Rolls-Royce Project Cullinan|ロールス・ロイス プロジェクト カリナン
ロールス・ロイス、オールラウンドモデルの試験車両を公開
今年2月にオールラウンダーモデルの開発をおこなうことを発表したロールス・ロイスは、その試験車両となる第1号車を本日はじめて公開した。
どんな道でもロールス・ロイスらしい乗り心地を目指す
ロールス・ロイスは、ことし2月18日にイギリスのキャメロン首相が工場見学に訪れたさいに発表した、新モデルについて、来週から公道で試験車両を走らせることをあきらかにした。
この新モデルは、ロールス・ロイスにふさわしいラグジュアリーさをそなえた、車高の高いアルミニウム製ボディをもつオールラウンダーとされ、開発プロジェクトは世界最大のダイヤモンド原石にちなんで“プロジェクト カリナン”と名付けられた。
今回プロジェクト初の試験車両として公開されたのは、「ファントム II」をもとにホイールベースを短縮したもの。クロスオーバーモデルらしく車高があげられ、フェンダーや大型のリアウィングなどが装着されているのが確認できる。この試験車両は、サイズ感こそ予定されている新型車のヒントとなり得るが、デザインについてはまったく異なるものになるとロールス・ロイスでは説明する。
この車両での実験は、ロールス・ロイスが標ぼうする“エフォートレス”な乗り心地をどんな路面でも実現するべく、サスペンション周りのデータ取得を目的とする。まずはじめに、オンロードにおいて、背の高いボディに対するサスペンションのふるまいをテストし、つづけて、石畳や波うったコンクリートなど世界中のあらゆる路面を再現した試験場で検証がおこなわれる予定だ。
試験車両では、オンロードとおなじだけの時間をオフロードの走行試験にも費やし、最終的には悪路や険しい地形であっても、変わらぬ乗り心地を目指すという。
デザインスタディの披露からはじまったベントレー「ベンタイガ」とは対照的に、まずは中身からスタートしたロールス・ロイスのクロスオーバーモデル。その開発はまだ足まわりの調整からスタートしたばかりだが、ラグジュアリーSUV市場に各ブランドが熱い視線を送りつづけるなか、その仕上がりに注目が集まる。
ロールス・ロイス、オールラウンドモデルの試験車両を公開|Rolls-Royce ギャラリー