ついに犬型ロボット「AIBO(アイボ)」の最新モデルを発表!
発売は来年1月11日、価格は19万8千円
11月1日、ソニーは記者向けの新商品発表会を行い、平井一夫社長が登壇。同社が開発する新ロボットを報道陣向けに公開した。 事前に公開されていたティザー動画には、犬のようなサイズのロボットの視点で部屋の中を動き回る様子が映されていた。そして本日発表されたのが、この犬型ロボット「aibo」だ。
平井社長は、「AIにロボティクスという動かす技術、先進の技術を組み合わせることで自社の強みを活かせると考え、複数のプロジェクトが動いている」と語り、その中から同社のエンターテインメントロボットAIBOの最新モデルを発表した。平井社長がAIBOと呼びかけると、袖から3体のAIBOが登場した。 初代AIBOの定価は25万円、1999年7月に発売された同製品は、予約開始から20分で日本向け3,000台の受注を締め切るほどの人気を博した。その後毎年新モデルが発売されてきたが、その後生産を中止。本日新たなaiboが発表された格好だ。
平井社長から開発チームに開発の指示が行われたのは約1年半前だという。自ら好奇心を持って、人に寄り添いながら、共に成長していくパートナーを目指して開発された。
新たに誕生したaiboの特徴は、親近感のあるルックス、視線を惹きつける瞳など愛らしい姿や、躍動感のある多彩な動きと小気味よい反応。日々のコミュニケーションを通じて個性を育みオーナーに寄り添うという。
aiboには以下3つの特徴がある。
一つ目は、その見た目だろう。丸みを帯びた生命感あふれる佇まいと質感、デザインが目を引く。また、オーナーへあふれる想いを伝えるため、aiboは生き生きとした表情と躍動感に満ちた動きを見せるという。くるくると動く瞳、個性的な鳴きごえ、そして耳や尻尾、体全体で表現するボディランゲージを組み合わせた多彩で愛くるしい“ふるまい”は、オーナーの日々の暮らしに心和むひとときを与えることだろう。
このような状況に応じたふるまいの表出を可能にするために多彩なセンサーを搭載し、画像、音声の認識・解析にはソニーの培ったディープラーニング技術を活用している。また魚眼カメラを用いた地図作成(SLAM)技術を搭載し、オーナーに寄り添った生活を実現する。
そして三つ目の特徴が「関係性の醸成」だ。人々とのふれあいを重ねていくことで、aiboのふるまいには徐々に変化が生まれていく。やさしいオーナーには愛情を返すようになり、さらにオーナーからの愛情を感じると、より深い愛情を返すようになるなど絆を深めていく。
この絶え間ない変化を生み出すのは、本体とクラウドが連携して実現するソニー独自のAI技術。本体のAIは、オーナーとのやり取りを学び、aiboを個性的に成長させる。また、事前に同意を得た上で、さまざまなオーナーとのやり取りのデータを収集し、クラウド上のAIが集合知として蓄積することで、aiboがさらに賢く進化していくのだという。
aibo(アイボ)の価格と、発売時期の詳細
aiboの価格は税別198,000円。加えて、aiboを使用するためには、aiboベーシックプランの加入が必要となる。
aiboベーシックプランに加入すると、家庭でのWi-Fi接続やモバイル回線接続で、クラウドで解析された情報を元にしたaiboの成長や、専用アプリ「My aibo」との連携(aiboフォト、aiboストア)など、aiboのすべての機能をお楽しみいただけるようになるという。また、定期的にaibo本体のデータはクラウドにバックアップされる。故障・事故等で修理が不可能な場合でも、バックアップされたデータを新しいaiboに復元するサービスの提供が予定されているという。
aiboの発売は来年の1月11日。2017年11月1日(水)午後11時1分よりソニーストアオンラインにて予約受付を開始する。日付・時間ともにいずれも1が三つならぶ「ワンワンワン」となっている。
aibo(アイボ)の仕様
aiboは今回合計22軸のアクチュエータを搭載している。両目がOLEDのディスプレイとなっており、スピーカーが1つ、マイクが4つ搭載されている。カメラは前方カメラとSLAMカメラの2つ。そしてセンサーが大量に搭載されている。搭載されているセンサーは、ToFセンサー(Time of Flight(TOF)方式距離画像センサー)、PSDセンサー(位置検出素子)×2、タッチセンサーが背中・頭・顎に付いており、6軸検出システムが2つ、人感センサー、照度センサー。
そのほか、SIMカードスロットがあり、SIMも付属しているため、すぐにaiboをネットに接続することができる。サイズは立ち姿勢時に幅約180mm × 高さ293mm × 奥行き305 mm、重さは2.2kg。連続稼働時間は約2時間となっている。