プロダクトであることへのこだわりが、単に愛国的な身振りではなく、よりアジャイルな開発・生産を行うのに最も効率的で理にかなったものであることを伝えている。


この記事は、またたく間にセンセーションを起こし、オンラインでのみ購入できるこのパーカーは、あっという間に生産が追いつかなくなり、(あるメディアによれば)「エルメスのバッグなみ」のウェイティングリストをつくりあげることとなった。


このアパレルスタートアップのサクセスストーリーは、その後多くのメディアにおいて語られ、『WIRED』US版も2014年に記事を掲載し「史上最高のパーカーのアップル並みの製作プロセス」といった切り口で紹介したほか、2016年のいまなお、人気ファッションメディアrefinery29.comでも取り上げられるに至っている。


「refinery29.com」の記事は、「史上最高のパーカーを嫌いになりたかったのだけど…」と題され、かつてシリコンヴァレーのスタートアップで働いたこともある筆者コニー・ワンが、西海岸のケアフリーなカルチャーに若干嫌気がさしている立場からクサしてやろうと原稿を書き始めるのだが、いざそのパーカーを着てみると、たしかに、悪くないかも…となっていくさまを綴ったもので、最終的に彼女は、「これだけのクオリティ、倫理性、製造の確かさ、見栄えのよさを、この価格(編集部註:彼女が着たのは89ドルのジッパー付きのもの)で実現したものには出合ったことがない。

テック野郎ども、今回はあたしの負けね」と結論するに至る。



PHOTOGRAPH COURTESY OF AMERICAN GIANT




ちなみに、ファッションの流行に至極疎い、この原稿を書いているぼくが、このブランドのことを知ったのは、「wired.jp」内で紹介した「偉大なるオタク、かくあるべし──11のファッション&ガジェット」と題された記事を通してだった。






American Giantのクラシック・フルジップパーカ
彼(言わずと知れた、M・ザッカーバーグ)のおかげで、このパーカーはオタクたちの定番アイテムになった。事実上、オタクのタキシードといえる。オタク界のタキシードにして、フィレ・ミニョン──。メタファーに意味があるかどうかはともかく、このパーカはすごくいいものだ。PHOTOGRAPH COURTESY OF AMERICAN GIANT



そのときは、まだアメリカン・ジャイアントがどんな会社で、そのフーディにまつわるバズも知らずにいた。
ただ、一見して、「お! かっこいいかも! しかも安い!」と、あまり深く考えることなく購入してみたのだった。

写真を見ていただくとお分かりいただけると思うのだが、それはいかにも着やすそうに見えるのだ。たしか2〜3週間でつつがなく日本に届いたはずだ。

受け取った箱を持ってみて、まず驚いたのは、その異常な重たさだった。
白状するともっとライトでフィット感のあるヤツを想像していた。

ところが、ヘビーコットンを使ったそれは、やたらとヘビーデューティで、相当にゴツい。というか本当にゴツゴツしているのだ。
 「えー、ハズれかあ」と若干気落ちしながらパーカーを取り出した箱を見て、もう一度驚いた。その箱にデカデカと書いてある文字は、一瞬ちょっと目を疑うものだった。



 

「DON’T GET COMFORTABLE」




と書いてある。

ん? 快適になるな?

なんだそれ?

と一瞬混乱したものの、やたらと重く重厚なパーカーとその言葉とを眺め返していくと、次第に何やら力強いメッセージ性が込められているのがわかってくる。

それは、「便利さ」や「快適さ」の名のもと使い捨てを繰り返す「消費サイクル」と、それをドライヴさせている製造業へのアンチテーゼであり、ものづくりを、いや、「働く」という行為そのものを、正道へと戻さんとするマニフェストでもある。

 

「快適さ」が「善」であると誰が言った? 



言われてみれば、たしかにそうだ。あらゆるものが「快適」を目指してつくられていることを、ぼくたちは当たり前のように当たり前だと思っているけれど、果たして本当にそれは「当たり前」で、すべてがそうあるべきなのだろうか。


購入するときにはよく見もしなかったブランドサイトのなかに「マニフェスト」という項目があることに遅ればせながら気づく。

開くと、以下のような文面が太ゴシックで大書されている。


COMFORTABLE ISN’T COMFORTABLE

COMFORTABLE NEVER GOT UP BEFORE DAWN

COMFORTABLE WON’T GET ITS HANDS DIRTY

COMFORTABLE HAS NOTHING TO PROVE

COMFORTABLE CAN’T GET THE JOB DONE

COMFORTABLE DOESN’T HAVE NEW IDEAS

COMFORTABLE WON’T DIVE IN HEAD FIRST

COMFORTABLE ISN’T THE AMERICAN DREAM

COMFORTABLE HAS NO GUTS

COMFORTABLE NEVER DARES TO BE GREAT

COMFORTABLE FALLS APART AT THE SEAMS

DON’T GET COMFORTABLE






 
快適は快適ではない
快適は日の出前に起きたりしない
快適は手を汚さない
快適は何も証明しない
快適は仕事を成し遂げない
快適は新しいアイデアを生まない
快適は頭から突っ込んでいくことをしない
快適はアメリカン・ドリームじゃない
快適にはガッツがない
快適は偉大であろうとしない
快適は崩れ落ち粉々になる
快適でいるな




やや鬱陶しいマニフェストであるのは認めよう。
それでも、こうした価値観を背景に生まれたことを知れば、このパーカーのずっしりとした重たさの意味はおのずと知れる。

それは楽をせず、身を粉にして働く人たちのワークウェアであり、ファウンダーのウィンスロップが、50年代にアメリカ海軍で着られていたスウェットにインスパイアされてこのブランドを立ち上げたことを受けていうならば、一種の「戦闘服」ですらある。
そう、スウェットは、そもそもが「汗」という意味だ。


というわけで、ぼくは、アメリカン・ジャイアントを、仕事の現場に着ていくことにならざるをえない。それは単にギークっぽさの演出でもなければ、おしゃれを決めこむための「ファッションアイテム」でもない。汗をかく準備はできている。そういうメッセージを、そこに込めざるを得ない、というのが、このフーディがユーザーたちに求める要請なのだ。


ゆえに、この「史上最高のフーディ」にはひとつだけ致命的な欠陥があることになる。
家でのんべんだらりと着るには、やっぱりちょっと「重い」のだ





「American Giant」によるプロモーションムービー。











TEXT BY KEI WAKABAYASHI

金曜日, 9月 16, 2016

エルメスのスケートビデオ。







[HERMES(エルメス)]がYouTubeのオフィシャルチャンネルで公開した最新ムービーは、なんとスケートパークが舞台。

ウィメンズのモデルですが、このスカーフの見せ方は斬新ですし、最高にクールですね。 真似したい。

ただし、実際に[HERMES]のスカーフをつけてスケートをする場合、転んだ時のショックがハンパじゃないので、ものすごく気をつけましょう。



火曜日, 2月 02, 2016

adidas Originals by HYKE 2016SS

adidas Originals by HYKE、2016年春夏シーズンの全ルック・全アイテムを公開





HYKEとadidas Originalsのコラボレーションライン、"adidas Originals by HYKE”の2016年春夏コレクションの全ルック・全アイテムが2016年2月1日(月)に公開された。


キーカラーはホワイト&ネイビー。アイテムラインナップは、ショートスリーブのスウェットやセンターシームのワイドクロップトパンツやトラックパンツ、バイカ ラーのワンピース、ラップスカート、ソックス、スニーカー。トップスはドルマンスリーブやビッグシルエットが特徴になっている。今シーズン、初めてサンダルを展開。スニーカーは、ウェアラブルディバイス搭載のスニーカー「AOH-006」を含む4型が登場している。オフィシャルサイトでは、ムービーも公開中。

http://www.hyke.jp/aobyhyke/







ao by HYKE 2016 SS from HYKE on Vimeo.



木曜日, 1月 28, 2016

[X-girl] 2016SS  New Yorker in Los Angeles

 

[X-girl]の2016年春夏コレクションが公開。

 

 









[X-girl(エックスガール)]の2016年春夏コレクションが公開された。

今シーズンのテーマは“New Yorker in Los Angeles”。人と車とストレスが交錯するNYCから、開放的なLAへ旅をする女の子のワードローブをイメージしたコレクション。昨年に引き続き、新進気鋭のフォトグラファー、茂木モニカがシーズンビジュアルを撮り下ろした。

タイダイやヴィンテージの加工を施したスウェットトップス、フード付きのネルシャツに、リペア加工を施したデニムを合わせたスタイルなど、広い空とリンクする爽やかなブルーや、明るい太陽のもと輝く虹のようなポップなカラーをポイントにコーディネートを提案する。

ビジュアルはテーマに沿って、ラスベガスからLAへ実際に車で移動しながら撮影された。LAは同ブランドの原点でもあると同時に、モニカ自身も10代の数年間を過ごした場所。彼女の視点から見たストリートガールの“いま”を切り取った、新しい[X-girl]の世界観を表している。




















X-girl store
WEB CATALOG:http://www.bs-intl.jp/catalog/xgirl/

火曜日, 1月 26, 2016

[ilk ADAM ET ROPÉ]

ジェンダーを越え、すべての個性にひらかれた新しい衣服[ilk ADAM ET ROPÉ]デビュー。1月29日





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[ADAM ET ROPÉ(アダム エ ロペ)]より、性差と常識を越え、すべてのジェンダーに向けた新たなカプセルコレクション[ilk ADAM ET ROPÉ(イルク・アダム エ ロペ)]が1月29日(金)にデビューする。

ここ数年でよく耳にするようになった“ジェンダー”という言葉。そのカタチは多様化し、それを尊重する社会になってきたことは言うまでもない。現代社会に おいて真のアイデンティティは、ジェンダーではなく自分自身の指向性なのだ。

そこで、これまでファッションが担ってきた“女性らしい私”や“男性らしい 私”を演出する役割を再構築するべく誕生したのが[ilk ADAM ET ROPÉ]。

“ilk”とは種類や同族、同類の意。男女を表すブランド名を掲げる[ADAM ET ROPÉ]だからこそ提案できる、セグメントされるすべての個性にひらかれたひとつの新しいカテゴリーの誕生である。

ラインナップは基本的に1サイズのみの展開で、メンズウェア、レディースウェアのベースとルールを組み合わせたパターンが特徴。身長や体格、個々の好みに よって着用方法を変えることができるアイテムもあり、ジェンダーやジェネレーションを越えた提案を行っていく。
同コレクションは[ADAM ET ROPÉ]札幌パルコ、ルミネ有楽町、渋谷パルコ、新宿ルミネ2、二子玉川、なんばCITY、京都藤井大丸、福岡パルコの限定8店舗で展開され、3月と5 月にも新作が入荷予定。時代に合った新しい洋服のあり方に注目しておきたい。











ilk ADAM ET ROPÉ
http://www.adametrope.com

 

木曜日, 1月 14, 2016

[Son of the Cheese]2016SS

[Son of the Cheese]の2016年春夏コレクションが公開。




昨年には代官山・並木橋に待望の直営店をオープンさせ、更に勢いを増す[Son of the Cheese(サノバチーズ)]。その2016年春夏コレクションが公開された。

シーズンテーマは”BEST SUMMER EVER”。

今回のコレクションでは、マイアミをテーマに、旗艦店の内装にも使われているエメラルドグリーンなどのフロリダの雰囲気を映し出したペールカラーを、ブルゾンやTシャツ、ソックス等、幅広いアイテムに採用。

『Miami Vice』のキャラクターをモチーフにしたTシャツや、アーティストのDina Gadiaがオリジナルで書き起こしたデザインを総柄の生地に落とし込んだワンピース、ブルゾンも特徴的だ。


SON OF THE CHEESE
http://sonofthecheese.com/


金曜日, 12月 25, 2015

[荒木経惟 × WACKO MARIA]

[荒木経惟 × WACKO MARIA]のスペシャルアイテムが数量限定リリース。







35,000円 + 税


写真家 荒木経惟と[WACKO MARIA(ワコマリア)]による注目のコラボレーションアイテムが2016年の初売りに合わせて、PARADISE TOKYOで数量限定リリースされる。

荒木経惟のファンであるデザイナーの森敦彦が同人物の作品から”緊縛”シリーズのみで構成されたアイテムを作りたいと考え、作品集の中から緊縛の作品をキャプションし、手切りで構成したサンプルと共にその想いを荒木氏に伝えたことで実現に至ったという今回のコラボレーション。

ブランドが発足した当初から[WACKO MARIA]が作り続けているハワイアンシャツというメディアに緊縛の写真をコラージュするという大胆な方法により、現代の不良っぽさを表現した。50枚の限定発売となるので、気になる方はくれぐれもお見逃しなく。



PARADISE TOKYO
東京都目黒区東山2-3-2 COM’S FORUM 1F
TEL:03-5708-5277
http://www.wackomaria.co.jp

 

 


水曜日, 12月 09, 2015

「衣服セラピー」奇妙な洋服の大きな効果|Sensewear


自閉症の子どもたちを助ける、奇妙な洋服の大きな効果

蛇のような奇妙なスカーフに、頭をすっぽり包んでしまう 大きなフード、浮き輪のように膨らむジャケット。まるでピエロの衣装のような一見変わったこれらの洋服は、自閉症の子どものためにデザインされたものだった。ドバイを拠点にする2人のデザイナーが届ける「衣服のセラピー」。

ピエロの衣装のように見える「Sensewear」は、五感に障害をもつ人々のためにデザインされた洋服だ。
このネックレスは取り外し可能で、噛んでも大丈夫なように──自閉症の人は緊張をほぐすためにモノを噛む癖がある──プラスチックの素材でできている。そのプロトタイプは、2015年春に「Lexus Design Award」を受賞している。
関節部分をメッシュ状にすることで、動きまわっても服を窮屈に感じないようにデザインされている。
大きくてよく伸びるフードを被ってしまえば、周りの騒音をシャットダウンすることができる。さらに服の裏地は空気を入れて膨らませることができ、それはまるで誰かにハグされているかのような心地よい感覚を与えてくれる。

Sensewearのジャケットは、普通のジャケットを着るのとはまったく異なる体験を与えてくれる。裏地を膨らませれば(空気を入れられるように なっている)、まるで抱きしめられているかのような感覚を得られるのだ。同じく、そのスカーフを首に巻けば、楽しい思い出を呼び起こす、心地よい香りを嗅ぐこともできる。

Sensewearは、「普通の人々」のための衣服ではない。これは「衣服がどんな風に感覚処理障害をもつ人々の治療に役立てるのか」を示す一例としてデザインされた、奇抜な見た目の衣服シリーズだ。

ドバイに拠点を置くデザイナーのエマニュエラ・コルティとイヴァン・パラティによるデザインチーム「Caravan」は、感覚作業療法(Sensory Occupational Therapy)を受ける人々のために、これらのジャケット、シャツ、スカーフをデザインした。

感覚処理障害は、自閉症患者の間では一般的な症状だ。中枢神経系が感覚刺激を正確に認識できず、刺激に対して過度に敏感になるか、あるいは逆に、その反応が鈍化してしまう。

ニューヨーク大学作業療法部門長のクリスティ・コエニグによれば、この症状は多種多様なかたちで表れるという。例えばこんな状況を想像してほしい。新しいTシャツを着たときのタグがチクチクとするようなイライラ感が、10倍にも20倍にもなって感じられるとしたら? 感覚処理障害をもつ人々は、こうした不快感に日常的に悩まされている。

そのような不快感を感じた瞬間に、Sensewearシリーズは彼らを即座に守ってくれる。Sensewearの最も重要な点は、患者は「自ら」症状を和らげることができるということだ。それは患者を力づけると同時に、セラピストの苦悩も軽減しうる。




2015年の春に行われた「Lexus Design Award」で受賞したプロトタイプデザインは、5つのアイテムから構成されている。デザインは一見すると突飛だが、実はそれぞれのパーツには、さまざまな種類の感覚症状を解決するようなアイデアが組み込まれている。

例えば、ジャケットには空気を入れることのできる裏地とハンドポンプが付いていて、裏地を膨らませることで、布でくるまれた赤ちゃんが感じるような、ぎゅっと抱きしめられた感覚を得ることができる。特大のネックレスは噛んだりタンバリンのように振ったりすることができ、ストレス発散にはもってこいだ。スカーフは2種類ある。ひとつは、嗅覚記憶を呼び起こすことのできる芳香モデル。もうひとつは、首・肩・ウエストなどに快適な圧力を与えるようにデザインされた、しなやかな蛇のようなモデルである。伸縮性のあるフード付きセーターは、音に敏感な人向けのものだ。フードの中に隠れてしまえば、自分だけ防音室をつくることができる。

コルティとパラティは、Sensewearに取り組む前はそれぞれ家具デザイナーとプロダクトデザイナーだった。2人はドバイ自閉症センターの研究グループと協力して開発を行い、感覚処理障害の症状は患者によってまったく異なることを学んだという。

「セラピストへの反応は、それぞれの子どもで異なります。したがって、セラピストは子どもたちにあらゆることを試す必要があります」とコルティは言う。彼らはまた、自閉症患者が、感覚問題の対処法として多種多様でユニークなテクニックをもっていることも発見した。

「あるブロガーはいつもポケットにティッシュペーパーか布を入れておいて、それを握るか噛むことでストレスを解消する必要があると教えてくれました」とコルティは言う。研究グループからは「関節まわりの部分が、ぴったりしすぎている」との指摘があったので、2人はヒザとヒジのまわりの生地に穴をあけ、より動きやすい服を仕上げた。

障害をもつ人にも、もたない人にも

感覚統合セラピーは、比較的最近になって生まれたものだ。自身の自閉症について研究を行った動物科学者のテンプル・グラディンは、1990年代初頭 に「圧力がもたらす沈静効果に関する発見」を発表しているが、感覚処理障害がアメリカ精神医学会の精神障害の診断と統計マニュアル(DSM第5版)に追加されたのは2013年のことだ。

この障害をもつ人は、過敏反応性か低応答性の2種類に分類される。前者の場合、ある感触や音、視界からの刺激が過剰になりうる。後者の場合は逆に、より多くの刺激を求めることになる。コエニグによれば、どちらの場合でもセラピーの目的は「患者が日々のやりたいことを問題なくできるようにする」ことだ。

その目的のために、セラピストと患者の両方がSensewearの恩恵を受けることができる。(ニューヨーク大学作業療法部門長の)コエニグは、こ れらの衣服を「障害がある人々の大きな助けとなり、障害のない人々には無害のユニヴァーサルデザイン」と呼ぶ。これは、車椅子のための歩道の縁石の段差解消や、衣服に縫い付けられるタグの代わりに付けられる、生地への直接プリントと同種のものである。

結局のところ、このデザインは衣服に過ぎないので(そして、近いうちにSensewearのデザインもより奇抜ではないものになっていくはずなので)、害はほとんどなく、かつ多くのことに役立つことができる。

例えば伸縮性フードでいえば、フードの中で一時的に感覚を休める必要があればそれができるし、必要がなければフードを取ればいいのである。「応用しやすいものをつくり出したいと考えていました」。コルティは言う。「人々がストレスを感じたときに、それぞれ独自の解決策を見つけることができるようにね」