Y!Mobileのハート型PHS 『Heart』実機インプレ。手におさまる小型、可愛らしさ全開の2台目端末
ワイモバイルがハート型のPHS端末「Heart 401AB」を発表しました。ハートの形をしていますが、真ん中にヒンジがあり、ひねり返すことでストレート形状に変化します。会場より実機インプレをお届けします。
Heart 401ABはエイビット製のPHS端末。待受時にはハート型、通話時にはひねるとストレート型になるギミックが最大の特徴です。
ワイモバイルからハート型のPHS『Heart』、変形してストレート型に。セーラームーンコラボも実施
機能面では通話に特化しており、ウェブやメールには対応しません。従ってワイモバイルはスマートフォンやタブレットの2台目としての利用を推奨しています。連続通話時間は2時間(測定中)、連続待受時間はプロトタイプでは160時間ですが、製品版では200時間以上に伸びる予定です。
実物を見ると、可愛らしさ全開のハート形状が目を引きます。
いざ手に持つと、手のひらに収まるコンパクトなサイズ感に驚きます。重量は54gとiPhone 6の半分以下。携帯とは思えない軽さです。表面はツヤツヤの質感で、指紋がつきやすい印象。担当者によれば直射日光と間接照明下では色の見え方が異なることもデザイン上のこだわりの一つとしています。
待ち受け時にはハート型、通話時にはひねってストレート型にし、通話時にハート型に戻せば自動的に終話します。ヒンジをひねり返すギミックの動きは、試用した範囲では非常にスムーズでした。
Heart 401ABにダイヤルボタンはなく、タッチセンサーによるタップ・フリックで操作します。
ダイヤルボタンを備えないため、電話番号の入力は1桁ずつ0~9の数字をフリック&タップで選択する必要があり少々面倒。このため、電話番号を直に入力するのではなく、電話帳にすでに登録してある番号に電話をかけるという使い方がメインです。
電話帳の登録は Heart 401AB 単体では行えません。専用アプリを使い、手持ちのスマートフォンの電話帳をSMS経由で同期して行います。登録できる電話帳は最大100件まで。Wi-FiにもBluetoothにも対応しないため、SMSで電話帳を同期するというイレギュラーな方法を採用しています。
USBヘッドセットによるハンズフリー通話にも対応。3.5mmイヤホンジャックは搭載しませんが、本体側面のmicroUSB端子にUSBヘッドセットを接続して使用します。
機能は通話と電話帳、緊急速報のみということで、料金プランは月額1381円(3年契約)のケータイプランが適用されます。
携帯電話でありながらハート形状を採用して注目を集める本端末。ワイモバイルによれば、省電力なPHS方式だからこそ手のひらに収まるミニサイズで実用的な通話時間を確保できたとしています。
通話特化のため単体での利用は現実的ではありませんが、すでにスマートフォンを持っていて、ちょっと風変わりな、気分を変えるための2台目の携帯電話を求めるユーザーに向いている端末と言えます。
機能が絞られているということもあり、本体価格は一般的な携帯電話に比べて安めの1万2600円(税込)。36回の割賦払いでは月々350円です。3月下旬発売予定。