この装丁がすごい!〜漫画装丁大賞〜2013 【ベスト201〜300】
【2013 100/200/300】
2013年のコミックの装丁を振り返る特集、
「この装丁がすごい!〜漫画装丁大賞〜2013」。
201位から300位まで。
対象作品:2012年12月1日から2013年11月30日に発売された作品
●画像をクリックするとamazonに飛びます。
作品内容の詳細についてはそちらをご参照ください。
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2013年のコミックの装丁を振り返る特集、
「この装丁がすごい!〜漫画装丁大賞〜2013」。
201位から300位まで。
対象作品:2012年12月1日から2013年11月30日に発売された作品
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作品内容の詳細についてはそちらをご参照ください。
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ピンク色の着物には白いコスモス。
白い背景にはピンクのコスモス。
背景とイラスト部分に白とピンクのコントラスト空間を
面白く連続させている。
限定版は、さらに白とピンクの色使いが間逆になっている模様。
(キャラは同じでイラストは別)
出版:講談社
装丁:SPICE 柳川価津夫,辻威行
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〜プリーズ,ジーヴスシリーズ〜
/ 勝田文,P. G.ウッドハウス,森村たまき
タイトルと共にデザインを一新した「プリーズ、ジーヴス」最新作。
マンガらしさを抑えたイラストと色を絞ったシンプルなデザインが、
英国本らしさを演出している。
と、英国本って何だろうという認識のまま言ってみる。
出版:白泉社
装丁:山崎美生
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ネガティブ娘ゆるゆる寮ライフ4コマ。
四角いプレートにまとめたタイトルロゴとは別に
白地の背景を飾るカラフルなタイトル。
キャライラストには黒くて太いふちどりがあり、
白エリアとタイトル+キャラとがくっきりと綺麗なメリハリを生んでいる。
出版:芳文社
装丁:コメワークス 木緒なち
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/ 家の裏でマンボウが死んでるP
人間と天狗のバンドストーリー。
シックで奇抜な色合いのイラストと枠で細かく囲まれた文字情報。
何っぽいというわけでなくとも、
あまりやられていないことをすると
マンガらしさが薄れて目立つ。
出版:スクウェア・エニックス
装丁:沢田雅子
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よっけ=三重弁で「たくさん」。
キャラの集合イラストのみで表紙を賑わせる白系。
文字色や巻数表記マークと一緒に
イラストの主線も茶色で、雰囲気が朗らか。
出版:竹書房
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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寂れかかった商店街を舞台にしたギャグ作品。
道路を挟んで距離感のある商店街を背景に、
主人公を手間に配置。地味な雰囲気と陽気なタイトルのギャップで
「何か面白そう」が潜んだ表紙になっている、気がする。
表紙から背表紙までイラストが続き、背表紙には背景のキャラが
面白く見えるように配置されている。
出版:アスキー・メディアワークス
装丁:里見英樹
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ゴッホとその弟の物語。
満面としか言いようがない笑顔に吸い込まれそうになる完結の2巻。
画像の大きさで、その目が若干半開きに見えたり見えなかったり。
出版:小学館
装丁:R.1.D 藤田隆一
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ライブをやるか、会社をクビか。巻き込まれバンド漫画。
跳躍する主人公に、
ギターをモチーフにした背景の装飾。
型にとらわれないタイトルの組み立てがとてもロック。
出版:講談社
装丁:L.S.D. シマダヒデアキ
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人望厚き生徒会長の裏の顔に触れてパシリとなった
オタク女子の、楽しい(?)下僕ライフコメディ。
斜めに大きく配置された高そうな椅子と会長。
会長と同じ角度で斜めに入ったタイトルや直立の下僕、
タイトルと反対に傾いた巻数表記など、
角度を強調するデザインが会長の踏ん反り具合を面白く演出している。
出版:ほるぷ出版
装丁:balcolony.
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/ 柏葉ヒロ
全体的な彩度を抑えて際立たせたタイトルの紫色と
衣装の水色(浅葱色)。
色で伝える新撰組。
タイトルは、「ー」の文字をはみ出させて、
残りを3×4でかっちり収める力技のアイディアが光る。
出版:小学館
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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/ 大石まさる
少女達のSFジュブナイル作品、その最終巻。
銃を肩にかけた主人公。その足元に焚き火があって、
下から照らされるようなイラストになっている。
人物部分を避けながら、広がるように上方向を向いた
種々の文字配置が個性的。
出版:少年画報社
装丁:bigbody 萩原栄一
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"男女逆転ドラマ"の原型である古典
「とりかへばや物語」のアレンジ作品。
絡まり合うようにして一紙まとわぬ姿で
互いに召し物を支えあう男女。
記憶に残る構図とデザイン。
出版:小学館
装丁:fireworks.vc 近田火日輝
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大学生と見えない幽霊の同居?コメディ。
主人公は右端に寄せられ、何もない赤い椅子に視線を誘導する。
「カノジョ?」の「?」部分が赤い椅子にかかり、
「彼女らしきもののの存在」だけ示唆する、不思議な表紙。
出版:徳間書店
装丁:タナカタカシ,鈴木創
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ファンシーな宇宙遊泳イラストを載せた7巻。
6巻までは凝った構図で日常の1コマをドラマティックに魅せる
系統の表紙で続いていたため、ちょっぴり新鮮な風が吹いた。
出版:スクウェア・エニックス
装丁:ソルト ヤマザキミヨコ
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悩める人々に優しくスポットライトをあてた連作集。
各エピソードの主人公4人横並び。
表紙に大きく広がる黄色いタイトル、
水色+αの背景。
程よく明るく賑やか、かつ落ち着いている。
出版:集英社
装丁:川谷デザイン
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江戸吉原⇒平成、タイムスリップギャグ。
装丁で負けないだろうと思いつつも、
『磯部磯兵衛物語』より先に出て
多分よかった。
出版:幻冬舎
装丁:NARTI;S 新上ヒロシ
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少年少女の恋愛譚4コマ。
物のない屋上に彩を添える桜の花びらと▲(さんかく)。
なお、"▲コンプレックス"で検索するとamazonでは出てくるが
googleでは"コンプレックス"しか出てこない模様。
出版:芳文社
装丁:arcoinc 楠目智宏, 池田悠
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ボサノヴァカバーを歌う女の一生 / 渋谷直角
このマンガが酷い! 2013 ベスト1決定!!
という酷い内容紹介を掲げつつ程よく話題になった作品。
狙い通りな感じにサブカル臭がほとばしる。
出版:扶桑社
装丁:江森丈晃
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/ 犬星
寂れた商店街を救うべく、ニートと小学生が奮闘するご当地アイドルコメディ。
キャラの青い髪と、ヒマワリのような
コスチュームの黄色が白い背景の上で映える。
キラキラした光のようなホログラムも入っていて、
明るくストレートに可愛い。
出版:ほるぷ出版
装丁:コメワークス 高橋忠彦
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/ 能條純一
五編のエピソードを収録した短編集。
油絵の画布のようなでこぼこした手触りのよい紙の上に
繊細なタッチの踏み切り前のイラスト。
4文字のタイトルはイラストを控えめに囲む。
知的な佇まいの装丁。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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料理人を目指す主人公が就職したホテルは…
という純粋な料理漫画ではない作品。
主人公を遠景から収め、
調理場の良い雰囲気を1枚絵にしたイラスト。
景色形のイラストで埋まる表紙を引き締める白枠が左だけ開いているため、
枠でメリハリが出つつ、程よく開放的。
出版:一迅社
装丁:小石川ふに
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/ 中川真,風狸けん
江戸時代を舞台に、和算を題材にした作品。
キャラ、アイテム、タイトルロゴの1字1字を散りばめて配置。
キャラがアイテムと数学を駆使してロゴを描く、
内容を実践したようなアイディアがわかりやくて面白い。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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/ sezu,田村ヒロ,ガルナ
ボーカロイド・鏡音リンへの愛を歌い上げた
ニコニコ系大ヒット曲のコミカライズ作品。
黄色の多いイラストが
星型のホログラムでキラキラと光る。
出版:一迅社
装丁:arcoinc 楠目智宏, 池田悠
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完璧な“可愛い子ども"を演じる
野心家な小1気子役のブラックコメディ。
奥歯が見えるほど大きく口を開けて屈託なく笑う少女のイラストと、
クレヨンで描いたような子供らしいタイトルロゴ。
本編を読むまではとても純真に感じられる。
出版:日本文芸社
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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独身サラリーマンの風俗体験談。
服を脱ぐ女性の足と床に無造作に放られた服。
イラストの色は薄く。女性の姿はあくまで
イラストの一部と言った具合に左上によせ、
タイトルを被せている。作品の「性」を表現しつつ、性的な匂いを抑えた
手に取らせるデザイン。
出版:講談社
装丁:hive 久持正士
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猫が人の姿に見える主人公が、
猫のいる喫茶店で働く純喫茶不思議ストーリー。
猫系作品としては控えめな猫使いと
すっきりした飾り枠、淡い背景色、喫茶っぽいロゴ。
少し古ぼけた色合いが老舗の喫茶のような
良い味わいを出している。
出版:幻冬舎
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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/ クール教信者
頼まれたら断れない、180cmパワフル中学生の日常4コマ。
イラストとタイトルで綺麗な
逆三角形を形成する白系の表紙。
余白が広くても寂しくない表紙はやはり美しい。
出版:芳文社
装丁:volare 関善之
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感覚に訴えかける短編集。
表題作がモチーフになっており、黒いベタの下地の上に、月や人物、鳥のアナログなイラストがくっきりと浮かび上がっている。和の趣を感じる美しい表紙に仕上がっているが、洋のお話もまったく違和感なく収録されている。
出版:講談社
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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おおひなた先生が子供との遊びに奮闘する、シュールなし育児エッセイ。
薄っすらと編みこみ柄のような模様のある背景と、
謎のオモチャブロック空間で遊ぶ父と子のくっきりしたイラスト。
子供っぽいというより健やかに子供らしくて
面白そうだな〜と手に取ったことを覚えている。
カバー裏に何気に手の込んだオマケが仕込まれている。
出版:集英社
装丁:BRiDGE 松本哲児
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小さな釣り堀で巻き起こる人間ドラマを描いた、1話4Pのショートコメディ。
魚の絵が入ったとぼけた愛嬌を持つロゴ。浮いた桃にしがみついても誰も
気に止めない奇妙なボケ空間を構成する不思議な釣堀イラスト。
表紙のイラストは裏表紙まで続いているが、右下のオッサンの視線や
何かありそうな右端を見ていると何気に裏が気になる。
多分、そういうことは結構大事。
出版:小学館
装丁:volare 関善之
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/ 山本健太郎
小さな島の風と切ない恋模様の物語。
下地は白で、イラストに塗りはなく、色の付いた線画だけで構成される。
主人公の周りに風が吹き荒れるこのデザイン。風のイメージを、
文字を細く伸ばしたロゴが強く補強している。
出版:エンターブレイン
装丁:セキネシンイチ制作室
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1巻 / 千歳あめ
19世紀ロンドン、怪奇な殺人事件の謎を解き、
その犯人たちに『復讐』していく少年探偵の物語。
骸骨と少年探偵。主人公をクローズアップする額縁が印象的。
出版:一迅社
装丁:imagejack 團夢見
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P(警察官)とJK(女子高生)。
極太のタイトルのP、JKの部分から、
対応する人物まで矢印が伸びている。
タイトルとひまわりの黄色、
巻数と矢印が警察官のブルーと
色が揃っていてまとまりが良い。
出版:講談社
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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タイムリープ系ミステリー作品。
何か違和感が潜む、不気味なロゴ。
『MdN』の特集で
「書体を徐々に変えている」という解説を読んで
すっきりした。
出版:角川書店
装丁:volare 星野ゆきお
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/ トニーたけざき,小原愼司
「実力派漫画家、小原愼司×トニーたけざき両氏のコラボレーション実現。青年誌ならではの、ドラマチックでジェットコースターストーリーのSF! 豆腐屋の子供・れい子とヒロシが出会った奇妙な生物ポン子は、なんと宇宙から来たセールスウーマンだった!? 店を建て直すために協力するというポン子だが、上手くいくのか……。」という33ページまでのまっとうなジュブナイルらしい雰囲気を良く表している(含みのある言い方)。
出版:講談社
装丁:木村デザイン・ラボ
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5巻から表紙イラストのネタがダイビングから外れて、
6巻は学園祭中の空き教室でやきそばを食べるの図。
いつの間にデザイナーさんの所属名が変わっていた、メモメモ。
出版:マッグガーデン
装丁:クロスイデア 黒巣貴司
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ふたりの恋愛書架 1・2巻
/ ヤマザキコレ
/ ヤマザキコレ
“本"をキッカケに知り合った年の差カップルのハートフルラブストーリー。
「コ」の字のデザインフォーマットがイラストを引き立てて2冊を綺麗にまとめてる。
出版:芳文社
装丁:TWINTAIL 川村将
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/ 星野倖一郎,田中ロミオ,mebae
昨年紹介した1巻の表紙は日常系。
3巻は異空間系、とでも言うべきか、
無駄にかっこいい。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 安斎秀
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異文化交流深海魚コメディ。
表紙を飾るのは主人公であるチョウチンアンコウの人魚。見下ろし形の人物描写に青いタイトルロゴ、水泡と水中をイメージしたデザイン。人物部分や文字、水泡部分がつるつるしていて、その他の部分には細かい水滴が付着したような表面加工によってさらさらしている。このつるつるとさらさらの使い分けはカバー全体に行き届いていて感じが良い。何気に袖の作者自画像もポイントが高い(確認してね)。
出版:ほるぷ出版
装丁:アルティザン 倉地悠介
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オール8ページ短編集の2冊目。
ごみの山を遺骨を抱えて浮かぶ少女。
タイトルと作者名はたなびく髪に載せている。
この妙なシチュエーションはもちろん収録作の1つ
からきたもの。チョイスの勝利。
出版:小学館
装丁:nist 柳谷志有
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/ 幹本ヤエ,綾崎隼
同名小説のコミカライズ作品。
頭を逆にして寝そべる男女。タイトルは女性に合わせて、
作者名、巻数は男性に合わせて傾いている。
文字組みの規律を少し工夫することで、美しい表紙は
特徴を持った美しい表紙へ。地味にデザインの寄与率が高い。
出版:アスキー・メディアワークス
装丁:コードデザインスタジオ
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/ 大川ぶくぶ
「ファンシーでいてスタイリッシュ。狂気じみていて意外とマトモ。」
というコピー通りの、安全な範囲で壊れたスパイ4コマ。
スナイパーライフルに狙われている風のデザイン。
(帯を外すと現れる)投げやりな「超人気」の煽り。
里見社長なら、と納得。
出版:竹書房
装丁:里見英樹
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/ リチャード・ウー,コウノコウジ
警察ダークミステリー。
ダンディかつデザイン的な表紙が好きで、該当するのがこちらのような作品。
1巻、3巻のようにそのまま載せるとくどい、と個人的に感じられる顔面アップの
イラストを2巻では右にずらしてタバコを持つ手でバランスを取っている。渋い。
出版:日本文芸社
装丁:ベイブリッジスタジオ 吉村勲
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下北沢の青春群像劇。
一見すると、手堅い特大4文字配置デザイン。
手にとって眺めてみると、細かい文字レイアウトから
途端にコードデザインスタジオらしさが伝わってくる。
出版:イースト・プレス
装丁:コードデザインスタジオ
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ウエディング業界を舞台に描く、愛を捨て復讐を選んだ女たち、戦いの物語。
長尺のはさみを手にした女性。
白と黒が大部分を占めるイラストの中で、
タイトルと作者名の赤が異様に際立っていて
尋常ならぬ空気を形成している。
これはいい昼ドラ。
出版:講談社
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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2012年、急逝心疾患で逝去した作者の
「ヤングユー」誌掲載作品を収録した作品集。
線画と黒文字だけ。
哀悼の意を示すような静かなデザイン。
『Say,good-bye』が単行本未収録でこのタイミングで表題作に選ばれる、
という出来すぎた状況に言葉が詰まる。
出版:双葉社
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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1巻、2巻についてはバストアップキャラと小さいキャラの組み合わせが
カッコイイともダサいとも言いがたい、という感想を持っていた。
3巻は、構図的にバランスが良く、凶悪犯に翻弄される主役2名、
という人物関係を読み取れて素直にかっこよさを感じられた。
出版:講談社
装丁:RedRooster 下山隆
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手先は器用、女子としては不器用な歯科技工士の模型趣味と恋の話。
たくさんの模型の中で、うっかりコケた主人公のイラスト。
赤面の主人公に、同じように赤みがかったシャツの色。
タイトル、巻数表記も同じ色。
白カバーの上で全力で恥ずかしがっているようで、こっちも恥ずかしくなってくる。
出版:メディアファクトリー
装丁:アルティザン 倉地悠介
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上巻 / 吉川景都
戦国時代末期、天正遣欧少年使節の物語。
白色をを雪原に見立てつつ、人物を横並びで上部に配置して雪原が広がるように見える表紙。下部の何もないエリアには出版社名などをさりえなく添える。このように帯を取ったときにだらんと開けてしまいがちな空間を引き締めるちょっとした工夫はかなり大事。
出版:角川書店
装丁:コードデザインスタジオ
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人見知り主人公のお屋敷メイド働きストーリー。
キラキラした柄のロゴにウサ耳メイド。
花やトランプのマークなど小さな飾りが集まって弧を描く。
ファンシーな白系。
出版:集英社
装丁:IMAMURA NAOMI
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今をときめく女の子たちの物語、全10篇を収録。
左方向に歩く色とりどりの女の子たち。
可愛いものには可愛い装飾、とポップなリングとか星とかきらきらとか。
結果、可愛い。
出版:エンターブレイン
装丁:林健一
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終末を迎えた世界で、"悪魔"と蔑まれる二人の兄妹の物語。
白と青と赤。白い背景がキャラの濃い青を際立たせ、濃い青が頬にある赤い刻印を目立たせる。週刊少年サンデーに掲載されていたが、本のサイズは青年誌系のB6版で、サンデーマークもなし。『結界師』の時とタイプの異なった大人びたデザインが楽しめる。
出版:小学館
装丁:ベイブリッジスタジオ 石沢将人
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お食事ストーリー4コマ。
一人は正座でサンドイッチ弁当を見せる。
もう一人は横にして膝に絡ませつつサンドイッチを頬張る。
食の漫画が増えて、食べる表紙の見せ方にも幅が出てきた。
出版:芳文社
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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2008年に亡くなったマンガ家・上田としこを題材にした人物伝。
表紙には、上田女史と彼女の作品のキャラクター『フイチンさん』が同じポーズで飛び跳ねている。カバーの、時代物を思わせる独特の色使いが目立っていて、手に取ったときにデザインがしっかりしていることも確認して面白そうという印象を受けた。最初から『フイチンさん』を知っている場合、また違った印象になるのかもしれない。
出版:小学館
装丁:セキネシンイチ制作室
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死んだ少女の角膜が見せる過去と共に、少女の想いを探す作品。
右向きバストアップの少女。「どういう意味だろう?」と思わせるタイトルは
少女の視線の先に大きく配置されている。主な色が肌色、緑、朱色で
若干レトロな印象のこの表紙を、なんとなく気にさせるのは
右向きバストアップ一人の構図をあまり見かけないから、かもしれない。
出版:集英社
装丁:山田恵子
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どう考えてもお前らが悪い! 4巻 / 谷川ニコ
この4巻や『ぎんぎつね』10巻など、アニメ化が決ったりしたとき、
2割り増しぐらいで普段より表紙のヒロインを可愛く描こうとする意識、
または描けと言う圧力を感じないでもない。
出版:スクウェア・エニックス
装丁:沢田雅子
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睾丸の癌に冒された作者の闘病生活を描いた実録作品。
シンプルな白系であるが、
タマちゃんの「タ」の字がオタマジャクシになっていて面白いとか、
作者名の下に病名が入れているコダワリとか、
テーマがテーマだけにほめ辛くも中身に負けない良いカバーだと思う。
出版:講談社
装丁:渡邊龍太郎
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イラストレーター兼漫画家である著者の食成分多め日常エッセイ。
描かれたイラストが、可愛いタッチにも関わらず、
その食べ物渋さによっておっさんっぽくなっているが、
3色のスッキリした箱型ロゴが一つ入るだけで、可愛い方向に傾く。
ロゴの大事さを実感できるカバー。
出版:徳間書店
装丁:ストロングスタイル
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中学生の娘と父親。娘が多感な時期を迎えた父子家庭の日常作品。
千広と詩万で「千と万」。「千」は青、「万」は赤と、
タイトル部分に性別と繋げた色が加えられている。
イラストの構図は横並びタイプながら、俯瞰になっていて
キャラの正面が左側に向けられているのが新鮮で、二人を
眺めるような作品の内容にも合っているように感じた。
出版:双葉社
装丁:5GAS 宮村和生
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誰もが恐れる不良に告白されて!?…という少女漫画。
伸長差を強調したペアのバストアップイラスト。ヒロインの頭の上にタイトル、巻数、作者名。上端には波打ったパターン柄のラインが入り、相手役は表紙で目を出さない、というフォーマットで2巻、3巻へと続いていく。上端のライン、巻数、服飾の色系統が巻ごとに統一されていて、1巻から3巻まででは1巻の赤が好み。
出版:集英社
装丁:ベイブリッジスタジオ 馬場美由紀
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『ノラガミ』番外編の読切りを集めた作品集。
大まかなデザインフォーマットを踏襲しつつ、
巻数表記は漢数字で、キャラの千社札が散らばっているなど同じだけれど違う。
和テイストなので、「番外編」よりも「拾遺集」が良くなじんでいる。
出版:講談社
装丁:朝倉健司
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/ ほおのきソラ
ナイスバディと魔力を失った魔法少女(?)の冒険作品。
向き合ってキスをせがむような人物イラストを、
プレゼントに巻かれるリボンのように引き立てる黒い2本の帯。
一本はタイトル用、もう一本は作者名用。
出版:講談社
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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前世で罪を犯した罪人たちが、
現世で真人間になるべく働かされる獄卒コメディ。
プリキュアを見てるうちに思いついてしまったタイトルをどうしても形にしたいがために漫画を描いたのではないかと疑わしい、「それ言いたいだけちゃうんか」臭が強く漂うタイトル。「牛頭馬頭」特大フォントにキャラに持たせたマスク、地獄の業火のような地面。こゆい。
出版:角川書店
装丁:ZIN STUDIO 神宮司訓之
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クローン技術によって、引っ込み思案の女子大生が自分のコピーを作ったことから始まるホラー作品。
縦の中心線上に並んだ、作者名と1文字のタイトル「U」、そして同じ顔2人の女性。均衡の取れた文字配置とは対照的に人物は左に偏って配置され、その絡み合ったエロティックなポージングは、影の無い白い背景の上で地面を固定されず、不安定に浮かび上がっている。白色の面積が多く、シンプルな美しさを持った表紙、その中には無意識に訴えかけるような不安が見え隠れしている。ホラーを銘打つ作品として新鮮なアプローチを感じた装丁。*
出版:太田出版
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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家族に焦点を当てた4篇を収録した短編集。
鮮やかに描かれた金魚の群れと、
中央に配置されたタイトル、作者名が、
淡い色合いで描かれた眠れる人物画に重なることで、
人物が沈み込み、夢うつつの幻想的な表紙に仕上がっている。
出版:竹書房
装丁:コガモデザイン chiaki-k
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/ 山口いづみ,谷瑞恵
同名小説のコミカライズ作品。
ディテールの細かい時計の背景に
端正な人物のイラスト、知的なフォントのタイトルが
良く馴染んでいて作りこまれているな〜と感じる表紙。
この場合、どこが一番仕事をしているのか興味がある。
出版:集英社
装丁:川谷デザイン
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18世紀、フランス革命の時代を生きた処刑人の“純真"を描く、歴史大河。
作者の耽美で写実的な人物画を浮かび上がらせる白背景。
小さな血痕がその過酷な運命を物語る。
出版:集英社
装丁:GENI A LOIDE 小林満
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―阿部共実作品集― / 阿部共実
『空が灰色だから』作者初の作品集。灰色の水玉と、灰色の制服を着た女子高生。通常なら可愛い組み合わせになるはずが、水玉の妙な大きさによって、不安を駆り立てる。ただでさえ日本語の狂ったタイトルは、文節を無視して分断して配置されていて、読みやすさが考慮されてない。むしろ読みにくさが考慮されていて、そっけない明朝体が異様な雰囲気を出している。この一見可愛いけれど歪で毒々しい表紙は、WEBで大きな反響のあった非常に「痛い」表題作を的確に表現していて、とても正直にデザインされているとも言える。作品も表紙も、素敵に壊れていた。*出版:秋田書店
装丁:-
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/ 春野友矢
『ディーふらぐ!』作者による「仲良し魔王様」系作品。
「タイトルより大きい台詞」系のデザインだが、
フキダシを使用しないため、イラストエリアの自由度が高い。
1巻の「これッ!?」から「これじゃろ!?」に変わってより
インパクトが増した。
出版:集英社
装丁:hive 久持正士
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バディバトル三国志。
縦に流れる透過型の細い黄色いラインが、
勇ましいポーズを決める2名のキャラに大胆に重なりつつも
邪魔することなく、しっかりと作品データを目立たせている。
出版:新潮社
装丁:ARTEN 能瀬公輔
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5篇のエピソードを収録した短編集。
机と椅子、そして線画という形で表現された透明人間。
装飾なく落ち着いたタイトル。
ささやかに彩りを添えるパステルの水玉。
上品な透明感を持っている。
出版:集英社
装丁:川谷デザイン
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「新型ウツ」うちの夫場合 / 池田暁子
夫のウツを赤裸々に語ったコミックエッセイ。
ウツを題材にしつつ手に取りやいようにコミカルで可愛らしく、
かつハードな側面は伝える、というデザイン。
出版:秋田書店
装丁:ベイブリッジスタジオ 黒木香
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先生VSいたずら3人組保育園4コマ。
大人2人、かなりちっこい子供3人。
1冊完結で主要メンバーを1枚にどう収めるか、
とその解決方法は、座り肩車3段重ね。
保育園らしさを生かした構図で一件落着。
出版:メディアファクトリー
装丁:釣巻デザイン室 内山絵美
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踊っているシーンの熱量が好きなため、
やはり表紙に関しても3巻、4巻と
ダンス感が強いものが好き。
出版:講談社
装丁:SPICE 柳川価津夫,黒川敬子
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昭和64年夏。変な生物が出てきて女生徒が水着になって
程よく意味不明でノスタルジーな平常運行の粟岳作品。
制服、水着、変な何か、へんなどこかのイラスト。
イラストには漢字ノートにあるようなマスが載っている。
タイトルもマスに収まっていて、何故か書き順と画数が添えられている。
出版:一迅社
装丁:crazy force 竹内亮輔
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『ゆるゆり』のスピンオフ漫画。
長女、次女、三女、と説明的に入った情報が
内容を明確化させると共に視覚的なアクセントも加える。
段々小さくなっていく、逆さのヒョウタンのようなロゴが
中々大胆。
出版:一迅社
装丁:balcolony.
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空から宇宙人が降ってきて妹になる
ガールミーツガール。
階段と人物と青空。
イラストとロゴに角度が付くことで、
爽やかな青空が見上げたように広がっていく。
出版:竹書房
装丁:5GAS 宮村和生
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/ あらたまい, Magica Quartet
マミるよりも鈍い痛みを伴った、三十路越え魔法少女の日常作品。
本家と同じくbalcolony.がデザインを担当しつつ、お馴染みの可愛いロゴは右下に小さく添えられ、より落ち着いた年相応のロゴが鍋から直接ラーメンをつっつくジャージ姿のマミさんの横を陣取る。元ネタありきの面白さ、それでもいいじゃない。
出版:芳文社
装丁:balcolony. 竹内はるか
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モラトリアムJDライフスタイル4コマ。
適当な書き文字風タイトルがゆるい雰囲気を出しつつ、
描写の細かいイラストや表紙下部の白エリアや
巻数表記周りの処理など整ったデザイン処理に引っ張られる形で
適当っぽいけど計算された適当っぽく見える。
出版:芳文社
装丁:arcoinc 楠目智宏, 池田悠
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メット頭の下の素顔は・・・超絶イケメン!
な先輩に恋した女子高生のお話。
目の隠れた、気になるけれども絵面は地味なキャラ。
背景のピンクや、服の派手なイラスト柄がバランスを取るように表紙を賑やかす。
口語調のタイトルにあてられた描き文字ロゴがマッチしている。
出版:小学館
装丁:mameco 益子典子
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大学医学部4コマ。
ピンク地のクリーム十字を背にポーズを決めた白衣ガールズ。
ポップで清潔感のあるメディカルデザイン。
出版:竹書房
装丁:名和田耕平デザイン事務所
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女子高生青春サッカーコメディ。
サッカーマンガのデザインとして見ると異色、
「ゴツボ×リュウジ+神宮司訓之」の流れで見ると納得。
出版:角川書店
装丁:ZIN STUDIO 神宮司訓之
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異能×ソーシャル×デスゲーム。
黒背景に頭蓋骨と、
怖くなりそうな要素で緊張感を出しながら、
輝くスタイリッシュなロゴによって
シリアスでカッコイイ印象でまとまっている。
出版:秋田書店
装丁:里村響
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ヒロインがゾンビになってしまった系。
ポップで毒々しいタイトル周りのデザインに、
ピンクの可愛いドクロ背景。
乙女チックなゾンビデザイン。
出版:秋田書店
装丁:GENI A LOIDE 小林満,堀井菜々子
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作者自身のゲーム日記形式の漫画作品。
『ダンガンロンパ』シリーズ登場する『モノクマ』の格好をした
作者が「い」の字に座っている。
とても収まりが良い。
出版:エンターブレイン
装丁:VOLARE 関善之
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シュールギャグ寄り短篇集。
白色を基調にして、必要最低限の箇所に色を挿して
薄い色合いでまとめていている。
水色が綺麗で透き通った空気を感じられた。
出版:講談社
装丁:hive 土橋聖子
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奇妙なゲームで他人の命の取捨選択を
迫られるサバイバル系理不尽ホラー。
ごみ山の天辺に鎮座する乾燥機に写る、
助けを求めるような手。
イラストの開けた部分には謎の多い不気味なコピーが打たれている。
「いつか見た怖いポスター」、そんな表紙。
出版:秋田書店
装丁:-
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/ 左藤圭右,宮崎克
動物のスペシャリストが難事件挑む、動物ミステリーコミック。
長いタイトルが載った1層目、
クリーム色イラストから白く浮き出た主人公の2層目、
動物達が背景となった3層目と、層を意識させるデザイン。
文字のところどころに三日月のような曲線が入った
知的な雰囲気のタイトルロゴが良い。
出版:講談社
装丁:SALDAS
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用意していた
「チャンピオンコミックスってモロに5GASさんらしいデザインが似合うんだな〜」
というとても普通のコメントをそのまま出しづらくなって紹介自体するかしないか
迷うことになった。忘れないためにも載せる。
出版:秋田書店
装丁:5GAS 宮村和生
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ダ・ヴィンチ恐山氏がtwitterに呟いていた、"輝き女子"こと
マグロとBLを愛する隣の席の後輩OLの生態を基に描かれた4コマ。
twitter発ということで、タイトルは直線的、作者クレジットはフキダシ+ドットと
すっきりしたデジタルなデザインになっている。
裏表紙は、twitterのサーバ過負荷時のクジラパロディ。
出版:竹書房
装丁:ISO DESIGN WORKS 磯崎真也
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ひと目ぼれした超イケメンの正体は、
まさかの小学5年生!という作品。
見た目大人系作品『リコーダーとランドセル』は大人な容姿の人物にランドセルを背負わせてシュールな違和感を狙っているが、こちらはイケメンにランドセル、体操服、上履きと全面的な違和感で攻めている。大人に子供服を着せたときの面白さは、割と鉄板。
出版:講談社
装丁:川谷デザイン
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【2013 100/200/300】
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