iTunesとの同期の際にダウンロードされる「Safari セーフ・ブラウジング・データ」って何?
iPhone を iTunes と同期させると、iTunes は「Safari セーフ・ブラウジング・データ」をダウンロードして iPhone に転送します。このデータのダウンロードに時間がかかり、iPhone の同期がなかなか終わらない事もまれにあります。
この「Safari セーフ・ブラウジング・データ」とは何?
Safari セーフ・ブラウジング・データとは?
iPhone の標準アプリ「Safari」で使う、フィッシング詐欺サイトのリストです。フィッシィング詐欺とは、本物の通販サイト・銀行のウェブページのような偽のページを作成して利用者を誘導し、そこにクレジットカードの番号や暗証番号などを入力・送信させる行為です。こうして入手した情報は勝手に利用されたり、売買されたりします。
こうした被害を防ぐため、Safari には「詐欺サイトの警告」機能があります。設定アプリの【Safari】でオン/オフが切り替えられますが、これは常にオンにしておきましょう。
この機能が何をするのかというと、先ほどのリストと Safari がアクセスする URL を比べ、リストに該当するものであれば、以下の警告を Safari に表示します。
データを更新する方法
iPhone と iTunes を同期しましょう。同期した際に iTunes が Safari セーフ・ブラウジング・データをダウンロードして、iPhone に転送します。Safari セーフ・ブラウジング・データは日々更新されていくので、定期的に iTunes と同期するようにしましょう。
iPhone 単体で更新する方法もあるようですが、情報が古く、現在の iOSでも使えるのかは不明です。iTunes と同期する方法をオススメします。
リストを作っているのは誰?
フィッシング詐欺サイトのリストを作っているのは Google です。Google は5年前から「Safe Browsing」という名前で、全世界のフィッシング詐欺サイトや悪意のあるソフトウェアに感染したサイト・感染させようとするサイトを検出して警告するシステムを構築してきました。
以下のニュースによれば、1日に9,500件の不正サイトを発見、警告しているそうです。
→Googleの「Safe Browsing」が提供開始から5年、1日当たり9500サイトに不正警告 – ITmedia エンタープライズ
ちなみにこの仕組みを導入しているのは Safari だけではありません。Google Chrome や Mozilla Firefox といったブラウザソフトのほかに Google の検索結果を表示する際にも使われています。
Safari セーフ・ブラウジング・データは
ネットする時の安全を守る、重要な役割を担ってるってことですね。