月曜日, 8月 07, 2017

Bollinger Motors B1


電動スポーツ・ユーティリティ・トラック「B1」 

Bollinger Motors




長年にわたる開発と数ヶ月の宣伝活動の末、Bollinger Motorsは完全電気駆動のスポーツ・ユーティリティ・トラック「B1」を同社の本拠地、ニューヨークで発表した。B1について誰もが真っ先に気になることは、同車に搭載された最新の電動パワートレインではなく、クラシックな箱形の外観だろう。





車高の高さと大径のマッド・タイヤを見れば、このクルマのオフロード走破性が想像つくが、ミニマリストなスタイリングとフラットな外板からは、その実用性が窺える。車内には防水処理が施された計器類とポリウレタン塗料でコーティングされたフロアを備え、インテリアが汚れた場合は(そのような状況になることも多いだろう)、単純にホースで水をかけて洗い流すことができるのだ。




パワートレインは、60kWhまたは100kWhのバッテリーパックと、2基の電気モーターを搭載し、最高出力360hp、最大トルク640Nmを発揮。0-60mph(約96.6km/h)加速は4.5秒と驚くほどの速さだ。60kWhのバッテリーによる航続距離は120マイル(約193km)で、レベル2の充電器では7.3時間、あるいはDC急速充電器なら45分で充電が完了する。100kWhのバッテリーなら航続距離は200マイル(約322km)、充電時間は12.1時間(レベル2)または75分(DC急速充電)だ。B1は標準でCHAdeMO規格の急速充電に対応し、ガソリン等価換算燃費は67.4MPGe(約28.7km/L)と発表されている。





Bollinger社による最初のクルマということで、同車はその"実用性"に重きが置かれている。前後に1基ずつの電気モーターを搭載する4輪駆動で、強大なトルクと最低地上高の高さ(約25~50cmに調節可能)から、オンロードでもオフロードでも余裕ある走りができるだろう。四輪独立懸架式のサスペンションとセルフレベリング機構、分割式のアンチロールバーを備え、オフロードでは最大のアーティキュレーションと、LT285/70R17というサイズのBFグッドリッチ製マッドテレーン・タイヤによる最大のトラクションを得られる。





Bollinger Motorsのロバート・ボリンジャーCEOは、「B1は完全電気トラックなので、移動可能な電力源としても使えます」と語る。トラックの後部には2つの110ボルトのプラグが備わり、屋外で電力を供給することができる。荷物の積載性にも優れており、フロントには容量14立方フィート(約396L)の荷室があり、後部の荷台はリア・シートを取り外せば0.5インチ(約1.3cm)のベニヤ板72枚が積める。リアの荷台からフロントの荷室まで伸びる開口部は、長尺物も収納でき、テールゲートを閉じた状態でも、2x4インチ(5x10cm)角、最大12フィート(約365.7cm)の長さの物を24本積載できる。さらに、B1は最大6,100ポンド(約2,767kg)をけん引することが可能だ。







ボリンジャーCEOによれば、価格は今年末に発表される予定だが、現在はまだ、米国で安全に生産できるように取り組んでいるところだという。これが完了すれば、19ヶ月以内に納車を開始できると見込みだそうだ。B1に興味を持たれた方はBollinger Motorsの公式サイト(英語)もご覧いただきたい。