オタクを自負する人なら一度は訪れておく必要がある場所を、ギャラリー形式で紹
介。
オタクを自負する人なら一度は訪れておく必要がある場所がある。写真を撮影し、位置情報を付けてSNSでシェアしよう。スイス、ジュネーブにある『CERN』第31号棟
行くべき場所は、厳密には、第31号棟の2階、エレベーターの近くにあるふたつのオフィスだ。こここそがウェブが発明 された場所であり、ティム・バーナーズ=リーが世界初のウェブ・サーバーを作って動かした場所だ(日本語版記事)。
ナイト爵を持つバーナーズ=リー氏が、『NeXT』コンピューターの前に座り、HTTPの基礎となるもの、初めてのブラウザ、そして初めてのウェブ・サー バーを形成するコードを入力してから20年以上が経過している。
第31号棟。Photo: Thomas
Madsen-Mygdal
Photos: CERN
ジュネーブに滞在するときは、大型ハドロン衝突型加速器 (Large Hadron Collider:LHC) も見学しよう。高エネルギー物理実験を目的としてCERNが建設した、世界最大の衝突型円型加速器だ。全周約27kmをハイキングしてもいいが、少なくと も展示を見たり、ギフトショップを 訪れたりしよう。
エリア51
Photo: Geckow/Wikimedia
Commons
ラスベガスから北に150kmほど行ったところに、グルーム・レイク空軍基地、通称「エリア51」がある。
何かと話題に上るこの施設は、ステルス機、新しいミサイル計画、無人航空機(UAV)まで、ありとあらゆる種類の最高機密の試験飛行に使用される米軍の中 枢だ。
法を破らないかぎり、この基地に近づくことはできないため、最良の観察スポットは、40kmほど東にあるティカ ブー山頂になる。
強力な双眼鏡を持って行ったら、何かを見つけられるかもしれない。見つけられない場合は、UFOスポットとして有名な「黒い郵便箱」を訪れてみよう。
Googleの自律走行車
Photo: jurvetson/Flickr
米Google社が開発したこの車は、GPSと複数のカメラ、さらに屋根に取り付けたLIDARセンサーを使うことによって、行き先を「見る」ことができる。このセンサーは回転する円筒型の装置 で、64本のレーザー光を常時発射して周囲の3D地図を作成する。(この装置を使って作成したイメージは、Radioheadの以下のビデオで見ることが できる。)
Google社では、カリフォルニア州で試験走行を実施しており、ネバダ州では公道走行が法律で正式に認められている。
米国内の電子通信を盗聴する場所
Photo: jurvetson/Flickr
電子フロンティア財団は、米国家安全保障局(NSA)が米国内の電子通信を、正当な理由もなくひそかに盗聴していると主張している。米国政府は、公には認めていない。だが、米AT&T社の元技術 者であるマーク・クラインによると、AT&T社はサンフランシスコにあるインターネット・ハブに、スパイ活動用の部屋を秘密裏に設置し、政府が通信を盗聴する手助けをしていたという。
米連邦捜査局(FBI)も、光ファイバー・ケーブルで接続された全米規模のコンピューター・システムを構築し、あらゆる種類の盗聴データを収集して分析している。この情報が極秘のテロ捜査で使われたこともある。
われわれは一般市民なので、スパイ用装置がある場所については知らないのだが、もし見つけたらぜひシェアしてほしい。
半径21km、超大型望遠鏡群
Photo: Image courtesy of NRAO/AUI
米国の国道60号線からニューメキシコの砂漠に少し入ったところに、地球上で最も野心的な天文学装置がある。その名もずばり『Very Large Array』 だ。[日本語では超大型干渉電波望遠鏡群。米国立電波天文台(National Radio Astronomy Observatory、略称:NRAO)が運営している]
この巨大なアンテナ群は、鉄道線路上を移動するようになっており、横1kmから36kmまでのさまざまな構成に並べることができる。適切に並べられた後 は、27基のアンテナすべてがひとつの巨大な望遠鏡として機能する。
宇宙
行くのは難しいが、宇宙ほどクールな場所はなかなかない。宇宙飛行士になれない場合は、宇宙旅行という手がある。
リチャード・ブランソンの英Virgin Galactic社では現在、軌道に乗せない宇宙船『SpaceShipTwo』の予約を1回 200,000ドルで受け付けている。
米Amazon社の創立者、ジェフ・ベゾスの『Blue Origin』計画も開始されている。また、イーロン・マスクによると、進めている『SpaceX』計画で使用する再利用可能なロケット『Falcon』 の実現は1〜2年後になるという。
ロシアの『Soyuz』計画では、民間人による宇宙飛行を2014年に再開すると見られている。
TEXT BY Michael Calore
TRANSLATION BY ガリレオ -平井眞弓
TRANSLATION BY ガリレオ -平井眞弓