ギターメーカーのフェンダーがプロ向けIEMシリーズ5モデル発表。ユニバーサルデザイン採用、米で3月発売予定
一部モデルには特許技術採用のバランスド・アーマチュアを専用設計。ハウジングはすべてユニバーサル設計で、デジタル・ハイブリッド・テクノロジー(DHT)なる3Dプリント技術で製作。テストした人の95%にフィットする形状を採用したとのこと。 5モデルあるラインナップは、FXA7 /FXA6 /FXA5 /FXA2 /DXA1。
DXA1は唯一、他のモデルとハウジング形状が異なります。専用の8.5mmチタニウムマイクロドライバーを搭載し、再生周波数帯域は14Hz~22kHz。感度は116dB(1mW)。インピーダンスは16Ω±10%(1kHz)。ケーブルはMMCXiコネクターを採用。ハウジングはクリアグレー。鮮明な高音と深みのある低音に特徴があり、ステージ上でもその他の場所でも歪のない音声再生が可能とのこと。さらにインピーダンスが低いためスマートフォンでの利用にも向いています。
FXA2は専用の9.25mmドライバーを採用。再生周波数帯域は6Hz~23kHz。感度1121dB(1mW)、インピーダンスは16Ω±10%(1kHz)。ハウジングはDHT技術採用で色はメタリックブルー。低音チューン用のGroove-Tunedポートを備えます。またケーブルはMMCXiコネクターを採用します。FXA2 も基本的にクリアな高温域で、Groove-Tunedポートによる低音がベーシスト及びドラマーのリズム隊に最適とのこと。また低インピーダンスでスマートフォンなどでの利用にも適します。
FXA5はデュアルバランスド・アーマチュアを採用しており、再生周波数帯域は19Hz~21kHz。感度は120dB(1mW)。インピーダンスは36Ω±10%(1kHz)。MMCXiコネクターを採用。DHT技術採用のハウジングにGroove-TunedポートはFXA2と同じ。カラーはメタリックシルバーおよびメタリックブラック。音質はメーカーによればパンチの聞いた低音に豊かなミッド、クリアな高音がバランス良く配され、クリアな音としています。
FXA6は、特許技術ハイブリッドダイナミックチューンドバランスド・アーマチュア(HDBA)1基に希土類採用の9.25mm径ダイナミックドライバーを搭載。再生周波数帯域は6Hz~22kHz。感度は109dB(1mW)で、インピーダンスはモバイルプレーヤーでも扱いやすい16Ω±10%(1kHz)。MMCXiコネクター。やはりFXAシリーズ共通の DHT ハウジングを採用し、Groove-Tunedポートで低音をサポート。カラーはメタリックレッドとメタリックブラック。音質はやや低音寄りでパンチの聴いた音とのこと。
最上位となる FXA7 は HDBA 2基 に加えて希土類使用の9.25mmダイナミックドライバーを搭載。再生周波数帯域は6Hz~24kHz。感度は110dB(1mW)で、インピーダンスはほぼなんでも対応する 16Ω±10%(1kHz)。イヤーチップには伸縮性の高い SureSeal チップを採用しています。さらに MMCXi コネクターも採用。ハウジングは共通のDHTハウジングおよびGroove-Tunedポート。カラーはゴールドおよびメタリックブラック。標準プラグへの変換コネクターが付属します。音の傾向は、クリアで歪みのない音とのこと。
なお、もしかすると、FXA シリーズのハウジング形状に見覚えがある人もいるかもしれません。フェンダーは昨年、米ナッシュビルに本拠を置くイヤーモニターメーカー Aurisonics を買収しました。フェンダー いわく今回発表の IEM は Aurisonics の技術に フェンダー が持つ音作りのノウハウをプラスした製品だということ。
ちなみに、フェンダーはこの IEM 5モデルを、カリフォルニア州アナハイムで1月21日から開催の楽器見本市 NAMM ショウで展示するとしています。