貼る Bluetooth 体温計 TempTraq 発表。乳幼児の体温をスマホアプリで24時間監視
ラスベガスにて開催中の CES 2015 より。フィルム状のバッテリーを製造する Blue Spark Technologies が、貼るだけで使える Bluetooth 対応の体温計 TempTraq を発表しました。たとえば風邪気味の乳幼児に貼っておけば、スマートフォンの画面で体温の変化を確認できます。
乳幼児の体温をはかるのは大変です。機嫌が悪いと測定が終わるまで体温計を脇の下に挟んでおくのは難しく、耳穴式の体温計では計り方によっては正確な数値が出ず困惑することになったりします。
TempTraq は Bluetooth 機能を持つちいさなシール状の体温計です。内部にはフィルム上のバッテリーが入っており、「Press to Start」と書かれた部分を押せば電源が入ります。TempTraqの左上隅には温度センサーがあり、この部分を脇の下になるよう貼り付ければ体温の測定が始められます。データは Bluetooth 経由で専用のスマートフォンアプリに送られ、グラフ化して表示/保存できます。
体温が高くなった場合はアプリがアラートを通知するほか、蓄積した体温データをメールで医師宛てに送信することも可能です。また、アプリにはメモを記録できるので、薬を飲ませた時間や、気になる症状が現れたときも書き留めておけます。
また専用アプリは同時に複数のプロファイルを登録できるため、同時に2人以上の体温データの管理も行えます。
TempTraqのフィルムバッテリーは約24時間の連続使用が可能。1日1回新品に貼り替えるだけで、継続して体温を測定し続けられます。また、耐久性や防水性能も充分に有しているので、身体に貼ったまま入浴をしても問題はありません。
現在、TempTraq は FDA(米国食品医薬品局)の審査待ち。乳幼児だけでなくお年寄りの病気にも重宝しそうな製品なので、ぜひとも早い時期に、入手しやすい価格での普及を実現してほしいものです。