HGST、NVMe準拠の高速SSD Ultrastar SN100出荷開始。 書込み1.6GB/秒
HGSTが高速SSD『Ultrastar SN100』 シリーズの出荷を開始しました。
ベンダー固有のドライバを必要としない標準のNVMe規格に準拠するほか、2.5インチ型のUltrastar SN100と、HH-HL (Half-Height, Half-Length)PCIeカード型の Ultrastar SN150をラインナップする点が特徴です。
各モデル共通の仕様は、
- インターフェイス NVMe (PCIe Gen 3.0 x4)
- 対応OS RHEL 6、 RHEL 7、 CentOS 6、 CentOS 7、 SLES 12、 Open SUSE 12、 Microsoft Windows Server 2008 R2 以降
- ランダム リード 最大 74.3万IOPS (4KB)
- ランダム ライト 最大 16万IOPS (4KB)
- シーケンシャル リード 最大 3GB/秒
- シーケンシャル ライト 最大 1.6GB/秒
- 容量 1.6TB、3.2TB
- 大きさ 167.65 x 68.9 x 14.49 mm
- 重さ 231g、232g
- 容量 800GB、1.6TB、3.2TB
- 大きさ 100.45 x 69.85 x 15 mm
- 重さ 166g、174g、177g
Ultrastar SN100 シリーズが採用するNVMe規格はPCIe SSDの規格を標準化することで、OS標準のドライバのみでPCIe SSDを利用可能にします。
NVMeのワークグループには、HGSTの他にSeagate、Micron、SanDisk、サムスン、インテルなどのSSD製品を取り扱う各社、EMC、NetApp、デル、オラクルなどのエンタープライズ向けのストレージ製品を扱う各社が名を連ねており、エンタープライズ市場におけるPCIe SSDの業界標準はNVMeが最有力となりつつあります。
PCIe型の Ultrastar SN100 シリーズはデータセンターのサーバなどエンタープライズ向けの製品ですが、コンシューマー向けノートでもPCIe SSDは採用が増えています。
たとえば先週発売された新MacBookは、MacBook AirやMacBook Proがこれまで独自のPCIe SSDを採用していたのに対して、NVMe準拠の PCIe SSDに変更したことが分かっています。
アップルは新技術や新規格を積極的に水平展開するため、早ければ次の世代のMacBook ProやMacBook AirでもNVMeを採用してくるかも知れません。
今後、PCの世界でSATA SSDからPCIe SSDへと移行が進んで行くと、NVMeが現在のSATAのような存在になっていく可能性が高いと思われます。