火曜日, 7月 22, 2014

蚊から身を守るために知っておくべき8つのこと


蚊から身を守るために知っておくべき8つのこと


ニンニクは蚊よけに役立つのだろうか? ビールが蚊を引き寄せるというのは本当だろうか? 夏に何を食べたり飲んだりするのがいいかについて、科学の出した結論はどのようなものだろうか。


TEXT BY MICHELA DELL’AMICO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

WIRED NEWS (ITALIA)
image: SHUTTERSTOCK
残念なことに、何かを食べたり飲んだりすることで、にっくき蚊を遠ざけられるという決定的な科学的証拠は存在しない。
だが、(1)ニンニクが蚊だけでなく他の虫(例えばダニ)を遠ざけるのにある程度の効果を発揮することは、多くの科学的研究によって裏付けられた(ニンニクオイルの効果を評価した研究・PDF)。
これは、すべての種類の蚊に効果があるわけではないが、汗や息を通してわたしたちの体から発散することで、蚊を遠ざけるのを助けてくれる。またフロリダ大学の研究者たちによると、(2)高濃度のヴィタミンB(B1とB6)やヴィタミンCを含む食品は、わたしたちの汗を蚊が嫌うよう変化させる効果をもっているという。
これに対し、(3)蚊を惹きつける匂いとして挙げられるのが、オランダのチーズ、リンバーガーやその他の熟成チーズのものだ。その要因はこれらのチーズが含む細菌にあると、ヴァーヘニンゲン大学の2006年の研究が特定した。
これは、足やくるぶしの皮膚上にいる細菌とよく似たものだ。このことから、なぜ体のこの部分が最も蚊にかまれる場所のひとつなのか(そしてなぜ「チーズのにおいがする」と言われるか)に対する説明となる。



他にも裏づけの取れた真実がある。(4)ビールを飲むと、それが小さなコップ1杯であっても蚊に噛まれる可能性は高くなる、というものだ。
こう主張しているのは、「PLOS One」で公開されたフランスのある研究だが、他のアルコール類でも同じ効果があるかどうかは不確かなままだ。
その理由はまだ詳しくは分かっておらず、研究者たちは、ビールが汗と一緒にエタノールの分泌を増加させる、だとか、蚊を惹きつけるのはアルコールで上昇した体温によるものだと仮定した。しかし、どちらの理論も確かなものとして裏づけられているわけではない。ビールが蚊を惹きつける理由は秘密のままだ。
また一般的には、(5)食べすぎは、蚊を引き寄せることになるとも言える。蚊は自分の標的を見つけるのに、標的が吐き出す二酸化炭素の流れを追う(蚊のもつ特殊な器官は、50mの距離からの追跡を可能にする)。つまり体重過多で、より多くの二酸化炭素を吐き出す人は、より標的になりやすい、というわけだ。
また、(6)スポーツをする人も、危険度が高い。蚊は、その犠牲者を見つけだすのに、乳酸や尿酸、アンモニアのにおいを追うからだ。これらはまさに、運動中、わたしたちが体外に放出しているものだ。さらに熱せられた体も、蚊を惹きつける。
別の研究でわかったことだが、(7)蚊は、O型の血液型により惹きつけられ、A型と比べてほぼ2倍だ。一方、B型は1.5倍と数字は落ちる。
また、蚊は、わたしたちを見つけだすのに視覚をも用いる。(8)黒、青、赤が、彼らの「お気に入り」の色だ。