「三毛は元気」「トラ柄はおっとり」など
“ネコの性格は毛色によって違う” と調査結果が発表!
「白ネコは外敵に見つかりやすいから、気が強い性格が多い」。
「昔から三毛は賢いと言われている」。
これらは私(筆者)が獣医師と祖母から実際に聞いた言葉だが、昔からネコの毛色・柄と性格の間には、何らかの関係があると考えられてきた。
けれどもそれらは、どちらかといえば都市伝説、お婆ちゃんの知恵袋レベル。本当なのかな……と思ってしまいそうだが、この度ある調査で、「ネコの性格は毛皮の色によって違ってくる」との結果が出たというではないか! 毛の色と “ニャン格” の間にどのような関係があるのだろう?
1274匹のネコを調査!
今回の調査結果を発表したのは、米カリフォルニア大学の研究チーム。1274匹のネコを対象に、毛色と性格の相関関係を調査したのだ。チームは1432人のネコの飼い主にインターネット上でインタビューを行い、ネコと家族の関係から、ネコの性格、攻撃性、触られたときのリアクション、動物病院での振る舞いなどの細かい情報を収集。その後、調査分析を行ったという。
「攻撃的な性格」と「穏やかな性格」を持つ柄とは?
そして下記のように、「攻撃的な性格」のネコと、「穏やかな性格」のネコの柄をそれぞれ発表したのだった。【攻撃的な性格】
・茶、黒、白の毛が混じった三毛・黒白
・灰白
【穏やかな性格】
・灰・黒
・トラ柄
もうちょっと詳しく見てみると、“三毛ネコが最も攻撃的” なのに対して、“黒白柄のネコは人間に触られると攻撃的になる” 、“灰白柄のネコは動物病院などに連れて行かれると攻撃的になる” などの違いがあるようだ。
また、黒と茶の両方の毛を持つ三毛柄のネコは、ほぼメスだと言われている。
なぜなら、黒と茶の毛色の遺伝子は、X染色体にしか現れない。メスはXXの染色体を持つが、オスはXYなので、通常は黒と茶のどちらかしか毛の色に反映されないのだ。もしかしたら、この点も三毛の性格傾向に一役買っているのかもしれない。
「三毛だけどおっとりしているよ?」なんて意見も
今回の調査結果についてネット上では、「ウチのネコは三毛柄だけど、おっとりしているよ」「毛の色よりも、どう飼うかで性格は大きく変わってくるの では?」「毛の色でネコを差別するのは止めろ!」などの意見が聞かれたりと、諸手を上げて賛成する人はあまり見受けられなかった。うーん、確かに個体差はあるので、全てのネコが今回の調査結果に当てはまる訳ではないだろう。私(筆者)の茶トラ柄の飼いネコさんも、おっとりしつつも爪を切るときは攻撃的になるしなあ……。けれども、毛色による大まかな性格の傾向はあるのかもしれない。
そういえば、ネコの顔の形によって性格が違う。なんて調査結果も発表されていたっけ。
丸顔=おとなしい
四角顔=落ち着いている
三角顔=好奇心旺盛
さて、あなたのおウチのネコは、今回の調査結果に当てはまったかな?
参照元:Mail Online、Biz Tek Mojo(英語)