月曜日, 8月 05, 2013

「ヌルヌル動いてるだろ、ウソみたいだろ、 MBAなんだぜ、それで… 」

MacBook Air に Thunderbolt 経由で外付けGPUを接続するハック、高負荷なゲームも動作

 

市販のアダプタなどを組み合わせて、 MacBook Air に GeForce GTX570 を接続した猛者が現れました。

 
もはやMBAでなくてもよい気もしますが、、


Thunderbolt 対応の外付けグラフィックボード用アダプターは以前から様々なメーカーが発表していますが、今のところ実際に販売された製品はないという状況が続いています。

そのような状況の中、ハックをフォーラム
Tech Inferno に公開したのは Larry Gadea 氏。まずMBAの Thunderbolt を ExpressCard に変換し、それを PCI Express に再変換してグラフィックボードと接続しています。ドライバの関係から、ノートはMacBook Air でもOSはWindows 7。


購入するものは以下の8点。

1. Sonnet Echo ExpressCard Pro: Thunderbolt を ExpressCard/34 に変換するアダプタ
2. BPlus PE4L V2.1: ExpressCard を PCI Express に変換するアダプタ
3. グラフィックボード: 今回は GeForce GTX570 を使用
4. 400W 電源: グラフィックボードへの電源供給用
5. Thunderbolt ケーブル
6. Windows 7 の ISO ファイル: Bootcamp 用。(Larry 氏は MSDN や MSDNAA から正規に入手するよう述べています)
7. 4GB 以上の容量を持つUSBメモリー: Windows 7 を MBA にインストールする際に使用
8. DIY eGPU Setup 1.X: 同フォーラムの nando4 氏が作成した、Bootcamp 上で外部GPUを使用する際に発生する「エラー12」コードを回避するためのソフトウェア

使用したMBAの仕様は、11インチ Mid 2013 モデル、1.7 GHz Core i7、8GB RAM、512GB SSD。

この方法で気になる点として、Thunderbolt を ExpressCard に変換することで転送速度が大幅に低下しますが、Larry 氏いわく「帯域をフルに使うことはほとんど無いから問題ないし、実際に多くのゲームを最高設定でプレイできるよ」とのこと。投稿にはいくつかのゲームのベンチマーク結果と、ゲームプレイ中の動画もあります。




なおインテルの Thunderbolt Certification 申し込みフォームにある External Graphics の項目が "Currently Not Supported" となっていることについて、Larry 氏がインテルに問い合わせたところ、「Thunderbolt を使用した外部 GPU 関連の製品について、今のところインテルはライセンス認証を与えていません。また Thunderbolt に関連する製品を販売するには、ライセンス認証が必須です」と回答されたとのこと。

Thunderbolt を使用した GPU 関連製品が販売されない理由の一つに、この認証の存在がありそうです。


Tech Inferno