GoPro 16台を並べた360度カメラアレイ Odyssey 発表、約180万円。Google JumpでVRコンテンツ制作
アクションカメラの代名詞 GoPro が、16台のカメラを放射状に並べたカメラアレイ「Odyssey」をプロの映像制作者向けに発表しました。価格は1万5000ドル。出荷は年末頃の見込みです。
Odyssey は5月に「GoPro 360 Camera Array」として発表したもので、Googleの「Jump」プラットフォームを使い360度の VR コンテンツを制作できます。また音声はステレオ録音に対応します。
Odyssey には16台の GoPro HERO4 を搭載します。この GoPro は専用のファームウェアを搭載し、撮影した映像は Google の VR プラットフォーム「Jump」で VR 映像としてミックスできます。出来上がった映像は、YouTube を通じて公開が可能。Cardboard などの VR ヘッドマウントディスプレイを使えば、360度全方向の VR 映像を視聴できます。
記録する映像フォーマットはアスペクト比 4:3、2.7K/30fps(NTSC。PAL仕様では25fps)。出力する映像はビットレート 150Mbps、2K x 2K 解像度もしくは 600Mbps、4K x 4K 解像度の映像となります。コーデックは H.264、ファイル形式は MP4。
Odyssey システムに含まれるのは円形のカメラマウントと、16台のGoPro HERO 4。さらにカメラを接続する専用ケーブル、音声収録用のマイク、運搬用のペリカンケース。など。microSD カードもカメラの数に合わせ16枚が付属します。
カメラマウントの大きさは直径294.6 x 高さ65.8mm。重さは6.57kg。価格は1万5000ドル。日本円にして約180万円。7月に発表されたコンパクトカー、Fiat 500 Super Pop Topo の車両本体価格(税込み)とほぼ同じ価格です。
ちなみに Odyssey はプロの映像制作者を対象としているため一般向けの販売予定はありません。またプロなら誰でも使えるというわけでもなく、Odyssey のサイトから申込んだ人の中から GoPro と Google が "コンテンツパートナー" として認めた場合のみ購入可能です。
Odeyssey は日本からも申し込み可能。必要な予算があって、なおかつ審査に落ちても傷つかないプロクリエイターの方はぜひどうぞ。