ビッグバンからキース・ムーンまで:爆発の歴史ギャラリー
鮮やかな変化のエネルギー、万物の始まりとしての巨大な爆発。今回はビッグバンからジェリー・ブラッカ
イマー、キース・ムーンまで、人間と爆発のさまざまな歴史を写真とともに紹介する。
TEXT BY MATT SIMON
TRANSLATION BY WATARU NAKAMURA
WIRED NEWS (US)
TRANSLATION BY WATARU NAKAMURA
WIRED NEWS (US)
著者がPhotoshop加工したもの。 Explosion image: Wikimedia; Keith Moon: Wikimedia. |
花火が嫌いな人はいない。花火の爆発には、ある状態から他の状態への鮮やかな変化のエネルギーがあり、人間はそこに惹
かれるのだろう。万物の始まりが最初の巨大な爆発と、その後のより小規模な星の爆発によるものだと考えれば、人間の爆発への思い入れは存在論的なものとも
言えるかもしれない。天文学者のカール・セーガンはかつて、人間を「星の子」
と呼んだ。そんな人間にとって、花火はちょっとした超新星爆発なのかもしれない。
今回は、ビッグバンからジェリー・ブラッカイマー、キース・ムーンまで、人間と爆発の歴史を写真とともに紹介する。
今回は、ビッグバンからジェリー・ブラッカイマー、キース・ムーンまで、人間と爆発の歴史を写真とともに紹介する。
Image: NASA |
ビッグバン – 140億年前
かつて、宇宙は単一の原子よりも小さな点に凝縮されていた。この点は突然爆発し、時間と空間が生まれ、わずかな時間で急激に膨張した。
Image: NASA ※一部筆者が修正 |
恐竜を絶滅させた隕石爆発 – 6600万年前
直径約10kmもの隕石がユカタン半島に衝突して起こった爆発の破壊力はTNT火薬にして100兆トンにもなり、これは原爆の10億倍以上の規模であった と考えられている。
Image: Wikimedia |
火薬の発明 – 7世紀
火薬は、中国において不老長寿の霊薬調合を目指す過程で偶然生まれたものとされる。花火の歴史もここから始まっている。
Image: X-ray image of the remnant of SN 1006 from the Chandra X-ray Observatory. Courtesy NASA |
歴史上最大の超新星爆発 – 1006年
西暦1006年、地球からおよそ7,100光年の距離に発生した超新星は昼間でも見ることができたほどで、歴史上もっとも明るくなった天体とされている。
Image: Wikimedia |
ツングースカ大爆発 – 1908年
1908年の6月30日、シベリアで起きたこの大爆発(日本語版記事)は、サッカー場サイズの隕石の衝突によるものとされている。
筆者がPhotoshop加工したもの。 Explosion image: Wikimedia; Bruckheimer: Wikimedia. |
ジェリー・ブラッカイマー – 1943年〜
1943年9月21日に生まれたジェリー・ブラッカイマーは、「ザ・ロック」や「コン・エアー」など派手な爆発シーンがある映画の演出で知られる。
レノア湖の爆発 – 1947年
米政府が不要になった約9,000kgもの金属ナトリウムをワシントン州レノア湖内で爆発させたもの。
ツァーリ・ボンバ -1961年
1961年の10月30日、ソヴィエト連邦が行った核実験でテストされたこの水爆(通称ツァーリ・ボンバ)は、第二次世界大戦中に全世界で使われた総爆薬量の10倍の威力であったと言われている。
キース・ムーンの楽器破壊 -1967年
楽器破壊のパフォーマンスを好んだザ・フーのキース・ムーンは、テレビ番組「スマザーズ・ブラザース・ショー」に出演した際、大量の火薬を仕込んだドラム を演奏終了時に爆発させた。
Mr.Showの月爆発ドキュメンタリー -1997年
コメディアンのボブ・オデンカークとデヴィッド・クロスは、テレビ番組「Mr.Show」の中で月を爆発させるフェイクドキュメンタリーを流し た。
北京オリンピック -2008年
中国が2008年の北京オリンピックの開会式で行った花火の演出は、後に一部を除きコンピューターグラフィックスによるフェイクであったことが明らかになった。
日本で一番爆発したのはこれかな
夏だ、みんなばくはつしろ!