これだけ読めばOK!
目的別 おすすめビジネス書 47選
ビジネス書ってたくさんあるけど、一体どれを読んだらいいの?と思っていませんか。
現在日本で発刊されるビジネス書は年間5000冊以上。
自分に合ったビジネス書を見つけるのは難しいですよね。
あなたが本当に読むべきビジネス書を、目的別に47冊を厳選しました。
- 全ての立場の人におすすめの10冊
- 自分を変えて成功したい人が読むべき12冊
- 人を上手く動かすノウハウを知りたい人向けの5冊
- 戦略を策定するときに読むべき5冊
- 経済・お金について本質的な知識が身につく6冊
- 人間関係やコミュニケーションに悩みがる人が読むべき2冊
- 明日から使える即効性のあるノウハウを得るための6冊
いろいろありますが、今のあなたに必要な分野の本を読むだけで十分に役に立つと思いますので参考にしてください。
1. 全ての立場の人におすすめの10冊
年齢、職業、立場に関わらず、とにかく何かビジネス書を読みたいと考えている方は、上から順番に読んでみてください。
多くの経営者の本棚に高確率で置いてある本なので、商談など様々な場面で話題の種にもなるとおもいます。
1-1. 人生と財産
『人生と財産 』は明治の大富豪でありながら森林学博士も持つ筆者が人生に欠かせない「お金」を基軸に、日々気をつけるべき健康・生活習慣・人付き合いなど豊かな生活を送るための知恵をあなたに与えてくれます。
本書内で紹介されている方法を実践することで効率的にお金を貯めたり、健康な生活を送れるようになるでしょう。
1-2. 孫子
まんがで身につく 孫子の兵法
『孫子 』は2400年以上前に書かれた兵法書で原文はわずか6000字に過ぎませんが、現代でも最高評価を受けている名著です。
そこに記された戦略・戦術だけでなく人の知識やあり方にも触れられ、その本質をつく深い洞察は現代の事業戦略を考える上でも非常に参考になります。
真意を読み込んで理解できれば、事業戦略・戦術立案のレベルが上がるのはもちろん、上級管理職層の方との会話にも役に立つこと間違いなしです。
1-3. 私はどうして販売外交に成功したのか
『私はどうして販売外交に成功したか (Life & business series) 』は小手先の営業技術本とは一線を画す最高のセールス本でデール・カーネギーより「本書を1冊手にするためには、シカゴからニューヨークまででも、喜んで歩いていく」と言わしめた名著です。
情熱を持つことと自分の行動記録を分析する重要性を説き、営業成績を上げられたという実用的な話だけでなく、商談の場でしゃべり過ぎて顧客に怒鳴られたなどの失敗談も載っていて親近感を持って読めるでしょう。
大手企業の営業研修でも良く使われており、しっかりと読んで実践すれば営業成績が必ずや上がることでしょう。
1-4. ネクスト・ソサエティ
『ネクスト・ソサエティ 』は発刊は2002年ですが、今読み返しても恐ろしいくらい正確に現状である未来を言い当てていて、これから起こる社会の変化について学べる本です。
経営者・マネージャーなどのリーダー層が今後の世界を予測するのに自社のこれからの事業の在り方をどうすべきか今後の指針の一つとしてに手に取るべ きなのは言うに及ばず、社会にムーブメントを起こしたい人がこれからの時代をどのように生きていけば良いか参考にする上で是非読んでおくべきです。
1-5. ビジョナリーカンパニー2
『ビジョナリー・カンパニー 2 』は良い企業が偉大な企業になる成功法則について書かれた本で、何人もの経営者が愛読書やバイブルとしています。
リーダーシップ、組織づくり、戦略、技術導入など企業運営において既存の概念を覆す内容が多く、熟読し実行に移せばあなたの会社も偉大な実績を継続できるようになるでしょう。
1-6. 世界は感情で動く
『世界は感情で動く 』は最近流行の「行動経済学」を学ぶのに最適な内容の入門書です。
行動経済学用語とそれに関する39の事例が紹介されていて、いかに自分の「常識」や判断があてにならず脳がサボりたがるのかが良くわかります。
本書を読むことでセールスや営業の仕事をしている人にとっては売り上げを上げる手段として、バイヤーや消費者の立場で考える仕事の人にとっては騙されにくくなるという攻守に使える良書です。
1-7. 「原因」と「結果」の法則
コミック版
『「原因」と「結果」の法則 』は1世紀以上読み継がれている自己啓発の古典名著で、世に多く出回っている有名な自己啓発書の多くはこの本を参考にしたり引用したりしていると言われています。
筆者は周り(環境)ではなく自分の思い(心の在り方・考え方)が自分の人生を気づくようにうながしてきます。
この本を読み、気づく事でなりたい自分を強く念じて行動すればなりたい自分になれる「引き寄せの法則」を実感できるでしょう。
1-8. 7つの習慣
まんがでわかる7つの習慣
『7つの習慣 』は成功哲学に関する古典名著の1冊です。
自己啓発書としての要素もあり、良い習慣を持続させることでビジネスに限らず家庭や友人関係といった私的な人間関係も含む全てに成功を得られれると説いています。
全世界で3000万部以上売れた20世紀を代表するビジネス書なので、1日も早く読んで習慣化することであなたの人生の深みを増し豊かにしてくれるでしょう。
1-9. ユダヤ人大富豪の教え
コミック
『ユダヤ人大富豪の教え 』は日本のビジネス書をよく読んでいる人の愛読書です。別名「泣ける自己啓発書」で、私も泣かされました。
ユダヤ人大富豪ゲラー氏より「幸せなお金持ちになる17の秘訣」を教えてもらいます。日本では「お金儲け=悪いこと」のような考え方が根強く残っていますが、この本を読むとそうした考えは無くなり自分も幸せなお金持ちになりたいと意識し始めるでしょう。
1-10. 金持ち父さん 貧乏父さん
『金持ち父さん 貧乏父さん 』はお金持ちになるためにはどうしたら良いのかが2人の異なる「父親」を通じてお金について学ぶことができます。
お金持ちになるためにはそれ自体がお金を生む「資産」を持ち、ファイナンシャルリテラシー(お金に関する読み書き能力)を身に付け投資やビジネスについて勉強することを勧めています。
この本を読むことで、少ない給料で働くサラリーマン生活に疑問を持っている人へ給料以外にお金を得る方法や考え方を身に付ける事ができ経済的自立への助けとなるでしょう。
2. 自分を変えて成功したい人が読むべき12冊
仕事がうまくいかなかったり、日々の生活に嫌気がさしている人におすすめの12冊です。大手企業の研修や、有名な自己啓発セミナーのベースとなっている書籍を選んでいますので、読み終えればあなたの内面にポジティブな変化をもたらすことでしょう。
2-1. さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 』は本書のストレングスファインダーと呼ばれる180のテストをすることで34つある「強みとなりうる資質」のうち5つの才能―すなわち世界に通用する強みが築ける最も可能性の高い分野を見つけることができます。
本書を通じて自分の強みを理解することで得意分野を活かして仕事をすることができるようになるでしょう。
2-2. スタンフォードの自分を変える教室
『スタンフォードの自分を変える教室 』は意志力を「やる力」「やらない力」「望む力」の3つの要素とし、各章にわたってどのように読者に当てはまるのかを考える「マイクロスコープ」と自己コントロールの強化法を提示する「意志力の実験」の課題があり、「意志力」を鍛えるための方法が紹介されています。
筆者の「しっかりと自己コントロールできる人は、自分と戦ったりはしません」という言葉が、いわゆる「根性論」ではなく科学的に意志力を鍛えられることを示しています。
本書を読み終えればやる気の出るあなたへと変わっているでしょう。
2-3. 天才!成功する人々の法則
『天才! 成功する人々の法則 』 は既存の天才の概念を覆し、その人が育つ環境と努力や鍛錬の長さによって作られるものとしています。有名な「1万時間の法則」の真意は deliberate practice(熟考した練習)という常に長所と短所に集中する方向性を持った、分析を伴う1万時間と努力の重要性を説いています。
子供が興味を持つ分野へ親が環境をサポートしてあげるのが大事なのはイチロー選手を見れば明らかですね。
この本の内容を実践することで自分や子供を天才にする助けとなるでしょう。
2-4. 仕事は楽しいかね?
『仕事は楽しいかね? 』は少し変わったビジネス小説です。
特に今している仕事に行き詰っていたりつまらないなぁと感じているビジネスパーソンに読んでもらいたい内容で、既存の目標設定することを「今日の目標は明日のマンネリ」とし、「試してみることに失敗はない」と説き、少しずつ試していくことが大切と語りかけてきます。
この本を読んだ後には毎日少しずつ自分を良く変えていくことに喜びを感じるでしょう。
2-5. 自助論
『自助論 』は1858年に原著が出版され、日本では『西国立志編』として現代語訳された自己啓発書の原点の一つとされる名著です。有名コンサルタントや社長だけでなく、サッカーの本田圭佑選手の愛読書としても知られています。
『自分を助けることができるのは自分だけ』という言葉に感銘を受けたそうで、他にも継続の努力を推奨したり、観察力を養うように勧めたり学びの目的に触れていてどのように自分を鍛えたらよいのか具体的な方法を教えてくれます。
この本をしっかりと読むことで一生通用する人格という唯一の宝を手にするでしょう。
2-6. フロー体験 喜びの現象学
『フロー体験 喜びの現象学 』は筆者が提唱するフロー体験(何かにすごく集中していてそれが楽しくて幸せな状態)について書かれており、出版後著者は「日常生活の心理学について今世紀最高の研究者」と評され、本書は13カ国に翻訳されたベストセラーです。
自分が幸せになるだけでなく、家族や子供といった他者にもどうやったら体験できるのかが書かれています。
この本の方法を覚えることで毎日を幸せで満たされた気分で生きることができるようになるでしょう。
2-7. ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 』は一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウを息子に伝えておきたいという父親から息子へ実際に宛てたの手紙をそのまま書籍化したものです。
全部で30の手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、ストレス、幸福、友情、結婚、お金、成功哲学、経営ノウハウなどビジネスパーソンが 遭遇するあらゆる場面を網羅しており、そうした出来事に直面した時に読むことでどのように判断・対応すれば良いかが分かります。
2-8. チーズはどこへ消えた
『チーズはどこへ消えた? 』はチーズ=人生で求めているものや大事なこと(仕事・家族・お金など)の象徴とし「当然そこにあるもの」と思っていた「チーズ」が突然消えてしまったため2匹のネズミと2人の小人を基に寓話形式で「変化にどう対応するか」について書かれています。
100ページ未満で内容は簡単で読みやすいので、忙しくて読む時間が限られている人や初めて自己啓発書を読んで今の自分を変えたいと考えている人に今の生活をや生き方を変える重要性に気づかせてくれるでしょう。
2-9. プロフェッショナルの条件
『プロフェッショナルの条件 』は個人の生き方と働き方をテーマにドラッカーの著作10点と論文1点から抜粋し構成された自己実現への内容になっており、貢献を重視することなど5つのPartで構成されています。
それぞれのPartで1冊に相当する学びを得られることができます。
本書を読み込むことで1流のプロになるためにはどうしたら良いのか、プロへの壁を突き抜けられないあなたにきっと役立つ内容になるでしょう。
2-10. 生き方
『生き方 』 は京セラ・第二電電(現・KDDI)を創業した日本を代表する実業家の1人が示す生き方について説かれた書です。成功法則を「人生・仕事の結果=考え方× 能力×熱意」とし、一番大事なのは考え方であり利他の心を持ち前向きで感謝の気持ちでプラスの考え方を持つように説いています。
人としての「正道」を生きることが成功や幸福に繋がると実感させられ、本書を読んでおくことで関連企業に勤める方と仕事をする時にその理念を話題にでき良い関係を築きやすくなるでしょう。
2-11. 思考は現実化する
『思考は現実化する 』は成功哲学本の原点で1937年に発売されて累計販売数は7000万部と言われているビジネス書ベストセラー第1位で成功本はこの1冊を読めば大丈夫と言えます。
成功ノウハウとして6つの原則、願望実現のための6か条があり、各章末のワークシート、巻末のアクションマニュアルに従ってください。
この本の原則を守って継続し続けるのはとても大変ですが、続けることができればきっと成功へとたどり着けるでしょう。
2-12. 非常識な成功法則
マンガでわかる 非常識な成功法則
『非常識な成功法則 』は筆者が「成功原則が嫌いな人が成功するための実用書で、スイッチを入れれば、誰もが自動的に豊かになれるシステムを作れ、ほんの一部をやっていただくだけで、効果が出始めるだろう」と言い切る手っ取り早く成功者になりたい人向けの本です。
本書では成功哲学とか自己啓発という抽象的な概念ではなく、極めて現実的に実際に使える方法を教えてくれるのでその通り行動することで成功者へなれるでしょう。
3. 人を上手く動かすノウハウを知りたい人向けの5冊
経営・マネジメントに携わる方におすすめです。職位があがってくると、周囲から注意・指摘を受けにくいため、自分のマネジメントの欠点に気付けない場合もありますが、下記の書籍を読むことで自分を客観視し、欠点を克服することができます。
プレジデントや日経、ハーバードビジネスレビューなどのビジネス雑誌でも度々取り上げられており、ファンも非常に多い5冊です。
3-1. ザ・ゴール
コミック版
『ザ・ゴール 』は世界的なベストセラーにも関わらず、著者の「日本人にこのような最適化の手法を教えたら貿易摩擦が再燃し、世界が大混乱する」とまで懸念され、21世紀になるまで日本での翻訳の許可が下りなかった「幻の名著」です。
小説の形式ですが中身は非常に実践的で、生産活動に関わっている人全てに必読の内容になっています。
3-2. 君主論
まんがで読破
『君主論 』はマイクロソフト日本法人の元社長である成毛氏やキング前英中央銀行総裁の愛読書で、キング氏は今の統治者にも教訓を与えてくれる本として称賛しています。
今日でも読み継がれているのは人間の本質が基本的に不変であり、人間の上に立つ人は時に非情や苛烈な決断を下す必要があると分かります。
戦争について語られている部分が多いですが、内容は現代のビジネス経営やマネジメント、リーダー層の方が読んでも十分に応用できるでしょう。
3-3. プロフェッショナル・マネジャー
『プロフェッショナルマネジャー 』は「ユニクロ」の柳井会長が『幻のバイブル』としていた名著で、邦訳は1度絶版になったのですが、柳井氏の希望で復刊され解説文まで入れています。
柳井氏の解説文を読むだけでも価値のあるこの本はかつて存在していた米国の多国籍企業ITTで58四半期連続増益という史上空前の結果を残した凄腕 の経営者ハロルド・ジェニーン氏が執筆した経営本で、厳しいビジネスの現場を潜り抜けてきた筆者の金言は全ての経営者やリーダーの方に役立つでしょう。
3-4. 経営者の条件
『経営者の条件 』は組織で働く人々はほぼ例外なく「エグゼクティブ=経営者」であらねばならないとし、エグゼクティブが成果を上げるために自らをマネジメントする方法について書かれたものである。
成果をあげることは習得でき、他人をマネジメントする前にまず自らをマネジメントし規範となることと述べ、8つの習慣など具体的な方法を教えてくれます。
しっかりと読むことで、本質的なマネジメントを理解でき、組織はもちろん個人としてのパフォーマンスを高めることができるでしょう。
3-5. 経営学
『経営学 』は本書は、宅配便事業の生みの親であるヤマト運輸の元会長小倉昌男氏が初めて書いた自伝です。
学者ではない実際の経営者が現実のビジネスの泥臭さを記し、決断のための理由や何からヒントやアイデアを得たかなど詳細に残している点が、ただの回顧録とは違い読む人のビジネスにも簡単に応用することができます。
起業家や経営者にとって理想の経営のあり方を転用でき業績を上げる助けになるでしょう。
4. 戦略を策定するときに読むべき6冊
事業戦略を策定する際に必要なマーケティング、フレームワーク、具体的な分析手法を身につけることができる6冊です。全てを読んで意識するだけでも効果がある内容が多く、事業推進において他者と差別化をすることができ、周囲から頼られる存在となるでしょう。
4-1. コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 』は必読書10に入れるかどうか最後まで迷った名著です。
MBAの教科書の一つになるくらい内容が専門的で高度なため、全ての人におすすめするのは難しいと思い外しましたが、現代マーケティングの全領域を 網羅した世界で最も信頼され「マーケティングのバイブル」とも言うべき本書はマーケティングに関わる人が読むことで、仕事の成果を何倍にも引き上げてくれ ることでしょう。
4-2. ブルー・オーシャン戦略
『ブルー・オーシャン戦略 』は「競争のない新たな市場空間」とされるブルー・オーシャンと呼び、新市場を創造する方策を体系化した本で企業、非営利組織、公的セクターなどあらゆる組織や人、さらには国にも寄与するものです。
過去120年間30以上の業界で生み出されてきたブルー・オーシャンの調査結果を基にした戦略が紹介されているので企業経営に関わる方は新たな稼げる分野の創造の助けとなるでしょう。
4-3. マッキンゼー式世界最強の仕事術
『マッキンゼー式 世界最強の仕事術 』は世界最大のコンサルティング会社マッキンゼーで問題解決のプロセスやツールがどのように使われているのかを紹介しています。
クライアントへのアプローチの手法やプロジェクトの構築方法、リサーチのテクニックなど具体的な手法がいくつも解説されているので、ビジネスの効率を上げたい人の助けになります。
本書を読むことで世界のマッキンゼー流仕事術や問題解決方法を自分のものにできるでしょう。
4-4. 競争の戦略
『競争の戦略 』 は企業経営のストラテジー(戦略)の教科書と呼ばれる名著です。企業を取り巻く外部環境を重視し、5つの競争要因から経営戦略を考える「ファイブフォース 分析」が3つの基本戦略よりも現代では評価されていますが、全書を通じてその戦略は経営者や上級管理職の確かな助けになるでしょう。
MBA取得者は既読であるので、持っていないなら追いつくために是非読んで自社の経営戦略に活かすべきです。
4-5. FREE〈無料〉からお金を生みだす新戦略
『FREE〈無料〉からお金を生みだす新戦略 』 はインターネット時代の新しいビジネスモデル(無料で集客し収益をあげる=フリーミアム)を紹介しています。新事業を立ち上げようとしている人に特に読ん でもらいたい本ですが、既存の企業経営者も無関係でいられないのはGoogleやAmazonといった新会社の台頭が物語っています。
50のフリービジネスモデルが紹介されているだけでなく、「よくある14の誤解」と著者による回答が提示されているので、実践的な内容で参考になるでしょう。
4-6. イノベーションのジレンマ
『イノベーションのジレンマ 』は顧客のニーズに答える企業のマーケティングは正しいとされるが、それに依存し過ぎることで破壊的技術を持つ製品にとって変わられ市場の主導権が奪われてしまう問題を提唱しています。
昔の日本製品はジョブズが真似をする側でしたが、今ではオーバースペックな製品を出しガラパゴス化してしまった。
大企業の経営層だけなく、起業家の方が読むことでイノベーティブな戦略の質が向上することでしょう。
5. 経済・お金について本質的な知識が身につく6冊
経済の話や、お金についての話に苦手意識のある人に読んでいただきたい6冊です。実際の経済がどのような要素で成り立っており、動いているかを具体的に説明してくれているものを多く選んでおり、「経済学基礎」といった本を読むよりも本質的な理解ができます。
5-1. ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質 (上・下)
『ブラック・スワン[上・下]―不確実性とリスクの本質 』は「不確実性科学の大学教授にして、トレーダーの鬼才」である筆者が誰も予想しなかった事象を「ブラック・スワン」と呼び、経済を始めとするあらゆる事は人間には予測不能であると提言した本です。
世界金融危機前の2007年に書かれており、その予見性を高く評価されています。時間がない方は下巻を読むだけで投資だけでなく日常生活における不確実性とリスクを理解でき、リスクへの備えができるようになるでしょう。
5-2. ウォール街のランダム・ウォーカー ―株式投資の不滅の真理
『ウォール街のランダム・ウォーカー ―株式投資の不滅の真理 』は個人の株式投資家にインデックス投資を勧めて「ファンダメンタルズ分析」や「テクニカル分析」がうまくいかない理由を述べています。
ランダム・ウォークは「将来の動きは予測不可能である」という意味で、投資の神とされるバフェット氏のようなファンドマネージャーを除いて、素人がダーツで投資する銘柄を選んでも勝率にさほどの変化はないと説いています。
1973年の初版から版を重ねる毎に新たな内容も追加されていますので株式投資をする人は最新版を読むことで堅実に利益を重ねられるようになるでしょう。
5-3. リスク 神々への反逆 (上・下)
『リスク 神々への反逆 』は投資についての本と思われますが賭博師、数学者、科学者やノーベル賞学者といった様々な人たちがどのようにリスクに立ち向かってきて「不確実性」をコントロールできるようになってきたのか壮大なスケールで語られている歴史書でもあります。
原題は「Against the odds」(確率に逆らう)という慣用句をもじったものですが、数学的手法を駆使して確率と闘ってきた人間にとって神に逆らう行為とも言えます。
本書を読むことで金融に限らず人生における様々なリスクの本質を知ることができるでしょう。
5-4. まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか 』はなぜ人間がトレーディングと人生において運と実力を勘違いするのか不確実性科学、行動経済学、心理学、哲学などによって明らかにした本。
人々の行動を確率で理解することの失敗例を挙げ、市場をメカニカルにとらえる経済学を嘲笑しています。人間の脳は正しく確率を理解できるほど良くはできていなく、それを自覚していないかを述べています。
投資をする場合は確率ではなく期待値で考えるのが正しいことが本書を読むことでしっかりと理解でき、投資成績を上げられるようになるでしょう。
5-5. アニマルスピリット—人間の心理がマクロ経済を動かす
『アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす 』はアメリカの著名なノーベル経済学賞受賞学者コンビが書いた本です。
「アニマルスピリット」とはケインズが述べているもので人間の理性ではない部分で「血気」や「野心」と訳され、人間の心理が及ぼした世界金融危機へ の影響だけでなく、経済はなぜ不況に陥るのかやなぜ失業が発生するのかといった根源的な疑問に行動経済学の考えを取り入れながら分かりやすく答えていま す。
この本を読むことで現実の経済を別の視点から理解できるようになり、投資の先行きを見通しやすくなるでしょう。
5-6. 決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法
『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 』は難しい簿記を知らなくても会計の仕組みがわかり、決算書がスラスラと読めるようになる画期的な入門書です。
財務3表と呼ばれるBS「賃貸対照表」、PL「損益計算書」、CS「キャッシュフロー計算書」がつながっていることを理解し、3表一体で会社のお金の流れを把握できるようになります。例として架空の会社の決算書の変化の流れを見せてくれるので非常に分かりやすいです。
BS・PL・CSという言葉にピンと来ないような会計や簿記の初心者の方が読むことで簡単ですぐに財務3表を読め、仕事で必要なお金の流れを理解できるようになるでしょう。
6. 人間関係やコミュニケーションに悩みがある人が読むべき2冊
人間関係やコミュニケーションに関する書籍はあふれていますが、それら全てが下記2冊をベースに書かれているといっても過言でないほどの名著です。書籍が発売された 1936年以降、世界中で1年間平均30万冊が売れている驚異のベストセラーで、人間関係・コミュニケーションに悩みがある人は、他の本を読むより圧倒的に解決への近道となるでしょう。
6-1. 道は開ける
『新訳 道は開ける 』は「悩みの正体を明らかにし、悩みを解決する原則を具体的に明示して、こころの闇に光を与える不朽の名著」という帯の文通り悩み解決に役立つ1冊です。
今日一日の区切りで生きる大切さを説いていて、悩みやストレスを抱えやすい現代を生きるあなたにとって「読む精神安定剤」となる古典を紐解くことで、心の平安が得られるでしょう。
6-2. 人を動かす
まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」
『人を動かす 』は1937年の発刊以来世界で1500万部以上売れている本です。
「人を動かす3原則」「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」「幸福な家庭をつくる7原則」で構成されており、老若男女問わずありとあらゆる人間関係に役立つ内容になっています。
本書を定期的に読み返すことで他人と良好な人間関係を築くことができるようになるでしょう。
7. 明日から使える即効性のあるノウハウを得るための6冊
全ての職種で使える、フレームワークなどの具体的な手法を学ぶことができる6冊を紹介します。手軽にすぐに実践できて、他者に差をつけられるテクニックが満載です。
7-1. ザ・コピーライティング
『ザ・コピーライティング 』はコピーライティング(売れる文章の書き方)の教科書とも言える存在です。
原題が「テストされた広告法」となっており、書き方(見出しの重要性)だけでなく小さい規模でテストをし反応を見てから大きく広告を打つテストマーケティングにも触れらています。
本書の手法を利用することで売れる文章の書き方を学べるだけでなく、効果的な広告を打つことができるようになるでしょう。
7-2. 影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか
『影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか 』は人間の心の引き金を引く承諾誘導(イエスと言ってしまう)のテクニックと、その裏にある心理学原理が紹介されています。「固定的行動パターン」や「コントラストの原理」といった知覚メカニズムの欠点を指摘してから6つの原理を紹介しています。
しっかりと本の内容を理解することでセールス・営業の成績を上げられるだけでなく詐欺など犯罪からも身を守れるようになるでしょう。
7-3. 考具 ―考えるための道具、持っていますか?
『考具 ―考えるための道具、持っていますか? 』 は「考えることが仕事なのに、そのための道具を持っていない人があまりにも多い気がします」という作者が考えるための道具である「カラーバス」「ちょいメ モ」「七色いんこ」「フォトリーディング」「マンダラート」「マインドマップ」「5W1Hフォーマット」など21の考具を紹介してくれます。
考えに行き詰った時に本書を読むことであなたにあった考える道具が見つかり、良いアイディアが得られるでしょう。
7-4. 整理 HACKS!
『整理HACKS! 』は初版が2009年であるためやや古い情報もあるのですが、デジタルツールとITを駆使して徹底的に整理をするのに使える本です。90の手法が紹介されていて、書類・環境・情報・生活・思考・人脈の6つの章に分かれています。
本書を参考にすることで自分のオリジナルの整理法を作れ、スッキリと整理整頓がはかどるようになるでしょう。
7-5. ロジカル・シンキング
マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング
『ロジカル・シンキング 』はマッキンゼーコンサルタントによるロジカルシンキングについての教科書。マッキンゼー式論理的思考の手法が色々と紹介されていますが、第一部の「人に何かを伝えるときには、必ず“課題(テーマ)”と“相手に期待する反応”を確認する」と言う部分が肝になっています。
この本を手元に置いておくことで書類作成時やプレゼン前などに必ず役に立つでしょう。
7-6. 考える技術・書く技術
『考える技術・書く技術 』はマッキンゼー出身の世界中のコンサルティング会社でライティングを指導している筆者が、論理的思考に基づいて説得力のある文章を書く方法を紹介してくれます。「ピラミッド原則」など人間の思考メカニズムに合った文章構造を作成する色々な技術を教えてくれます。
普段何かを考えたり書いたりしていてふと困った時に辞書的に使うことで、あなたの考えや文章の質が良くなるでしょう。
8. まとめ
いかがだったでしょうか。まずはあなたの目的にあった本を1冊読んでみてください。
そして読んだ内容をぜひ実行してください。
ビジネス書は読むだけでは何の意味もありません。
正解が書いてあるわけでもありません。
自分なりに感じたこと、理解したことをもとに行動をおこしてください。
その行動の先に新しい自分、あなたにとって最高の未来が開けることを祈っております。
日の名残り カズオ イシグロ