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木曜日, 9月 24, 2015
人間の脳は、相手の顔でその信用度を判断する
人間の脳は無意識のうちに一瞬にして、相手の顔でその信用度を判断する(米研究)
我々の脳は、見知らぬ他人の顔を一瞬見ただけで、無意識のうちにその信用度を自発的に判断しているということが、脳スキャンによってわかった。
人間の脳は、初対面の相手の顔を瞬時に、信用できるか、できないか、はっきりと判断することができるという。
この発見は、脳がこれまで考えられていたよりもずっと複合的に潜在意識下で外界の情報処理を行っていることを示している。
研究を率いたニューヨーク大学のジョナサン・フリーマンは、この実験結果は、人が意識の外にある他人を自発的に判断していることを表しているという。
実験では、脳の奥深い部分にある、アーモンド形の小さな部位、扁桃体の活動をおもに見た。ここは恐怖などの強い感情を処理する機能に深く関わっていて、中心核が人類の進化上とても重要な闘争・逃走反応に関わる信号を発している。
研究に先立って、フリーマンは被験者たちに、さまざまな顔を見せて、その顔が信用できそうかどうか、評価してもらった。すると、例えば眉間にしわを寄 せ、頬骨が低い人は、だいたいにおいてどこか信用がおけないというように、信用性を評価する上で、顔の傾向がいくつかあることがわかった。
今度は、この被験者たちとは違うグループに実験に参加してもらい、それぞれ目の前でさまざまな顔が点滅する画面を見ている間に、MRIで脳の活動の様子 をスキャンした。顔の画像がよぎるのはほんの一瞬のことなので、目は画像を見ていても、被験者自身には顔を見ているという意識はない。
それでもMRIで脳の扁桃体の活動を調べると、閾下で入ってくる画像の顔の信用できる、できないに対して、それぞれ違う反応を示していることがわかっ た。扁桃体のある部位では、信用できない顔に反応し、また別の部位は、総合的な判断力を屈指して、極端に信用がおける、信用がおけないときだけ活発になっ ているようだった。
これまでの研究では、扁桃体は閾下で恐ろしい画像に反応することがわかっているが、信頼性を判断するような構造は予想外だった。
恐怖の表情などのように、明らかな感情を示すわかりやすい顔と違って、相手の顔から信頼性を判断する場合は、かなりとらえにくく複雑だ。
扁桃体が意識の外で社交上の手がかりを処理する能力は、わたしたちが考えている以上にもっと高度なものなのかもしれないと、フリーマンは言う。脳が勝手にやってくれる情報処理能力は、特殊で計り知れないものなのかもしれない。
via:
theguardian
・原文翻訳:
konohazuku
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