金曜日, 9月 20, 2013

「RICOH THETA」


RICOH THETA | SHOOTING REPORT

面白いカメラが登場しました。全天球カメラと称されるリコーの「シータ」は、ボタンひとつで360°をまるまる撮影してしまう世界初の撮影デバイス。この小さなリモコンのようなボディの両面に180°撮影可能なレンズが装着されており、シャッターボタンをワンプッシュすれば世界をまるまるキャプチャーできます。撮った写真はパソコン/スマートフォンに転送して専用ビューワで閲覧可能。ぐりぐりと視点を動かしたり拡大縮小ができ、撮ったその場所その瞬間を再現できるというわけです。パノラマ撮影が可能なカメラはこれまでにもありましたが、シータのように空間を記録・再生することができるガジェットは他にはありません。一昔前のデスクトップコンピュータのようなパフォーマンスを持つスマートフォンを多くの人が手にし、Wi-Fiでデータを転送することがあたり前になってきた現代であればこそ、このような楽しいデバイスが登場したのでしょう。発売時点ではAndroid OS用のアプリは開発中ということで、IPhone OSとの組み合わせで遊んで参りました。リコーのシータ専用サイトに写真をアップロードすれば360°の写真をご覧いただくことができるのですが、外部のサイトに埋め込むことができませんので、当サイトではそれらを見ているシーンをムービーの形にてご覧いただくことにしましょう。
( 写真:Z II / 文:48 )
東京スカイツリー展望台からの眺め。こういった雄大なシーンを収めるにはぴったりですよね。外と中の明るさの差が大きくカメラにとっては難しいシチュエーションでしたが、うまく撮れていると思います。解像度についてはどうしても限度がありますから、周囲の人々も含めたシーンの撮影が面白いでしょう。意図せずとも一緒に行動している人を写しこんだ記念写真ができあがります。
お馴染み、銀座四丁目の交差点です。少しズームアウトして、視点をグリグリと変えています。空を見ると境界部分が分かるかと思いますが、建物などは綺麗につながって見えますよね。このあたりの処理はよく出来ているなあという印象です。360°撮影できるのであまり神経質に使う必要はありませんが、撮りたい被写体が繋ぎ目にならないようにレンズを向ける、といった配慮はしておくべきでしょう。
狭い場所でも問題なし・・・というより狭い場所こそ面白い画になりますね。フロントの計器類から天井のオーバーヘッドパネル・レバー・シートに至るまで、飛行機のコックピットを写しとってくれました。スマートフォンを使ってリモートでシャッターが切れますので、狭い場所や人の入れない場所を狙うのもよいでしょう。
トンネル状の水族館で撮影すれば、そこはまるで海の中。ISO感度は100〜1600のオートで、暗いシーンが得意というわけではありませんが、こんなふうに写すことができます。全方位に被写体がある、そんなシーンを探したくなります。
昔から変わらぬ味を提供し続けてくれる中華そばの店内です。ラーメンの横に置いたのですが、なかなかシュールな画が撮れました。いつまでもそこにあって欲しい、そういう場所でシャッターを切りたいと思います。


まるでその場にいるように、世界を再現できる。

使い勝手は簡単そのもの、撮りたいシーンに掲げてシャッターを押すだけです。通常のパノラマ撮影だと水平垂直に気を使う必要がありますが、360°撮影してしまうシータなら細かいことを気にする必要はありません。撮りたいものに一方のレンズを向けて撮影する、というのが基本でしょう。自分が写り込まないように高く掲げたり、三脚などで固定するのも一つの方法ですが、あえて自分ごと写してしまうのも面白いですよね。スマートフォンとの接続についても慣れてしまえば難しいことはありません。専用アプリのインターフェイスもボディと同じくシンプル極まりないもので、なるべく簡単にしようというメーカーの意図が感じられますよね。ひとつ難点を挙げれば、露出補正の具合が撮った写真を見なければわからないことでしょうか。このあたり、上級者向けの使い方も用意されてくると面白いと思います。

さて使ってみて面白く感じたのは、撮った写真を「ひたすら眺めてしまう」ことです。360°の世界は単純に視点を動かして見ているだけで楽しいのですが、撮影者本人が見ていなかった部分も写り込んでいるわけで、見れば見るほど思いがけぬ発見があります。何気なく撮ったカットに写り込む人々の人間模様を感じたり、いつも通る街角に思わぬものを見つけたり。パーティや飲み会のシーンで撮っておくと、それぞれの表情や動きが垣間見られて飽きません。まるでその場にいるかのように世界を再現できるのは、2次元の写真ではできなかった芸当。穴のあくほど写真を眺める、なんていうことも、あまりなかったのではないでしょうか。パブリックな記事ですのでそういった作例をご紹介できないのですが、プライベートなシーンで使うことこそ、シータの本領が発揮されるように思います。現状では専用サイトに画像をアップロードすることで他の人に見せることが可能ですが、ブログに貼り付けたりメールで渡したり、シェアの方法が簡単になってくると一層面白くなりそうです。

特殊な装備や仕組みが必要だった360°パノラマの世界が、こんなに手軽に手に入る時代になりました。
「あのシーンを撮ったらどうなるだろう」「あの場面で使ってみたい」
そんなイメージの湧いた方に、ぜひ手にしていただきたいガジェットです。この面白さは、使ってみなければわかりません。









リコー RICOH
THETA (シータ) [全天球撮影カメラ]

さあ、何を撮りましょう。このカメラでなければ撮れない世界、たっぷり楽しんでください。
価格:¥43,740(税込)
10%還元4,374ポイント)
定価:¥46,080 | 販売開始日:2013/11/08



在庫あり
16時間以内に発送可能









リコー RICOH
RICOH THETA ストラップ用アタッチメント シルバー [シルバー]

三脚穴に取り付けて、市販のストラップなどを使用することができるアタッチメント。5色ラインナップされていますので、上の写真をクリックしてお好みのカラーを選択ください。
価格:¥1,490(税込)
10%還元149ポイント)
定価:¥1,522 | 販売開始日:2013/11/08


在庫残少 ご注文はお早めに!
16時間以内に発送可能





JOBY ジョビー






ゴリラポッド SLR-ZOOM [ミニ三脚]

ミニ三脚ひとつで、撮れるシーンも増えます。手すりなどに巻きつけて使うことのできるこんな三脚はいかがでしょうか。
価格:¥3,370(税込)
10%還元337ポイント)
定価:オープンプライス | 販売開始日:2007/03/23


在庫残少 ご注文はお早めに!
16時間以内に発送可能