紙飛行機をスマホ対応ラジコンにするキット PowerUp 3.0、予価30ドルで出資募集中
何にでもスマートフォンアプリが付いてくる今日このごろ、ついに紙ひこうきまでアプリで飛ばせるようになりました。米国の工業デザイナー Shai Goitein 氏が開発した PowerUp 3.0 は、紙飛行機に取り付けてラジコン化するキット。iPhone や iPad と Bluetooth LE で接続して、自在に上昇・下降・左右旋回をコントロールできます。実際に飛んでいる様子は続きの動画をどうぞ。
動画冒頭の小芝居はどうかと思いますが、開発した Goitein 氏は本物の飛行機のライセンスを持つほどの航空ファンにしてデザイナーで、以前にも紙飛行機を動力飛行させるおもちゃ PowerUp を制作してきたとのこと。
最新作の PowerUp 3.0 は新たにBluetooth Low Energy (Bluetooth SMART) 対応の通信モジュールとラダーを組み込むことで、iPhone などからアプリで上昇下降(推力調整) や左右旋回が操作できるようになったバージョンです。
主な仕様は、内蔵リチウムポリマーバッテリー1充電につき約10分間飛行、マイクロUSBで再充電、Bluetoothの通信範囲は55メートル、墜落しても壊れないカーボン繊維製フレームやバンパーなど。
動画のように実働する試作品は完成しているものの、作者は量産と商品化のために Kickstarter で出資を募っています。出資者への成功時の見返りは、
・30ドルで PowerUp 3.0 本体ひとつと予備プロペラ (数量限定)
・40ドルで紙製の機体テンプレートとUSB充電器(単4電池仕様タイプ)つきのベーシックパッケージ
・75ドルならば上記ベーシックパッケージに加えて充電中もローテーションで遊べるように本体もうひとつ、USB充電器(内蔵リチウムイオンバッテリータイプ)、USB ACアダプタなど。
さらに上のメニューには、ハードもアプリも自分で改造開発できるハッカーパック、最初に作られる量産試験分50台からいち早く入手できるベータパックなどもあります。
目標の5万ドルが調達できて問題なく量産化にこぎつければ、出資者への見返りが出荷されるのはベータパックが来年1月、それ以外は5月の予定。さらにそののち6月には、もう少し上の価格で市販バージョンを発売します。
調達できれば、と書きましたが、実際には期限まであと59日を残した初日の時点ですでに5万ドルは達成しています。出資はまだ受付中。当初目標の3倍の 15万ドルに達した場合には、現在の iPhone 4S以降対応に加えて、Android アプリも用意すると作者は宣言しています。