米国の教会で発見、これ何?
米国の教会で見つかった「謎の物体」と同じ形の製品=横浜市磯子区 |
米国・ワシントンDCにある「ニューヨーク長老派教会」で壁や外壁を改修中、不思議な樹脂製品が見つかった。手のひらサイズで羽根のような装飾、内部には強力な磁石。
教会の改修担当、ジュディス・マクガバーンさん(67)によると教会員、家族、友人から、いろんな意見が出たという。「宗教的な道具」「屋外照明のタイマー」「海外の教会からの贈り物」「幸運を願う道具」「花かロウソクの台」「天気予報の道具」……。
信者らの間でも様々な臆測が出たというが、その正体は?
底に書かれていた謎の文字「Yokohama」をヒントに探ってみた。
知り合いを通じて頼まれた記者が、製品の底に書かれた「The Brain Works Inc., Yokohama, Japan」をヒントにたどってみた。「BRAIN」「磁石」をキーワードに横浜市内で調べてみると、磯子区森が丘1丁目にある磁石関連製品を扱う「ブレイン」にたどり着いた。
同社の石田隆社長(57)を訪ねると「うちで扱った商品です」。磁石を使った鳥よけ装置で、同じ形の製品は国内外で約12万個売れたそうで、米国では1996年ごろから「Bye Bye Birdie」として通信販売されたという。
石田社長は「農園にはよくあるが、教会で使っていただいていたとはありがたい」。
ジュディスさんに正体を伝えると、「私たちの好奇心を満たすための貴重な情報に感謝しています」とのメッセージが届いた。