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木曜日, 11月 24, 2016

aptX HD|Qualcomm

 

ハイレゾBluetoothの"aptX HD"とデジタルアンプをアピール

Qualcomm

 

 

DENONやオーディオテクニカの最新製品に採用

 

 


Qualcommと言えば、一般的にはスマートフォン、特にAndroidスマートフォンのハイエンド製品に搭載されているSoCを製造しているメーカーというのが一般的な認識だろう。実際、同社のSnapdragonシリーズは、日本で通信キャリアから販売されている大多数のスマートフォンに採用されている。しかし、Qualcommはスマートフォン向けのSoCを製造しているだけでなく、もうちょっと幅広い半導体を製造して、OEMメーカーなどに提供している。


SoC:(System-on-a-chip)は1つの半導体チップ上に必要とされる一連の機能(システム)を集積する集積回路の設計手法、また、その手法を使って作られたチップのこと


その中でもデジタルオーディオ関連の製品は同社のラインナップでも最近加わった製品群で、数年前に同社が買収したCSR社の製品群がベースになって提供されている。11月22日に東京都内でQualcommが行った記者説明会ではそうしたQualcommのオーディオ製品に関しての説明が行われた。キーワードは、DDFA、そしてaptX HDの2つだ。

 

 

未発表のデジタルアンプルDDFA新チップがデノン製品に採用



Qualcomm CDMA テクノロジーズ マーケティングマネージャ 大島勉氏は、同社のDDFAソリューションとaptXおよびそのハイレゾ版となるaptX HDについて説明した。

DDFAとは"Direct Digital Feedback Amplifier"の頭文字4文字をとった略称で、要するにデジタルアンプのことだと言ってよい。

オーディオでのアンプとは音を増幅させる回路のことで、その究極の存在がいわゆるAVアンプと呼ばれるホームシアター用の機器となる。このアンプには従来はアナログ回路が組み合わされて実現されていたが、現在ではデジタルアンプと呼ばれる半導体を利用してデジタル的に実現した製品が多くなっている。



QualcommのDDFA

 

大島氏は「デジタルアンプは低消費電力、小型化などのメリットがあるが、音質があまり良くないと言われてきた。そこで、QualcommのDDFAでは外部から入力されるリファレンスのPWM信号と出力信号の誤差を分析し積分し、独自のアルゴリズムで誤差を補正することで高い音質特性として出力することができる」と、デジタル回路に工夫を入れることで高音質が実現できていると説明した。そうした仕組みにより、アナログアンプを越える特性をデジタルアンプでも出せるようになっているのだと説明した。


デジタルアンプのメリットデメリット






QualcommのDDFAの仕組み





DDFAの音質特性

 

 

 DDFAのラインナップなど

 

このため、同社のDDFAは、日本の音響メーカーであるデノンの製品に採用されている。株式会社ディーアンドエムホールディングス 国内営業部 営業企画室 マーケティンググループ マネージャ 宮原利温氏によれば「昨年発売したPMA-50で最初に採用し、DRA-100、DNP-2500NEなどに採用してきた。12月に発売予定のDA-310USBでは、Qualcommの最新世代のDDFAを採用している」と述べ、同社の製品に積極的にDDFAを使ってきたと説明した。

DA-310USBは、USBオーディオと呼ばれるフルデジタルを実現するヘッドフォンアンプで、PCなどで再生するハイレゾのオーディオをフルデジタルで処理し高音質で再生することが可能だ。実際、今回の発表会では、DA-310USBとデノンのAH-D7200という50mm径のドライバーを採用したハイエンドヘッドフォンで視聴できたが、驚くほど力強く、クリアーな音が再生できていた。




 

DA-310USB


 


なお、Qualcommが現在発表しているDDFAチップはCSRA6601とCSRA6600という2つのチップだが、このDA-310USBに採用されているのはそれではなく新たにQualcommが開発して新チップとなる。ただし、現時点ではQualcommからはその新チップは発表されておらず、Qualcommの大島氏によれば「おそらく来年のCESで発表される見通し」とのことなので、その正式発表前にDA-310USBは市場に出回ることになるのだ。



 

aptX HD対応スマホやヘッドフォンをLG、オーディオテクニカが製品化

そしてもう1つQualcommの大島氏が訴求したのが、aptX HDだ。aptXとは、Bluetoothのオプションコーデックで、標準のコーデックであるSBCに比べて高音質を実現できることが最大の特徴となる。

 

aptXの特徴


 

aptX自体は、Bluetoothだけでなくプロ用の機材などでも使われている



大島氏は「aptXの特徴は、人間に聞こえないところを端おってしまう聴覚心理モデルではなく、音楽本来の持つ深みとか奥行きを失わないように4:1の固定比で圧縮することだ」とaptXの特徴を説明する。Bluetoothオーディオでは、データ帯域幅が限られているので、オーディオは何らかのコーデック(手順)を利用して圧縮して送信される(利用するには送信側、受信側で同じコーデックをサポートしている必要がある)。




aptXの音質面での強みは固定比で圧縮していること


Bluetoothの規格で標準でサポートされているのはSBCと呼ばれるコーデックなのだが、このSBCはあまり効率が良いとは言えないコーデックなので、音質はあまりよくない。そこで、最近ではオプションとされるコーデックが利用されることが多く、iOSであればAACが、それ以外のOSではaptXが利用されることが多い。また、近年ではソニーが独自のコーデックとしてLDACを発表し、自社製品に実装するなどして注目を集めている。



Windows 10は標準サポート、Androidも実装しやすい

 


aptXの特徴は音が良いだけではない。AACがiOSでのサポート、LDACがソニー製品だけでのサポートにとどまっているのに対して、幅広い製品でサポートされていることももう1つの特徴としてあげられる。具体的に言うと、Windows 10では標準でサポートされており、すべてのWindows 10 搭載PCおよびWindows 10 Mobile スマートフォンでaptXがサポートされている。また、macOSでもサポートされている他、AndroidではQualcommより提供されている開発キットなどを利用して簡単に組み込むことができる(サポートするかは端末メーカー次第)。

もう1つのaptXの特徴は遅延が少ないことだ。「SBCではBluetoothのパケットに載せるときに分割して送られるので、すべてのパケットが届くまで再生がされないので遅延が大きい。aptXではより小さい単位に分割して送るので、その小さい単位が届き次第再生が行われるので遅延が小さい」(大島氏)との通りで、Bluetooth標準のコーデックに比較して低遅延になっている。大島氏が公開した資料によれば、SBCで220ミリ秒±50ミリ秒、AACで800ミリ秒±200ミリ秒であるのに対して、aptXでは100ミリ秒±10ミリ秒と遅延が小さい。さらに、aptX Low Latencyと呼ばれる低遅延を実現したコーデックの場合には40ミリ秒以下と、ほとんど遅延を感じないレベルに押さえられている。



aptX Low Latencyではさらに低遅延を実現

 

aptX HDの特徴




そうしたaptXの最新版となるのが、aptX HDだ。「aptX HDは、16ビットだったaptXを8ビット分拡張して24ビットとしたものだ」(大島氏)との通りで、16ビットから24ビットに拡張することで、いわゆるハイレゾオーディオをBluetooth経由で再生することが可能になる。なお、音源が16ビットのCD音質であった場合でも、エンコーダが自動で24ビットへアップコンバートして出力する機能も備えているので、CD音源であっても、ハイレゾ音源っぽく再生することが可能だ(あくまでアップコーンバーターなので、本来のハイレゾ音源ほどの音でなるわけではないが)。

今回の発表会では、aptX HDに対応した機器をリリースしているメーカーとして、オーディオテクニカとLGエレクトロニクスの2社が紹介された。オーディオテクニカは、同社がハイエンドワイヤレスヘッドフォンとして発表した、ATH-DSR9BT、DSH-DSR7BTの2製品を展示した。いずれも11月25日から発売が予定されているBluetoothヘッドフォンで、45mmのドライバーを備えたオーバーイヤーのヘッドフォンとなる。ATH-DSR9BTは、どのコーデックで接続されたかわかるインジケーターも用意されており、aptX専用のインジケータでは、紫色に光るとaptX HD、白の場合はaptXだとわかるようになっている。

ATH-DSR9BT

ATH-DSR7BT

 

また、LGエレクトロニクスは、先日販売が開始されたau向けのスマートフォンとなるisai Beat(LGV34)で、端末側としてはまだ珍しいaptX HD対応を実現している。実際、実機で確認したところ、同時に同社から発表されたaptX HD対応のヘッドフォンHBD-1100と接続されると"aptX HD audioで接続しました"というウォーターマークが表示されたことを確認出来た。


isai Beat(左)とHBD-1100(右)

 

HBD-1100はヘッドフォン部分を引き出して利用する

 

aptX HD接続時はウォーターマークが表示される

 

気になる音だが、ATH-DSR9BTでハイレゾ音源(クラシック)を利用して、aptX HDをオン、オフにして聞き比べて見たが、aptX HDが有効になっている場合には広がりがある音で再生されていた。もちろん有線には敵わないとは思うが、それでもワイヤレスになっていると、ケーブルの取り回しなどは気にしなくて良いメリットがある。電車の中などで、ケーブルの煩わしさから解放されたいけど、ハイレゾも楽しみたいというユーザーであれば、導入を検討してみる価値はあると感じた。



火曜日, 6月 07, 2016

AK300 |Astell&Kern

ハイレゾ入門用プレーヤーAK300

6月11日発売。直販約13万円

Astell&Kern

 

 

 

アユート」が、Astell&Kernブランドのポータブルハイレゾプレーヤー AK300 を6月11日に発売します。AKシリーズの「エントリーモデル」、直販サイトでの税込価格は12万9980円。


第3世代AKシリーズエントリーモデルとなるAK300は、フラッグシップモデルAK380、そしてAK320の基本設計を受け継ぎつつもやや落ち着いた感じの、どことなくゆがんでみえる筐体デザインをまといます。ボディ材質はアルミニウム。タッチスクリーンは800x480解像度の4型TFT液晶を採用します。

ハイレゾ再生の要となるDACチップも、引き続き旭化成のVERITA AK4490を採用、ただしAK300はシングル構成を選択。200フェムト秒という、想像するのも難しい超低ジッターを誇るVCXOクロック(電圧制御水晶発振器)は上位モデルと同じです。

再生可能なフォーマットは、PCMが382/24bit(ネイティブ再生は192kHz/24bit)まで、DSD 5.6MHzおよび2.8MHz(PCM変換)。USB-DACとして使用時は、ネイティブ再生が最大96kHz/24bitまで。

ファイル形式はWAV /FLAC /WMA /MP3 /OGG /APE /AAC /Apple Lossless /AIFF /DFF /DSFに対応します。内蔵ストレージは64GBにとどまるものの、不足分は128GBまで対応のmicroSDカードスロットがカバーします。 








ヘッドホン出力は、光デジタル出力兼用の3.5mmステレオミニ(アンバランス)と2.5mm 4極バランス出力を搭載。アンバランス/バランスそれぞれでの音響面での特性はSN比が116dB/116dB、ステレオクロストーク130dB/130dB、THD+Nは0.0008%/0.0007%(いずれも1kHzでの値)。


無線通信機能は802.11 b/g/n(2.4GHz)に対応し、DLNAプレーヤーとしても使用可能。「AK Connect」アプリを使えば、スマートフォンやタブレット内の音楽ファイルも再生できます。ほか、Bluetooth 4.0(プロファイル:A2DP/AVRCP、コーデック:SBC/aptX)に対応します。

本体サイズは約75.15 x 112.4 x 15.45mm、重さは約205g。カラーはミッドナイトブラックのみ。発売日は6月11日ですが、アユートでは6月3日より予約を受付中とのこと。

エントリーモデルと言いつつも、税込価格は12万9980円。「どこがエントリーモデルだよ」とお思いの方も多いかも知れないものの、Astell&Kernファンならさして驚くような価格でもでもありません。どうしても高いと感じてしまう場合は、AK380の約50万円、AK320約25万円、AK300の約13万円をそれぞれお札で並べて見比べてみれば、なんとなく安心して購入できるかもしれません。






水曜日, 9月 30, 2015

CAS-1|sony

ソニーからハイレゾ対応Bluetoothオーディオ CAS-1。近距離・小音量でも臨場感ある小型セパレートタイプ、ヘッドホンアンプも内蔵



ソニーは10月17日、ハイレゾ対応のBluetoothコンパクトオーディオ「CAS-1」を発売します。デスクトップなど狭くなりがちなスペースでも ハイレゾ音源をリアルに再現するとしています。また、ヘッドホンやBluetooth接続時でも高音質で音楽を楽しめる工夫が盛り込まれています。価格は オープンで、市場推定価格は8万円(税別)。

CAS-1/製品画像

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8 枚
「CAS-1」はハイレゾ音源の再生が可能な2つのスピーカーと本体で構成したセパレートタイプのBluetooth対応コンパクトオーディオです。机の 上に設置して使うことを想定しており、ユーザーとスピーカーの間が75cm~200cm程度離れた場所で最適に聴けるように設計されています。

本体のアンプはスピーカー用のフルデジタルアンプ「S-Master HX」を改良したものに加え、ヘッドホン利用に最適化した専用のアンプも別途搭載しています。このヘッドホンアンプには同社のポータブルヘッドホンアンプ 「PHA-2」に採用された高性能な回路などが採用されています。

また、小さい音量でも元の音源に近い音質で再生する「ローボリュームモード」および「パルスハイトボリューム」機能も搭載。集合住宅や夜間など、音の出しにくい環境でも良い音を楽しめるとしています。

PCやスマートフォンとUSB接続することで、192kHz/24bitのWAV/FLAC/AIFF/ALACファイルと、リニアPCM変換して 2.8MHzのDSDファイルのハイレゾ音源の再生に対応。さらに、MP3などの圧縮音源も最大192kHz/24bitまでアップスケーリングする技術 「DSEE HX」もサポートしています。

Bluetooth接続時では、SBC/AACだけでなくソニーが独自開発したコーデックLDAC(エルダック)に対応しているのも特徴です。A2DPの SBC(328kbps、44.1kHz時)に比べ約3倍もの情報伝送量を有し、ワイヤレスでも高音質のサウンドを再生できます。

そのほかにも、デスクトップで利用することを考慮し、机の天板に音が反射しにくくなるようにスピーカーの角度を仰角8度に設定できるスピーカー用スパイクや、不要な振動を抑える5mm厚のスチール製スピーカーベースも同梱しています。

スピーカー部はそれぞれ直径62mmコーン型ウーファーと、直径14mmソフトドームトゥイーターを搭載。1本の大きさは約95mm×約178mm×約 172mm、重さは約1.5kg。周波数帯域は60Hz~50,000Hz、最大出力は24W+24W。本体は約55mm×約178mm×約210mm、 重さは約1.3kg。10月17日発売予定です。

水曜日, 5月 15, 2013

モバイルハイレゾプレーヤー Astell & Kern AK120 約13万円|iriver



iriver が Hi-Fi ブランド Astell & Kern の第2弾、ハイレゾプレーヤー AK120 を発表しました。2012年秋に発売されて話題となった第1弾 AK100 の上位モデルです。AK120ではDACチップを2基搭載したほか、内蔵ストレージの強化、液晶表示の改善などが盛り込まれました。

前モデルの AK100 は、手のひらサイズながら最大 24bit / 192kHz のハイレゾ再生が可能なポータブルプレーヤーで、その音の良さから注目を集めました。マメなファームウェアアップデートによる機能追加や改善もあいまって ヒット作となり、AK100 の弱点だったヘッドホン出力の音質改善のための改造を施す業者も現れていました。 
 

AK120 は、AK100 がシングルで搭載していた Wolfson 製の高性能 DAC チップ「WM8740」をデュアル構成としました。これにより左右の音が完全に分離し、「まるでレコーディングスタジオに立ち会っているかの」ような力強 くも繊細なサウンドを再現できるとしています。また AK100 では 22Ω と大きめな数字で低音のパンチ不足につながっていた出力インピーダンスが 3Ω になり、音質に影響ないレベルとなりました。

AK100 ではうっかり回ってしまうことがあったボリュームノブにはガードが設けられ、再生面での最大の不満点だったギャップレス再生も設定で可能となるなど、ユー ザーの声もしっかり新製品に反映しているようです。ボリュームは152段階の調整が可能。画面非表示のときはノブを回しても音量が変わらないようボリュー ムロックの設定も可能です。

2.4型 QVGA の液晶に表示される UI も若干の改善が図られています。たとえばアルバムジャケット画像の表示も画面にあわせてフィットするようになるなど、細かいところでユーザーの要望を取り 入れました。

さらに5月11日の「春のヘッドフォン祭り 2013」においては、時期や詳細は未定ながら USB DAC 機能と DSD ファイル再生機能の追加が発表になりました。AK120 においても継続的なファームアップデートで機能の追加改善が期待できそうです。

その他の仕様を列記すると、再生可能なファイル形式は、最大 24bit / 192kHz に対応するのが FLAC、WAV、ALAC、AIFF形式。また WMA、 MP3、 OGG、 APE形式は最大16bit/48kHzまでの対応です。

ストレージは内蔵の64GBに加え、64GB対応の microSDXC スロットx2を装備。Bluetooth3.0も搭載し、A2DP、HFP、HID プロファイルに対応します。インターフェースはデータ転送用のUSB 2.0 x1、光デジタル入出力 x1、ヘッドホン出力兼光デジタル出力 x1。バッテリーは 2350mAh、連続再生時間は 16bit / 44.1kHz FLAC で約14時間。充電時間は約6.5時間です。

本体大きさは幅59.2 x 高さ89.1 x 厚み14.4mm。重さは約144g。対応 OS は Windows XP 以降および Mac OSX 10.6.5 以降。イタリアの職人によるレザー製ケースと、24bit収録のサンプル5曲が付属します。

発売時期は6月中旬、直販予定価格は12万9800円。デュアルDAC化が響いたのか、AK100の2倍以上となりました。

なお、肝心のハイレゾ音源は国内ではe-onkyo、ototoy、music.jp STOREなどから購入が可能です。特にe-onkyoはユニバーサル、ワーナー、ビクターなどメジャーレーベルの作品が充実しています。


  

Astell & Kern (iriver)