火曜日, 8月 20, 2013

【2013.8.20】最新版 Googleウェブマスターツール完全マニュアル


「検索流入を増やしたい」そんな人が必須で使うべきツールの一つがGoogleウェブマスターツール。
の、はずなんですが・・・導入後は放置になってる方も多いのでは?

そこで今回は、Googleウェブマスターツールを今すぐにでも使い始めたほうが良い理由と、意外と知らない便利機能を一挙に紹介します。 【完全マニュアル】なのでいつか使う時のための備忘にも!


Googleウェブマスターツールのできることリスト
1.サイト内コンテンツを迅速にインデックス
2.検索結果上でのアピール力アップでCTR向上
3.ロングテールからのアクセスを分析して流入数アップ
4.見られたくないコンテンツを検索結果から除外
5.Googleからのアラートに迅速対応
おまけ:Googleが教えてくれるスマホサイト高速化



1.サイト内コンテンツを迅速にインデックス

Webサイトの新規リリース、またはブログやメディアの記事公開のタイミングで「早くGoogleにクロールして欲しい」 というシーンは多いはず。
そんな時役に立つ機能がGoogleウェブマスターツールにはいくつか搭載されています。

サイトマップ登録

もはや当たり前かもしれませんが、まずはここから。サイトの構造をGoogleに明示する「sitemap.xml」の登録です。


CMSを実装しているサイトであれば自動化しておくのが望ましいですが、そうでなければ以下参照サイトで都度作成してアップ ⇒ 登録しておきます。
参考ページ:
サイトマップを作成-自動生成ツール 「sitemap.xml Editor」
これ超簡単![WordPress対応]XMLサイトマップ登録法

Fetch as Googleでインデックス送信

クロール>Fetch as Google」を選んでサイト内のページURLを記載。取得ボタンを押して、しばらくすると現れる「インデックスに送信」をクリックしていけばOK。





本来はGoogleクローラーからみたページ内情報がどうなっているかを確認するための機能ですが、インデックスへの送信機能が備わっているので、クロー ルの申請用としても活用できます。

ページの更新が行われた際や、新設のページがある場合、サイト自体が新規リリースの場合に使うと、気持ち早めにGoogleのクローラーを呼ぶことが可能 になったりします。

URL パラメータ

ちょっと注意は必要だけど、もし分かっているなら設定したほうがいいのがこの項目。
設定画面は「クロール>URLパラメータ」になります。



URLの後ろに何かしらのパラメータを渡して表示を切り替えているような場合、切替えた後のページ内容をそれぞれ別ページとしてGoogleに認識させる 際に使えます。

最初のメッセージにはなんだか怖いアナウンスが書いてありますが、クロールを除外するかどうか?は設定画面の先で選択できるので気にしなくて大丈夫です。

2.検索結果上でのアピール力アップでCTR向上

検索結果上で妙に目立つ例のアレ(=リッチスニペット)を簡単に設定したり、検索結果上で掲出されるmeta情報を最適化することができます。



CTRの向上に効果が期待できるこの機能を、上手く利用するための便利ツールもウェブマスターツールの中に入っていますのでぜひとも使ってみてください。

Googleが教えてくれるHTMLの改善項目

「検索のデザイン>HTMLの改善」を開くと、meta descriptionやtitleタグについての改善項目をGoogleが教えてくれます。


そこまで細かな指定はしてくれないのですが「内容の重複あるなし」や「長すぎないか」、または「短すぎないか」といった項目について明確にツッコミを入れ てくれるので、運用が長くページ数の多くなったコンテンツなどでは改善項目の洗い出しツールとして重宝します。


構造化データ マークアップ支援ツール

その他のツール>構造化データ マークアップ支援ツール」で使えるちょっと便利なリッチスニペット設定支援ツール。

操作はかなり直感的なので説明無しでも割といけてしまいますが、サイトの種別を選んで、URLもしくはHTMLを貼り付け、「タグ付けを開始」をクリック すれば以下のような画面に移動します。




この画面上で適当な部分を選択してやると、その項目をリッチスニペット上の何に指定するか?を選択することができ、表示されていないデータについても「指定されていないタグの追加」から直接指定が可能になります。



指定を完了したらページ上部の「HTMLを作成」をクリックしてあげれば、実際にリッチスニペット用のタグが挿入された状態でのHTMLが生成されるの で、タグをコピーして実際のファイルやテンプレートに記載してあげればOK。

初期値ではmicrodataが指定されていますが、JSON-LDなどフォーマットも選択可能なようです。

構造化データ テスト ツール


前段で設定したリッチスニペットが、正確にGoogleに把握され検索結果にどのように反映されるのか?を確認できるツールがこれ。

利用するには「その他のツール>構造化データ テスト ツール」と選択すれば利用可能で、URLもしくはHTMLを入 力してプレビューボタンをクリックすればOKです。

正しく設定されていればCTRを向上させるリッチな検索結果表示用データが生成されます。(※エラーがある場合はその箇所についても教えてくれます)

3.ロングテールからのアクセスを分析して流入数アップ

現在のサイトがどんなワードでユーザーを呼び込んでいるのか?それはどの程度のユーザーにリーチしているのか?そしてそのワードからのCTRはいかがなも のか?

ここを細かく見て改善を行っていくと意外なほどの成果を生む場合があり、当然のようにそこを分析するためのツールもウェブマスターツールに備えられていま す。これは使わない手はありません。

検索クエリ

Googleアナリティクスにも実装され、お役御免になってしまったような気がするウェブマスターツールの検索クエリ機能。

あまり使われていないのかもしれませんが、実は圧倒的にアナリティクスより使いやすいんです。



検索トラフィック>検索クエリ」でレポートを確認できるのですが、実はこのままだとあんまり役に立ちません。

このレポートの本来の価値は「フィルタ」の使いやすさ。携帯経由の検索や画像検索、地域の絞込や特定ワードを含む検索、表示回数10回以上の検索などな ど、アナリティクスではちょっと指定が面倒なフィルタリングがサクサク使えます。


「変動率付き」を選択してあげればその検索経由の表示回数やクリック数、CTRの変動幅も一瞬で把握でき、一体自分のサイトで何が起こっているのかが把握 しやすくなります。

例えば『平均掲載順位が高く、表示回数も多いのにCTRが低い』ものがあれば、それはおそらくタイトルやmeta情報がよろしくない。ということになりま すし、逆に『CTRは高いのに平均掲載順位が低い』ものがあれば、そのワードに対してコンテンツの最適化を図るべき。ということになります。

ページ単位で行える様々な戦略のタネが眠っているレポートと言えるので、ぜひとも使い倒していただければと思います。

4.見られたくないコンテンツを検索結果から除外

これはもうそのまんまですが、「Googleインデックス>URL の削除」からGoogleにインデックスしてほし くないURLを指定して削除することが可能です。
ログイン後のページ内容や開発中のページなど、とにかく「Googleの検索結果に出たらダメなページ」を文字通り検索結果からカットできます。

リリースを急いだサービスなどでここの設定を忘れてしまい、後になって「あぁ!」てなことになってしまわないよう、ここは備忘的にチェックしておきましょ う。

5.Googleからのアラートに迅速対応

おそらくこの機能しか使っていない方が多いかもしれませんね。Googleからの公式メッセージなどを確認し、迅速に対応するためのツールも2種類実装さ れています。

サイトのメッセージ

サイトが何らかのペナルティを受けた場合やアクセス数に大きな変動が起こった際、Googleから直接メッセージが飛んでくるケースがあります。そのメッ セージの詳細を確認できるのがこの画面。


同時に同じ内容のメールも飛んでくるのですが、メッセージの内容をサイトごとに管理できるのでこっちのほうがちょっとだけ便利です。

手動による対策

管理サイトでGoogleの規約に反すると見なされる行為を行い、スパムとして認定 ⇒ ペナルティ となった場合の詳細を確認することができるページ。


ここに何がしかのアラートが出てしまったらもう観念して、ブラックハットな事を控えてGoogleからの警告に従っておきましょう。

おまけ:Googleが教えてくれるスマホサイト高速化

実はあまり知られていないウェブマスターツールの機能(?)だったものに「Labs>サイトのパフォーマンス」があり ます。

”だった”とは、現在では提供を終了してしまっているから。

なのですが、実はこの「サイトのパフォーマンス」機能、バージョンアップして「PageSpeed Insights」というツールに生まれ変わっていたりします。


URLを指定すると高速化のためのアドバイスをかなり具体的にGoogleが教えてくれる。というナイスなツールで、スマホサイト、PCサイトをそれぞれ 別々にテストしてくれます。

UIは英語ですがそれほど難しい事は言ってきませんので、ぜひとも使ってみてください。

参照:PageSpeed Insights