猛禽の名を冠したM5

BMW M5 ナイトホーク

古くは「BMW M1」を起源にもち、F1でつちかわれたテクノロジー応用するなど、歴史的に公道を走るレーシングカーといった成り立ちの「BMW M5」は、BMW最高のスポーツセダンだ。その「M5」から究極のパフォーマンスを引き出す、「ナイトホーク」と名付けられた、たった10台の特別モデルが、BMW Mのスペシャルサイト「BMW M HEAT」限定で登場した。

M5のパフォーマンスを極限まで引き出す

今年5月に、ヨーロッパで「5 シリーズ」とともにマイナーチェンジが発表された、「BMW M5」。いわずとしれた、 BMW最高のスポーツセダンは、このマイナーチェンジで、さらに空力性能を高め、安全装備を充実させ、アダプティブLEDヘッドライトを設定し、いよいよ完成度を高めた。と同時に、「コンペティション・パッケージ」という、その能力を限界まで引き出すオプションが追加されたのも話題だ。

今回、8月30日までの期間限定で、スペシャル・サイト「BMW M HEAT」にて購入希望受付が開始された、日本でたった10台の限定モデル、「BMW M5 Nighthawk（ナイトホーク）」は、このコンペティション・パッケージを装着した、マイナーチェンジ後のM5の全身を、黒く染め上げたもので、圧倒的な存在感を主張する特別中の特別なM5だ。

ボディカラーはフローズン・ブラックとよばれるマット・ブラック。このクルマだけの専用カラーだ。ホイールは20インチ。軽量の鍛造ホイールで、こちらも専用のマット・ブラック塗装がほどこされる。キドニー・グリル、サイド・ギル、ドア・ハンドル、そしてスポーツ・エキゾースト・テールパイプはダーク・クローム仕上げだ。

インテリアには「サキール・オレンジ」とよばれる、深いオレンジ色のレザーが、シートはもちろん、ドアの内張り、センター・コンソール・サイド、インストルメント・パネル、シート・バック裏側にもちいられ、ブラックのルーフライナーやセンター・コンソールとコントラストをなす。

トリムは「BMW M Performance カーボン・インテリア・トリム」。

そして仕上げに「Nighthawk」の文字とともに、1/10から10 /10までのシリアルナンバーが記されたプレートがセットされる。

575馬力のモンスタースペック

注目のダイナミクス性能だが、前述のコンペティション・パッケージは、通常412kW（560ps）の最高出力を発生する4.4リッターV型8気筒 M ツインパワー・ターボ・エンジンのスペックを423kW（575ps）まで高める。

強化されたエンジン性能にあわせて、サスペンションはダンパー、スプリングともに設定が見直されており、車高は通常のM5よりも10mmローダウン。スタビライザーやサブフレームの接合にいたるまでチューニングがほどこされ、0-100km/h加速は通常のM5から0.1秒短縮の4.2秒を達成した（コンペティションパッケージ装着のM5 ヨーロッパ仕様値）。

いっぽう、Nighthawkのパワーを制御するブレーキは「M カーボン・セラミック・ブレーキ・システム」が奢られている。このシステムは、耐フェード性能にすぐれると同時に、通常のブレーキシステムよりも軽いため、いわゆる“バネ下重量”を約20kg削減。ストッピング性能のみならず、走行性能の向上にも寄与している。

「BMW M5 Nighthawk」は、左ハンドル仕様のみが用意され、価格は1,820万円。全10台のうち8台にはプラス17万円となる、電動ガラス・サンルーフが設定されている。生産は2013年7月からはじまり、納車は10月からを予定。

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