水曜日, 3月 01, 2017

Sound United「デノン」「マランツ」のD+Mグループを買収

「デノン」「マランツ」のD+Mグループを米Sound Unitedが買収。

日米老舗オーディオ連合結成へ

 

AmazonやGoogleなどAIスピーカー勢対抗で技術集積か




オーディオ装置のトップメーカーたちが、大きくまとまろうとしている。

スピーカーのブランドPolk AudioとDefinitive Technologyを保有するSound Unitedが今日(米国時間3/1)、DenonとMarantz、およびBoston Acoustics(スピーカー)とHeos(マルチルームオーディオ)のブランドを保有するD+M Groupを買収した、と発表した

この企業集合はSound Unitedという名前になり、今のCEO Kevin Duffyが率いる。
買収の条件は公表されていない。




Sound Unitedは持株会社DEI Holdingsの傘下で、後者はさらにボストンのプライベート・エクイティ企業Charlesbankのポートフォリオ企業だ。

D+M Groupは、Bain Capitalの日本(東京)企業K.K.BCJ-2の一部だった。

Duffyはこう語る: "D+M Groupのブランドポートフォリオとアジア太平洋およびヨーロッパの事業実績は、グローバルな成長を目指すSound Unitedにとって完璧な補完だ。
製品や技術のポートフォリオも補完性があり、A/V受信器など新しい市場分野への進出が可能になる"。


Sound Unitedは、オーディオシステムのオーダーメイドやハイエンドオーディオから消費者オーディオ市場までの広範囲をカバーすることになる。
2014年には同社ブランドのヨーロッパ向け流通でD+Mとパートナーしていたから、買収はその延長線上にあるとも言える。


Duffyによると、"今のところは、製品も社員も各社の立地もいじるつもりはない。もっといろいろ分かってくれば、パートナーや顧客たちにも告知していきたい"、という。


今回の買収の動機は、競合対策というより、市場の拡大と、最近の高度なハードウェア技術の共有にあるようだ。今オーディオビジネスは、Amazon Echo, Google Home, Sonosなどのテクノロジー勢力に押されているから、今度の連合結成は伝統的なブランドの防衛策でもある。





https://techcrunch.com/2017/03/01/sound-united/