MUSIC|スウェーデンからイカした“スウィング野郎”がやってくる!
モービッツが奏でるスウィングジャズ×ヒップホップなサウンドとは?
スウェーデン出身のヒップホップ&スウィング・バンド、Movits!(モービッツ)の周りがなんだか騒がしい。ヴォーカル、DJ、サックスという一風変
わった構成のトリオは、2008年にファーストアルバムをリリースするやいなや、軽快なサックスとヒップホップ調のビート、それにスウェーデン語のラップ
を組み合わせた唯一無二のサウンドで、ヨーロッパを中心に旋風を巻き起こした。さらに、今年は2ヵ月以上におよぶ北米ツアーを敢行し、スウェーデンのグラ
ミー賞にノミネートされるなど、その注目度は増すばかり。日本でもジワジワと人気が高まるなか、待望の来日公演が決定。もうすぐ、イカした“スウィング野
郎”がやってくる!
Text by TANAKA Junko (OPENERS)
スウィングに魅せられたヒップホップ・スタイルこそがモービッツのサウンド
エキセントリックなスウィング・ワールドを展開するモービッツ。もともとはヴォーカルと作詞を担当するジョアン=ヨアンと、DJと作曲、プロデューサー役
を担うアンダース=アンダーシュによる、兄弟ユニットとして結成された。結成当初は、アコースティック調のヒップホップやレゲエを中心とした楽曲を発表し
ていたが、サックス・プレイヤーのホアキン=ヨアキムが加入し、2005年にヨーロッパを中心にライブ活動を開始してからは、ドラムやホーンなど、より
ジャズ的な要素がくわわり、そこから、モービッツのサウンドは徐々に変化していった。
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スウィング・ジャズの帝王、ベニー・グッドマンの影響を色濃く受けながら、同時にヒップホップ・グループ、アウトキャストのアンドレ3000のスタイルに も大きな影響を受けたという、そんな彼らが奏でるのはまさに唯一無二のサウンド。また、母国語であるスウェーデン語でラップすることをバンドのアイデン ティティとしており、ときに社会問題を題材にすることもいとわない。ヒットシングルの「Fel Del Av Garden」もそんな一曲で、軽快なリズムと洒落っ気たっぷりのミュージック・ビデオとは裏腹に、巨大な資本社会の構造に疑問を呈(てい)しているとい う内容だ。
日本での人気ぶりを聞きつけたのか、彼らの最新作「Sammy Davis Jr.」のミュージック・ビデオは、なんと日本語の字幕つき。そして今回、そんないまもっともイカした“スウィング野郎”が、昨年の2月以来、約1年半ぶ りとなる待望の来日を果たす。9月7日(金)から3日間、東京と福岡、熊本の3都市で、話題のスウィング・ワールドに浸れるこのチャンスを見逃すな。
Movits! JAPAN TOUR 2012
☆東京公演 “Movits TOKYO GIG” 日程|9月7日(金) 時間|18:00開場 会場|SHIBUYA GRANDE 東京都渋谷区宇田川町20-15 ヒューマックスパビリオン渋谷公園通りB2F 料金|前売2500円 当日3000円 出演者|Movits!、KEN THE 390、@djtomoko n Ucca-Laugh、DJ菅野克哉 ☆福岡では“中洲JAZZ FESTIVAL”に出演 日程|9月8日(土) ※出演時間は未定 http://nakasujazz.net/index02.html ☆熊本公演 “MOVITS! In Kumamoto By M×C×W×T×M×2 !!!” 日程|9月9日(日) 時間|20:00開場 会場|NAVARO 熊本県熊本市中央街5-17熊本中央ビル地下 料金|前売3000円 当日3500円(ドリンク代別) 出演者|Movits!、LooPing JAMほか |