HTCは大型スマートフォン向けに、子 機のような電話型端末「HTC Mini」を発表した。本体と無線でつながり、通話やカレンダー表示等が可能だ。
台湾のHTC社が、機能が限定された小さい「電話機」を発表した。「Slashgear」の記事によると、サイズも機能も大きいスマートフォンと一緒に使うものだという。
その名も「HTC Mini」。ストレートタイプのフィーチャーフォンのように見えるが、HTCの特大スマートフォン 「Butterfly」(米国内では「Droid DNA」)と、近距離無線通信(NFC)でつないで使う。巨大な Android端末も、これで恥ずかしくないし邪魔にもならないというわけだ。
HTC Miniはテンキーと小さな画面があり、Butterflyの子機として使うほかに、Butterflyをより大きなディスプレイにつないだときにはリ モコンにもなる。Miniだけで電話をかけたり、カレンダーの予定やメッセージを表示したり、Butterfly側のシャッターを操作 したりもできる。
スマートフォンも5インチを超えるサイズになると使いにくい、特に片手では使いにくいという人がいるだろう。1,080pの美しい大きなディスプレイに惹 かれて大型スマートフォンを購入した人たちは、返品できなくなるまで、その現実を理解しないのかもしれない。それにしても、大きな端末の届かない部分を埋 め合わせるためにセットで使うデヴァイスを発表するとは。かえってその大きな端末が策略だったように思えてくる。
「Wall Street Journal」の記事によると、互いに補うサイズの携帯電話を2台持ち歩く習慣 は、これまでなかったわけではないという。アジアの女性のなかには、大きなスマートフォンをハンドバッグの中に入れ、服のポケットの中に は補助的な別の携帯電話を入れておく人が結構多いというのだ。われわれとしては、ファブレット(大型スマートフォン)の流行に合わせすぎなのではという印象なのだが、すでに利用している人が たくさんいるというのであれば、反論するのは難しい。