新方式『ダイナミックBAドライバ』搭載イヤホン OPUS1 発表。出荷全品の特性値をウェブ掲載
イヤホンなどのドライバーを専門に開発する Wavelet Design が、自社ブランドとして初のイヤホン製品「OPUS1」を発表しました。ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを組み合わせた「ダイナミックBAドライバー」を搭載します。
Wavelet Design はブランドとしては OPUS1 が初の製品ですが、開発企業そのものは以前より他社ブランド向けにイヤホンドライバーを開発しています。
新しく開発した特許技術 ダイナミックBAドライバー は、ダイナミック型のコイルと BA 型のバランスド・アーマチュア双方を組み合わせたような構造を有します。Wavelet Design によると ダイナミック BA ドライバー はダイナミックドライバーに対しては周波数帯域の広さで、バランスド・アーマチュアドライバーに対しては安定した振動で有利だとしています。
音質は「録音されている音源をストレートに再現する」としており、「マスキングを起こさないレベルの量感と帯域幅を確保し、自然な音色再現を最大限追求」したとのこと。
製造はすべて手作業で行われます。手作業となると製品ごとの品質のバラつきが気になるところですが、OPUS1 のラインでは IEC 60318 イヤーシミュレーター を使い、基準を満たしたドライバーのみを組み立てラインに送ります。さらに、各工程および最終組み立て後にも検査行程を挟むことで、良品のみを出荷するしくみとなっています。
Wavelet Design OPUS1 の発売時期は5月末。国内販売は zionote からで、価格は未定。米国では300ドル前後で販売される見込みです。
ちなみに、イヤーシミュレーターで測定したデータはサイトで公開される予定。ユーザーはシリアル番号によって自分の OPUS1 がどのような測定値を記録したかを確認できるようになります。