月曜日, 9月 14, 2015

「iPhone 6s」が重くなった理由

「iPhone 6s」の重さが「iPhone 6」より約1割も増えた理由

iPhone 6s・6s Plusは、外観もサイズも前のモデルからあまり変わっていませんが、重さだけ1割以上増加しています。
強度を上げたアルミボディのせいかと思いきや、原因は別のところにあるようです。

公式のスペックによると、iPhone 6sの重さは143gで、iPhone 6sの129gより14g (約11%)増加しています。
14gと聞いてもあまりピンと来ませんが、500円硬貨(7g)のちょうど2枚分、と考えるとイメージしやすいかもしれません。
同様に、iPhone 6s Plusの場合は、20g (約11%)重さが増しています。

iphone6s_10percent_heavier_1

重量増の犯人は、強度をあげるために採用した7000系アルミニウムのボディが疑われますが、実際には逆に軽くなっていることが、発売前のリークで確認されています。
バッテリーも小型化されていますし、11%もの重量増がどこから来ているか、不思議といえば不思議です。

iphone6s_backpanel_thickness_7

この疑問について、The Vergeの記事が答えてくれています。
下のチャートは、使われているパーツ・素材の重量ベースの内訳を、モデル別にまとめたものです。
これによると、アルミ(ボディ)やバッテリーが軽量化される中、ディスプレイはiPhone 6sで17gも増加していることがわかります。

iphone6s_10percent_heavier_3

その理由は、圧力を感知するために、ディスプレイに新たに「容量性圧力センサー
」というレイヤーが追加されたため、とのこと。
データはありませんが、振動を伝える「Taptic Engine」も大型化しており、重量増に寄与していることが考えられます。

iphone6s_10percent_heavier_2

容量性圧力センサーとTaptic Engineは、共にiPhone 6s・6s Plusの新機能「3D Touch」のためのものです。
「3D Touch」は、アップルがこれまでの薄型化・軽量化に逆行してまで搭載したかった機能、と考えることもでき、機能性・ユーザビリティへのインパクトが期待ができそうです。