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水曜日, 8月 02, 2017

ビットコイン分裂 「誰にも支配されない」特徴はどこへ?

ビットコイン分裂完了。

2派対立でハードフォーク強行も大きな混乱なく、相場変動も限定的

 

日本時間8月1日午後10時すぎ、仮想通貨ビットコイン(BTC)にハードフォークが発生し、ビットコインキャッシュ(BCC)が新たに運用を開始しました。

ここで言うハードフォークとは、仮想通貨の取引台帳とでもいうべきブロックチェーンの仕組みを、従来と互換性のない形で更新する手法のこと。
ハードフォークの結果、BTCとBCCは同じビットコインを源流としながら個別の仮想通貨として運用されることになります。







ビットコインが分裂するに至った背景は、その急激な利用者の拡大が原因とされます。
ビットコインには取引を記録するブロックチェーンと呼ばれるしくみがあり、その容量は従来1MBと決められており、約3000の取引記録を収められます。

当初はこれで充分だったものの、ここ最近はビットコイン決済の拡大などで利用者数が急激に増え、1MBでは足りない状況(スケーラビリティ不足)が度々発生するようになりました。これがビットコイン決済の待ち時間を長引かせることとなり、利用者の不満にもなっています。

ただ、ブロックチェーン容量を変えてしまえば、従来のビットコインをそのままでは運用できなくなるため、ビットコイン運用に発言権を持つマイナー(採掘者)たちの間で取り決められたのがSegwit(Segrageted witness)と称する仕組みの導入でした。


Segwitでは取引における署名部分をブロックから分離して管理するよう変更、その分を取引記録に割り当ててブロックチェーンの容量を見かけ上増やします。

要するに互換性を維持しつつこれまで以上の取引記録を保管できるようになるため、従来の快適な取引を取り戻せるということです。

一方、この流れに反対する一部のマイナーが支持していたのが、すぐにブロックサイズを8MBにまで増やして問題を解決しようというビットコインキャッシュへのハードフォーク案。
ブロックサイズが異なればこれまでのビットコインとの互換性がなくなるものの、ビットコインを源流として生成される仮想通貨であるため、その取扱いについても議論が巻き起こっていました。

ただ、ビットコインマイナーたちのほとんどはSegwit導入案を支持したため、まず7月23日にSegwit以外のブロックを拒否する処置(BIP91)が実施されました。

今後は8月中旬までかけてSegwitを浸透させる移行期間が続き、8月下旬にSegwitを有効化したブロックのみでの取引に移行するスケジュールが適用される見通しです。

一方、ハードフォーク支持派のマイナーらは8月1日にビットコインキャッシュのハードフォークを実行。これによってビットコインは2つに分かれる事態になりました。
ただロイターが伝えるところでは、ビットコインキャッシュを支持するマイナーが予想より少なかったため、ビットコインを生みだすマイニング能力が不足している模様。
最初のBCC採掘に約6時間もの時間がかかったとのこと。


ビットコインとは別の仮想通貨DASHを運営するDash Coreは「ビットコインキャッシュはブロックサイズこそ大きくしたものの、信頼性が追いついていない」として、ビットコインキャッシュが短命に終わるとの見解を述べています。


ビットコインキャッシュの取扱いも仮想通貨取引所によってまちまちで、保有BTCと同じ数量のBCCを保有者に割り当てるとした取引所もあれば、BCCを扱わない取引所もあります。ただ、これまで取り扱ってきたビットコインのほうはどこもこれまで通り取扱いを継続するため、相場の変動はともかく保有者が持っていたビットコイン資産がハードフォーク時点でなくなるようなことはありませんでした。

ビットコインキャッシュはビットコインから派生したという点で、その他大勢の仮想通貨とは異なるものの、結局のところはEthereumやLitecoinなどとおなじ、いわゆるアルトコインの一種としての扱いになっていく可能性も考えられます。

ちなみに本家ビットコインのほうはSegwitが8月末に通ったところで、その後11月ごろにはやはりブロックチェーンを2MBに拡大するハードフォークの計画が控えています。
これも、たとえば2MB賛成派と反対派が対立して収拾がつかない事態になれば、また新たな"ビットコイン某"が誕生するという話になるかもしれません。






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水曜日, 8月 17, 2016

ビットコインはどんな「お金の未来」を提示してくれるのか

 

 

 

ビットコインが、自由を取り戻すためのカギとなる




ビットコインは、ぼくらにどんな「お金の未来」を提示してくれるのか。いまだ、その答えは出ていない。“日本でいちばん簡単にビットコインを買える取引所”を謳うcoincheckで、日々、ビットコインの普及活動に勤しむエンジニアは、いまだ訝しがられる仮想通貨への意識を、いかに変えようというのか。






 

 

和田晃一良|KOICHIRO WADA

レジュプレス代表取締役社長。2009年、東京工業大学に入学。3年次よりウェブアプリ制作会社でアルバイトを始め、クックパッド主催第3回開発コンテスト24など、さまざまなハッカソンでの優勝経歴をもつ。12年8月にレジュプレスを創業。「STORYS.JP」とともに、同年8月にスタートしたビットコイン交換所「coincheck」のシステム開発を担当する。www.resupress.com




100万部を越えるミリオンセラー「ビリギャル」を生み出した「STORYS.JP」と、ビットコイン取引所「coincheck」。ふたつのウェブサービスにある共通点は、どちらもおなじエンジニアによるものということ。

手がけたのは、レジュプレス代表取締役社長の和田晃一良。彼はいま、マウントゴックスの経営破綻により歴史に幕を降ろすかにみえたビットコインで、あらたな物語を紡ごうとしている。

世界中が注目する仮想通貨は、今後、どんな様相を見せるのか。そして、若きエンジニアの考える「自由さ」がもたらす未来、とは。


















──いま、ビットコインの基幹技術であるブロックチェーンに大きな注目が集まっています。そもそもブロックチェーンとは何なのでしょうか?
 
色々な観点がありますが、大きくはふたつに分けられます。ビットコインのようなパブリックなものと、銀行や企業が参画する「R3コンソーシアム」の ようなプライヴェートなもの。後者は、これから実用化を目指す研究段階で、技術的な情報もあまり公開されていません。そのため、まだ何ができるのかわからないので、いまはあまり興味がないんです。それよりも、市場として急速に広がる可能性を感じるビットコインに、いちばん注目しています。



──とは言え、世の中としては、和田さんが興味をもっていないと言うプライヴェートなブロックチェーンのほうが盛り上がりをみせていますよね。

ぼくからすると、本質的な価値は何なのかが、重要であり、世の中が盛り上がっているかどうかは重要ではないんですよね。ビットコインはずっと使われてきて、ちゃんと実績も出している。実際、ぼくらの会社でも、海外在住の個人スタッフへの支払いにビットコインを使うことで、利便性や実益があり、将来性を実感しています。



──現在、取引されているビットコインの規模って、どれくらいなのでしょう?

coincheck単体でも、月間で数百億円規模の取引が行われています。1年前くらいは、月間の取引額が3億円から5億円。これが半年間かけて10パーセント成長すると、半年後には月間6億円くらいかな…なんて事業計画を立てていたのですが、気がつけば、あっという間に数十億を越えていて。



──それがいまでは数百億、というスピードは驚きです。

ぼくたちも、ちょっと信じられないくらいの規模になっています。しかも、指数関数的に拡大しています。でも、それくらい、ビットコイン市場は成長し てきているんですよ。実際、2年前にcoincheckをスタートさせた頃より、ハードウェアに特化したスタートアップが出てきたりと、あらたなレイヤー のプレイヤーも参入し、多くのレイヤーにブルーオーシャンが広がった面白い段階になってきています。













──ビットコイン以外にも取り扱う仮想通貨の種類も増えているんですよね。

そうですね。これまではビットコインと日本円の交換だけだったんですけど、「Ether(イーサー)」という通貨を扱うようになり、その後「DAO(ダオ)」、2016年7月11日より「LISK(リスク)」と、現状で4つの仮想通貨を扱っています。
複数の仮想通貨は、株式みたいなものです。証券会社は、東証一部に上場している企業だったり、マザーズに上場している企業だったり、さまざまな株を扱っていますよね。仮想通貨の取引でも、いろんな通貨が上がったり下がったりしたとき、トレードや換金する選択肢が多いほうがユーザー的にもいいですからね。



──ビットコインとほかの仮想通貨との違いを、説明して頂けますか。

まずできることやその役割が違います。すごく簡単に説明すると、ダオは投資ファンドのように所有者みんなでどこに投資するかを決めて、リターンが得られたら保有するパーセンテージによって分配報酬を得られます。

Ethereum(イーサリアム)は、すこし複雑で…。要は、永続的に実行したいコードを世界中のノード──簡単にいえばサーヴァーです。ぼくたちのPCでも、AWS(Amazon Web Service)みたいなクラウドでも、物理的なサーバーでも何でもよい──に必要なコードを入れておくことで、常に動かし続けられる、ということなんです。そこで、ノードとなる彼らに対してのインセンティヴとしてイーサーという通貨が必要になるんです。

じゃあ、ビットコインのいちばんの利点は何かというと、管理人がいないということなんです。通常、通貨っていうのは国が発行・管理して、価値に責任を持っていましたよね。これまでのサービスは、そうした既存の通貨がベースにあったので、インターネット上でお金を送ることには向いてなかったんです。

でも、ビットコインには、発行国の規制はなく、ユーザー同士でその価値を担保し合っている。それによって新しい価値が生まれて、インターネット上での簡単な送金も可能にしました。



──そもそも、和田さんは「STORYS.JP(ストーリーズ)」を在学中に立ち上げていますね。それが、現在ではビットコインがメインに移り変わっている。まずもって、このふたつの事業の共通点は何なのでしょう? 正直なところ、あまり繋がりがないようにも感じてしまうのですが。

ぼくがcoincheckを始めようと思ったときって、すでに幾つかのビットコインを取引するサービスはあったんです。ただ、それらは、すごく使いにくかった。登録のフローは難しいし、実際に使ってみてもよくわからないし。こんなに面白いものを扱っているのに、なんて前時代的なサービスなんだという感じでした。

それまでぼくは、「ストーリーズ」でコンシューマーに向き合い、どうしたら自分の人生を、たとえば1万字といった長文で書いてもらえるのか、そのためのUIやサービスの使いやすさを研究していました。












サービスの使い易さを研究する作業って、かなり難易度の高い作業なわけですよ。そこで培った知識や経験をビットコインに活かせば、ユーザーを確保できるという目論見があったので、そういう意味では、ある程度の繋がりはあったのかもしれないですね。



──世の中的にもアクティヴな市場で、ビジネスとしても実績がちゃんと出ているし、これからスケールする目算もある。しかしながら、和田さんがそこまでビットコインに心惹かれる理由は、何かあるのでしょうか。

やはり、みんなで自由に使えるところ、です。というのも、ぼくがインターネットに触れだした小中学生のころって、良くも悪くも、だれも管理していなかった時代なんです。当然、その裏では違法ダウンロードや裏サイトが蔓延していたという問題もあるのですけど。
「Winny(ウィニー)」っていうP2Pソフトが流行りましたよね。ビットコインも意識的には共通する部分があると思っていて。本来のインターネットに戻った感じがしているんです。
自由で、誰も止めることはなく、ユーザー同士が繋がれる。ただ、喩え話としてビットコインの説明しているときに「ウィニー」を持ちだしても、知っている人がすくないのと、まずもって、みんなの前で言いにくいという気持ちもありますが…。














──P2Pの孕むイリーガルさがビットコインの印象を悪くしている、と。ただ、ビットコイン自体は、ある程度の信頼感を獲得しているようにも思います。

いま現在、第三者が、人から依頼を受けて通貨を送金するのは法律的にはライセンスが必要なんですけど、個人同士がビットコインを介在して送金すると制限の仕様がないので、実質的には送れてしまっている。ただ、それがイリーガルなことかどうかは、これから変わっていく段階だと思っています。

ウィニーで音楽の違法ダウンロードは流行りましたが、そこから「Spotify(スポティファイ)」やさまざまなストリーミング配信サービスも生まれました。電子書籍の登場も同じで、外的な要因がないと法規制や既存の業態は変わらないし、そういうところにこそ、イノヴェイションは起きると思うんで す。

これまでの金融業界は、付け入る余地がないくらいに制限されていました。それがビットコインの存在で、否が応でも変えなきゃいけないフェーズにきている。事実、三菱東京UFJ銀行がコンシューマー向けに仮想通貨をリリースすることを発表するなど、新たな動きも出始めていますよね。

ビットコインも、まだコンシューマーにとって単体では使いづらいものなので、より簡単な決算の仕組みや、新しい法体系に対応した業態、サービスなど、この流れのなかで、ぼくらがビットコインや、その利便性を促進する担い手になれればと思っています。







ブロックチェーン・テクノロジーとは?

 

仮想通貨の根幹であるブロックチェーン・テクノロジーとは

 

 

ビットコインを開発した謎の開発者、サトシ・ナカモト、はインターネットの誕生以来の革新的なテクノロジーを発明しました。

これを「ブロックチェーン・テクノロジー」と言います。

では、この技術の何が?どうすごいの?かを解説していきます。



 

ブロックチェーンは皆で監視しあう分散型のシステム

 

ブロックチェーンは分散型のコンピューターネットワークであり、中央集権を置かずにして信憑性のある合意に到達する方法を可能にする技術です。


分散型のシステムは世界中に点在するパソコンにデータを置くことで、(一つの場所にデータを置かないようにして)壊すことができないネットワークを作る技術です。
その分散型のネットワークを認証システムをすれば、中央集権が不在でも信憑性のある合意を達成させることができます。

分散型システムを止めるには地球全体を壊滅させるほどの隕石が宇宙から降ってくるか、全世界の機械類が同時に破壊されてしまうほどの大規模な太陽風に襲われるかぐらいの災害が起きる必要があります。

なぜなら、データを保持する全てのパソコンを壊さなければ、ブロックチェーンは複製しながら復活することができるからです。



ブロックチェーン誕生以前は、全てのトランザクションはVISAやPayPalや銀行などの第三者機関を通して行わなければなりませんでした。

従来のモデルだと第三者機関が中央集権として絶対的な力を持っていたわけです。ですから、これらの第三者機関が「このトランザクションは有効であり、正しい」と言えばそれが正解になってしまっていたのです。

しかし、ブロックチェーンを使えば第三者機関を通さずにしてトランザクションのコンセンサス(合意)を得ることができるようになりました。つまり、買い手と売り手が直接取引できてしまうのです。

ビットコインのブロックチェーンでは数字を管理しているので、「通貨」として利用することができます。

帳簿が全世界に向けて公開されているので、人それぞれのウォレットにはいくら入っているのか(正確にはいくら使うことができるのか)が分かるようになっています。
したがって、ブロックチェーンを騙すことは基本的にはできません。

例えば悪い人が「俺のウォレットには10000BTC(ビットコインの単位)入っているぞ!」とウォレットの残高を偽装しようとしたとしても、その人のウォレットに10000BTCが入っているという記録がブロックチェーン上にそもそも存在しないことが皆にバレているため、その悪い人が自分の持っている以上の仮想通貨を使おうとした時点でそのトランザクションが拒否されます。

全取引履歴のデータが世界中に散らばっていて、皆でシステムを監視しあっているため、特定の人によるシステムのハッキングを防止することができるのです。

このように皆で構築するネットワークがブロックチェーン・テクノロジーであり、世界を変えてしまう革命的な技術なのです。

ブロックチェーンを使えば、一部の力を持った者に支配されることなく、世界中の人と自由に取引をすることが可能になります。




ブロックチェーンを応用したら、全ての仲介役を省くことが可能になる



ブロックチェーン・テクノロジーは通貨としての利用に留まりません。

ブロックチェーンは現在第三者機関に頼っている全ての業界の仲介役を取り除くことができ、第三者機関に頼らずにして回る世界を構築することができます。

例えば、日本株を買いたかったら現在は証券会社を通して証券取引所で株を買い、株の保管・管理は証券保管振替機構(通称ほふり)を通して行われます。

もしブロックチェーンを使えば、わざわざほふりなんて通さなくても株式の保管・管理を自分自身で行うことが可能になります。

また、インターネットのドメインを買いたいなら、現在はICANNという第三者機関を通して行われます。
もしブロックチェーンを使えば、ドメインの所有権の管理を第三者機関を通さずに行うことが可能になります。もちろんドメインだけに留まらず、不動産や車などの所有権をブロックチェーン上で管理すれば、第三者機関を通さなくてもよくなります。いままで紙ベースでやっていた全ての契約はブロックチェーン上での契約に置き換えることができます。

また、投票ソフトウェアを開発して、投票結果をブロックチェーン上に残すようにすれば、不正が一切できない国民投票のシステムを作ることだってできます。

ブロックチェーンの可能性は無限大なのです。


 

国のパワーではブロックチェーンを止められない

 

仮想通貨のブロックチェーンは国の力を持ってしても(インターネットを完全に排除できないように)止めることはできません。なぜならシステムのコアが世界中に分散されているからです。

インターネットがフィルターされたとしても別の国に行けばこの問題は解決してしまうように、一つの国が仮想通貨を禁止してもその国を出れば、また使えるようになります。

もし国が本気で仮想通貨を完全排除したかったら、世界の全ての国が同時に排除にあたるしかありません。しかし、世界の全ての国の意見が満場一致することはまずありえません。全員の意見が一致するのならそもそも国が分かれていること自体がおかしいからです。

したがって、仮想通貨とそれを支えるブロックチェーンの普及は誰にも止められません。

ビットコインがいつか滅びたとしてもブロックチェーンの概念はもはや消し去ることはできないので、そのときはビットコインが別の仮想通貨に取って代わられるだけです。通貨がインターネットに出会い、全てが根底から変わってしまったのです。

ブロックチェーン・テクノロジーの誕生はインターネットの誕生に匹敵するくらい革新的な技術だと言えるでしょう。


これから仮想通貨生活を始めたいなら、まずは仮想通貨の王様である「ビットコイン」を学ぶことから始めましょう。簡単に「ビットコイン生活」を始めることができます。






Bitcoinとは?

Bitcoinとはブロックチェーン・テクノロジー(公開帳簿)を採用した最初の仮想通貨です。
Bitcoinは人間が発行しているわけではなく、世界に存在し得る数量の上限はあらかじめ決められています。

イメージで言えば、金(ゴールド)のデジタル版です。
よく色々なメディアで出てくるビットコインの山はあくまでも「イメージ」であり、実際にはデジタルなので形があるわけではありません。単なる画面上の数字です。

コンピューターにマイニング(採掘)という作業をさせることで発行数量が増えていきますが、採掘できる量がどんどん少なくなっていくので掘り尽くしたら、あとは交換(トレード)で手に入れるしか方法がなくなります。





テック企業がブロックチェーンに夢中な理由:IBMの場合

 

世界のテック & 金融業界の大企業たちが2015年に立ち上げた、ブロックチェーン技術を活用した資産取引のより安全な方法を探るプロジェクト 「Hyperledger」。プロジェクトに参加しHyperledgerの活用を目指すIBMは、ブロックチェーンにどんな可能性を見ているのか?









ビットコイン」という言葉はいまだに、金融機関を介さずに資金調達しようとする麻薬密売市場や無政府主義のハッカーといったイメージを連想させるかもしれない。しかしいま、世界の大企業たちは「ビットコインを支える技術=ブロックチェーン」を活用しようとしている。

IBM、インテル、シスコ、JPモルガンらのテックおよび金融業界の大手企業からなるグループ(The Linux Foundation)は2015年12月、ビットコインにヒントを得て、株式などの資産を、もっと安全で信頼できるかたちで取引する方法をつくるオープンソースプロジェクト「Hyperledger」を立ち上げた(2016年2月には新たに12社が参加表明を行い、グループは計30社になった。日本からは、当初より参加表明を行っていた富士通のほか、新たにNTTデータ、日立グループ、NECが加わった)。

世界の大企業にソフトウェアを提供してきたIBMが、この金融ソフトウェアに「次の大きな可能性」を見出すのは当然だろう。しかしIBMは、サー ビスをほかの企業に売るためだけにHyperledgerを使うわけではない。社内での活用も考えていると、IBM研究所のディレクター、アルヴィンド・クリシュナは6月16日(米国時間)、ニューヨークで開催された「2016 WIRED Business Conference」で語った。



 

信頼のない「信頼のシステム」

 

ブロックチェーンとは本質的に、(ビットコインに用いられる場合で説明をすると)誰がどのビットコインを所有しているかを追跡するための「分散型台帳(レジャー)」だ。

ビットコインで支払いを行うと、決済処理業者がブロックチェーンをチェックし、ユーザーが使用しようとしているビットコインをもっていることを確認してから台帳に新しい取引を書き込む。ネット上には同期された台帳のコピーが大量に存在するので、ひとつのコピーを改ざんすることでブロックチェーンを欺くことはできない。

クリシュナの説明によると、Hyperledgerはブロックチェーンに似ているが、取引相手の身元を照合するためにもっと多くの機能を追加しているという。大企業や各国の政府が取引を行う場合、そうした機能が不可欠だからだ。

このシステムの真の力は、人や組織を信頼せずとも、システムを支える数学だけを信頼すればいいところだとクリシュナは言う。つまり、騙される心配なしに、会ったことのない相手とビジネスを行うことができる。ネットワークが照合をきちんと行うまで、ブロックチェーンで取引される資産の所有権がほかへ移ることはないからだ。

クリシュナによると、IBMはメーカーからの仕入れや顧客向けの購入資金の融資といった取引を年に何百万件も処理しており、税率や出荷に関するミスが日々起こっているという。こうした問題をひとつ解決するには、平均で40日かかってしまう。

IBMがHyperledgerを利用することで、実際に誰が、何に対してお金を支払ったのかを照合できる透明なシステムをつくりたいとクリシュナは考えている。もしIBMがHyperledgerをうまく機能させることができれば、そのシステムが誰もに役立つことを意味するだろう。







TEXT BY KLINT FINLEY
TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO

WIRED (US)

土曜日, 2月 27, 2016

2016年は「ビットコインの年」になる

 

 

2016年は「ビットコインの年」になる



今年こそ、という年の始めにはよく聞く言葉だが、ビットコインは2016年こそ「本当の勝負の年」になるかもしれない。取引対象が通貨だけでなく証券といった金融商品まで広がり、利用も急速に拡大している。







かつて「ビットコインが世界を変える」と目されながら、結果そうはならなかった。しかし、いま再び、ビットコインが動きだしている。

…いや、前にも同じことを聞いたことがあるはずだ。

2013年、ビットコインは次の一大ブームと誰もが疑わなかったが、その後世界最大のビットコイン交換所マウントゴックスが破綻し、誰もが「ビットコインの死」を確信した。

評論家たちは、すぐ成功か失敗かという白黒をつけたがるが、現実はそう単純なものではない。マウントゴックス、そしてビットコインに大きく依存していたオンライン違法薬物サイト「SilkRoad」による逆境にもかかわらず、この仮想通貨は消えてなくなりはしなかった。そして現在、ビットコインはかつてないほど好調なのだ。

2016年の今年こそ、ビットコインがメインストリームとなるだろう、と語る者もいる。
中央政府が主導する通貨ではなく、全世界に散らばるコンピューターの巨大ネットワークによる「仮想通貨」。ビットコインは、特にアメリカでは、規制の問題により抑圧され続けてきたが、ここのところニューヨークの規制当局により緩和されつつある。結局のところ、ビットコインは、右から左にお金を移動させる、より安価でシンプルなシステムなのだ。オンラインの購入者やその支払いを受ける小売業者、世界各国をまたいでビジネスする事業者であれば、より利便 性が高い。



1日あたりのビットコイン取引量(2015年推移)。













 

 

 

一体どのくらい利用されているのか

現在のビットコインの相場は434ドルで、2013年の終わりごろの1,216ドルに比べれば大分低いが、重要なのはそこではない。みながビットコインを利用するかどうか、なのだ。

そしてこれまでになく、実際人々はビットコインを利用しているという。上のグラフを見て欲しい。ビットコインの1日あたりの取引量のグラフだ。その数値は記録更新しており、2015年12月の1日あたりの平均取引量は、昨年の同時期に比べて2倍以上だった。

この取引増加は、単なる憶測である。人々は、ビットコインの相場が今後上昇するだろうと予想している。ビットコインウォッチャーのティム・スワンソンは、何らかの理由でユーザーが自分のファンド間で資金の移動をしているだけかもしれないと指摘する。

しかし、Coinbase(世界最大のビットコイン交換所を運営するサンフランシスコにある組織で、世界各国で2,800万のビットコイン・ウォレットを扱い、デルやOverstock.comといった主要取引先をもつ)によると、実際の取引の約20パーセントが通貨としての支払いや利用だという。たった約20パーセントだけ、と思うかもしれないが、前年に比べると顕著に増加している。「右肩上がりの成長です」と、同社事業開発および戦略担当副社長アダム・ホワイトも言う。







ここ数カ月で、ビットコインは非常に大きな注目を集めた。


ビットコインの基盤テクノロジー「ブロックチェーン」が株式やその他の金融証券についても取引可能になったためだ。

ブロックチェーンは、基本的には個々のコンピューターで構成された分散型データベースであり、ビットコインはこのブロックチェーンによって取引を監視している。ブロックチェーンは、(お金だけに限らず)株式や債券、先物、家や自動車の所有権といった、価値を有するものの取引であれば何でも監視対象にできる。ナスダック証券取引所を監督する企業からオンライン小売業者Overstock.comまで、こうした取引にブロックチェーンを使用するシステムを構築しようとしている。これは、通貨としてのビットコインを妨げるものではなく、同時に使用できる。

昨年9月には、ナスダックやCiti Ventures、Capital One Financial、Visaといった大手金融機関や銀行がビットコインのスタートアップ・Chain社に出資した。

「投資家はすべてビジネスクライアント、またはそれが見込まれる企業です」とCEOアダム・ラドウィンは言う。つまり、これら出資企業は、ビットコ インテクノロジーを構築するために、Chainの支援を必要としている。ナスダックのように、ビットコインを株式やその他の金融証券の取引方法としてみて いる会社もある。「投資家たちは、通貨と同様、見通しが明るいと捉えている」とラドウィンは言う。

「わたしたちがパートナーたちと協力して構築しているシステムは、さまざまな金融資産に対応できるブロックチェーンです。ある証券を別の証券と交換できるだけでなく、通貨とも交換できるようにします。ビットコインは通貨だけでなく、その他の金融商品を含んだ取引を処理することのできるネットワークになるわけです」(ラドウィン)


仮想通貨を推進する企業は、Chainだけではない。

例えば、Coinbaseはビットコイン・デビットカードを初めて披露した。このカードはこれまで以上に、仮想通貨がメインストリームとなる可能性を秘めている。Coinbaseによれば、昨年11月のサーヴィス開始後、7,500人以上もの利用申し込みがあり、カード利用者たちは、価値にして5万ドル以上を使用している。

いまのところ、そう大した額ではない。だがこのカードは、VISAカードが使えるところならどこでも使うことができる。これによって期待されるのは、通貨として所有するだけでなく、よりビットコインを“使う”ことだ。そして、もしその通りになるとすれば、VISAが無かったとして、ビットコインが ビジネスの世界で受け入れられるようになるだろう。
クレジットカードの手数料より、ビットコインはずっと安いからである。こうやって多くの企業に広まれば、ビジネスとして回っていくことになる。

Coinbaseのアダム・ホワイトの見方通り、2015年はブロックチェーンが仮想通貨を超えて動き出した年であった。そして多くの評論家たちは、これがビットコインの真の狙いである仮想通貨からの脱皮として「大きな転換点」としたのだ。

しかし、2016年こそが「仮想通貨が世界を変える」と評論家たちが認識する年だ、とホワイトは言う。「一度完全にリセットして、ビットコインの原点に立ち戻ろうとしているんです。2015年の認識は誤解なんです」







TEXT BY CADE METZ
WIRED NEWS (US)

日曜日, 8月 10, 2014

ビットコイン(Bitcoin)とは何か?

 

ビットコイン(Bitcoin)とは何か?









ビットコインとはプログラミング言語で書かれたソフトウェアであり、世界で初めてブロックチェーン上で走る「仮想通貨」のことを指します。


ビットコイン(Bitcoin)の他にもイーサリアム(Ethereum)やビットシェアーズ(BitShares)やライトコイン(Litecoin)などの仮想通貨が存在します。

ビットコインは最初にできた仮想通貨というのもあり、知名度が高く、最も出来高(取引高)の高い仮想通貨の一つとして取引されています。

今回はビットコインの本質について解説していきます。





そもそもビットコインとは何か


ビットコインは2009年に「Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)」と名乗る開発者が開発してリリースした仮想通貨です。デジタルなので実物としての形はなく、送金や決済やトレード は全てインターネットを介して行われます。しかし、仮想通貨は電子マネーとは根本的に違い、全く異なった性質を持っています。


では、ビットコインの代表的な特徴を解説していきます。

  • 中央銀行が存在しない
  • 送金手数料が激安である
  • 採掘(マイニング)でビットコインの数が増えていく
  • 供給量の上限が決まっている



中央銀行が存在しない

ビットコインの最も大きな特徴として、発行や管理をしている政府や中央銀行が存在しないことが挙げられます。中央で管理する団体が存在しないため、decentralized currency(分散通貨)とも呼ばれています。

中央機関が不在のため、あなたがコントロールするウォレットにビットコインを入れておけば、従来型の銀行のようにテキトーな理由で口座が凍結されたり、差し押さえたり、ある日突然ベイルインしてあなたのお金が使われてしまうようなリスクがありません。

しかし、逆から言うと、ビットコインの価値を担保してくれる機関が存在しないので、ビットコインの価値が暴落したり、ゼロになってしまった場合でもその損失は誰も担保してくれません。つまり、ビットコインに移行することは従来型のお金への考え方を捨て、新しいパラダイムに移行することを意味します。

「銀行よ、いままでありがとう。これからは自分で自分の銀行になります」と宣言することなのです。



送金手数料が激安である

ドルや円を送金するときには手数料がそれなりにかかってしまいます。海外送金であればさらに高い手数料がかかってしまいます。
しかし、ビットコインの送金のときにかかる手数料は激安です。仲介者が不在のPeer-to-Peer(ユーザーからユーザーへ)システムならではの特徴です。



採掘(マイニング)でビットコインの数が増えていく

ビットコインの供給量は採掘(英語ではマイニングと言う)をすることで増えていきます。かつてアメリカで起きたゴールドラッシュを想像してみてください。それと同じだと思ってください。 実際のゴールドラッシュでは金が発見された土地に多くの人が殺到し、金脈を探し当てて一攫千金を狙おうとする採掘者で溢れ返りました。ビットコインの世界ではビットコイン・マイナー(Bitcoin Miner)というソフトウェアを使い、パソコンにとても複雑な計算をやらせて、解くことができたらご褒美としてビットコインが手に入ります。 ビットコインを採掘する人からしてみれば、ビットコインを手に入れたいので、パソコンの余剰能力をネットワークのために提供しますが、実際にはその余剰能力は他人のトランザクションの承認作業を手伝うこと、つまりビットコインネットワークを維持するために使われているのです。 ビットコインが最初に出回り始めた頃はビットコインを採掘できる量は多かったのですが、時間が経てば経つほど採掘できる量が減っていくようなシステムが組まれているため、現在は昔のような量を採掘することはできません。 また、ライバルも格段に増えたので、採掘はとてもハードルが高くなりました。ITのプロ集団が組織レベルでビットコインの採掘に力を入れているので、多くのビットコインが彼らによって先に採掘されてしまいます。 ですから、いまから個人で採掘しようとしても採算が合わない場合があります。(マイニングできるビットコインの数より電気代の方が高くつくという意味です。)そのため、今から個人レベルで採掘を始めるのは全くおすすめできません。



供給量の上限が決まっている

ビットコインは金(ゴールド)のような性質を持っています。どういうことかというと、上記で説明したように採掘というプロセスで供給量が増えていき、最終的に市場に出回るビットコインの数は最大で20,999,999.9769BTCになるとされています。 現在の貨幣システムでは金本位制(紙幣をゴールドに交換できる制度)はなくなり、金に裏付けられた兌換紙幣ではなく、金に交換できない不換紙幣が採用されています。 これは中央銀行は無尽蔵に紙幣を発行できるということになります。無尽蔵に紙幣を発行できるということは、好きなだけ紙幣を発行して、国民を奴隷化し続けることができるということでもあります。 このねじ曲がったシステムに憤りを感じている人々は、最大供給量があらかじめ決まっているビットコインのシステムに価値を見い出し、ビットコインの人気が高まっていく要因になりました。ビットコインはデジタルなゴールドであると言えるでしょう。




なんで人々はビットコインに価値があると思うのか

なぜ人々はビットコインに価値があると思うのか、それは人それぞれ考え方が違うので一つの答えはありません。

「みんなが使い出したら、それを使って価値の保存や交換の媒体として利用できるから」という人もいれば、「法定通貨のような不換紙幣にはもはや価値があると思えないから」という人もいれば、「ビットコインは供給量の上限が決まっていて、それを手に入れるには採掘するしかなくて、人間が後から捩じ曲げることができないシステムをフェアだと思うから」という人もいれば、「もう現金なんて古くて、今後はインターネット上で全てが完結するのが未来ってもんでしょ」っていう人もいれば、「銀行のやっていることはもう信じられない。履歴はブロックチェーンにオープンに晒すのが筋ってもんよ」っていう人もいます。 あなたなりに、なぜビットコインに価値があると思うのか、その理由を自分に問いてみることは大切なことなので、自分に聞いてみましょう。




まとめ

いままでのお金の考え方を変えないまま、「儲かるって誰かから聞いたのでビットコインを始めてみました」的な思想でビットコインの世界に飛び込むことはおすすめしません。

なぜなら、ビットコインはいままで使っていた「法定通貨」とは次元の違うものだからです。ビットコインの世界に飛び込んだら、トラブルが起きても「人に責任を押し付ける」ようなことは一切できなくなりますし、資産の管理は100%自己責任になります。

 元々この世界は自己責任の世界でしたが、人類は「銀行」というシステムを使うことで自由を失う代わりに甘えたり寄りかかったりすることができましたが、仮想通貨の世界に行ったら、自由を取り戻す代わりにこれでもかというくらい「自己責任」の世界を目の当たりにすることになります。

サラリーマンの人が自営業の人になるくらいの違いだと考えると分かりやすいかも知れません。 あなたは今後も「制限」の道を取るか、それとも「自由」の道を取るかを決める岐路に立っています。

私が言えることは、全世界規模で言うと「自由」を選ぶ人が確実に増えてきているということだけです。どちらが良いか悪いかということはありませんので、あなたにとって選びたい道を選んでください。





ブロックチェーン・テクノロジーとは?