木曜日, 1月 14, 2016

「SmartEyeglass」 & 「Wearvue TG-1」

ソニーのスマートグラス『SmartEyeglass』が11万3500円で発売開始。ホログラム導光板で視界に情報表示

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電子部品や半導体などを販売するアールエスコンポーネンツは、同社のオンラインストアにてソニー製スマートグラスの開発者向けキット『SmartEyeglass Developer Edition SED-E1』を発売しました。

Android 4.4以上を搭載したスマートフォンとワイヤレスで連携し、両目の視界上にテキストや画像などの情報を表示できます。価格は11万3500円(税別)。


『SmartEyeglass』は、2014年9月にソニーが開発したスマートグラス。独自のホログラム導光板技術を用い、視界に重ねて各種情報を 419×138ピクセルの解像度で表示します。今回はアプリ開発者向けのキットとして販売し、APIリファレンスやSDKはソニーで公開中。

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Bluetooth 3.0とIEEE 802.11b/gに対応しており、スマートフォンとの無線接続が可能。スポーツ観戦時に成績をリアルタイム表示や、ナビゲーション情報などを視界上に表示するなどして活用可能としています。

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各情報はグリーンの単色表示ですが、カラー表示より消費電力を抑え、最大1000cd/m2と輝度は高く、高い視認性を実現しているという。メガネ部分にはカメラ、ジャイロスコープや加速度センサーなどを搭載しています。カメラを使って、有効画素数が約300万画素の静止画、15fpsの動画(音声なし)の撮影も可能。

メガネ部分とケーブル接続するタッチ対応のコントローラーも付属しています。スピーカー、マイクを搭載しており、NFC機能もサポート。

内蔵バッテリーで駆動し、カメラ未使用時だと約150分、カメラ使用時だと約80分動作します。メガネ部分の大きさは約180×39×182mm(展開時)、ケーブルを除いた重量は約77g。コントローラー部の大きさは約54×21×60mmで、ケーブルを除いた重さは約44gです。

ハンズフリーでさまざまな情報を取得できるスマートグラス『SmartEyeglass』。開発されるアプリの数や、利便性次第で評価されるかどうかが変わりそうな製品と言えそうです。  


東芝、視界を遮らないメガネ型ウェアラブル Wearvue TG-1 発表。市販モバイルバッテリーで長時間駆動対応


東芝がメガネ型のウェアラブル端末「Wearvue TG-1」を発表しました。メガネののレンズ部に直接映像を投影するため、投影ユニットが視界を遮りません。業務用の製品で一般向けの販売は想定しないものの、東芝では本日1月13日より Amazon にて予約受け付けを開始、2月29日からの出荷を予定しています。価格は21万6000円。


Wearvue TG-1 の特徴は、映像を投影するユニットがユーザーの右後方に位置すること。ユーザーの視界を遮ることがないため、さまざまな機械が動いていたりフォークリフトや自動搬送ロボットが行き交う工場や倉庫などの現場作業でも安全に利用可能です。
 

TG-1 は単体で動作するわけではなく、市販の Windows 端末との HDMI 接続が前提。つまり業務に合わせた利用には専用ソフトを自ら開発する必要があります。このため東芝では2月29日の発売日に合わせて専用のページにて SDK を配布する予定です。また Windows 端末を利用するため、開発するソフト次第で指輪型コントローラーやグローブ型コントローラー、ヘッドセットといった市販の製品を組み合わせた使い方も実現可能です。

東芝によると TG-1 は重量が50gと軽く、長時間の作業でも疲れにくいとのこと。またメガネとして自然なデザインを追求しており、たとえば接客業務などでも違和感なく利用できるとしています。また、電源としてバッテリーを備えず、あえて USB 端子から供給する方式を採用。市販の安価なモバイルバッテリーを複数用意すれば長時間の利用が可能です。

東芝は1月13~15日にかけて東京ビッグサイトで開催のウェアラブル EXPO にて Wearvue TG-1 を出展します。

なお東芝は CES 2016 に SeeQVault 対応でビデオ視聴も可能なウェアラブル端末「東芝グラス」を展示していました。東芝グラスも Wearvue TG-1 同様、視界を遮らないことを特徴のひとつとしており、いつか一般向けに発売される可能性もゼロではなさそうです。

ちなみにウェアラブル端末で意外と重要なのが、いかに装着するユーザーの体格・身体的特徴によらずフィットさせるかという点。Wearvue TG-1 は投影角度を調整するPA(パーソナルアジャスター)機構をそなえており、ひとりひとり異なる顔の形状や左右の目の間の距離に合わせた投影が可能。東芝は、日本の成人全体の98%をカバーしたと豪語しています。装着を試みたユーザーが残りの2%だと判明したとき、どのような気持ちになるのかが若干心配ではあります。