ニール・ヤングが手がけた高音質プレーヤーPonoPlayer、3月15日より Kickstarter で予約受付
ニール・ヤングといえば、かねてより「MP3の音は聞くに堪えない」として批判を繰り返してきたことでも知られ、iTunesなどの普及に伴って音質の悪い圧縮音楽フォーマットが音楽流通のメインストリームとなってしまうことに警鐘を鳴らし続けていました。
その後、ニール・ヤングは新しい音楽ファイルフォーマット Pono を考案。昨年には PonoPlayer のプロトタイプを手に米国の人気番組「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン」に出演。あまり理解できていない感じのレターマンに対して熱弁を振るっていました。
Ayre Acoustics 独自のデジタルフィルター、縦横表示可能なタッチ操作対応の液晶スクリーンも搭載し、ややチープな印象の外観に比べるとなかなかの高スペックです。また、予定販売価格399ドルは、ソニーの NW-ZX1(国内価格7万5000円)と比べても安価で、ハイエンド向けDAC搭載機としてはかなり良心的な設定となっています。
一方、PonoMusic.com を通じて配信予定の Pono ファイルフォーマットについてはまだ明らかにされておらず、一般的な 192kHz/24bit ハイレゾ音源を採用しているのではとの噂も。ただ、Pono の音を試聴したレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト、フリーは RollingStone 誌に「Pono は劇的に良い音だ」と語っており、ファイル形式がどうであれ音質についての心配はなさそうです。また、ニール・ヤングはワーナー、ユニヴァーサル、ソニー の3大メジャー音楽レーベルから Pono フォーマットでリマスタリングした楽曲の提供を受けるとしています。
なお、米テキサス州オースティンで開催中の音楽/映像/インタラクティブ産業の見本市 SXSW 2014 において、現地時間の3月11日17時より、ニール・ヤング本人が Pono の詳細を発表する予定です。
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