水曜日, 11月 05, 2014

ポケドラCloud|i-o data



アイ・オー 『ポケドラCloud』発表。スマートフォンで設定できる個人向けNAS



アイ・オー・データが、「パーソナルクラウドストレージ」を謳う個人向けNAS 「ポケドラCloud HLS-C シリーズ」を発表しました。PC 不要でスマートフォンのみで設定でき、複雑な設定なしに外出先からアクセス可能といった使いやすさが売りです。

初期設定は、HLS-C をルータに接続後、専用アプリRemote Link Files をインストールしたiOS/Android 端末で、同梱のQR コードを撮影してOK ボタンを押します。

すると自動的にウェブ上にあるアイ・オーの新サービスRemote Link 3 がHLS-C とスマートフォンを接続し、設定が完了します。同時に多段ルータ環境での外出先からのアクセス設定も行われるため、ユーザが複雑な設定をする必要はありません。

なお安全のために、同梱のQR コードは1度しか使えません。他のスマートフォンからアクセスする場合は、最初の設定に使ったスマートフォンの画面に共有用QR コードを表示できるので、それを撮影します。



専用アプリRemote Link Files では、ファイルのアップ・ダウンロードやブラウズ、HLS-C の各種設定、画像・動画・音楽のストリーミング再生などが可能。Android 版ではメディアファイルを連続再生できます。

またWindows / Mac 対応のPC フォルダ同期アプリRemote Link PCsync も用意し、PC 内のファイルをスマートフォンからいつでも扱えます。

さらにDropbox と、NTT 東日本のクラウドストレージサービス「フレッツ・あずけ~る」との連携も可能。自動同期に加え、Dropbox/あずけ~るに保管しているファイルの転送(引っ越し)や、HLS-C 内のファイルのミラーリングもできます。

そのほか別々の場所にある2台のHLS-C を同期するリモート同期機能や、DLNA 対応のメディアサーバ機能も備えます。



HLS-C の主な仕様は、インターフェイスが1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T 対応のRJ45、電源端子、電源ボタン、リセットボタン。

寸法と重さは、約W85 x D79 x H130、約130g。LAN ケーブル(1m)、AC アダプタ、Remote Link 設定シート、マニュアル類が付属します。

対応OS は、iOS 7~8、Android 4.1~4.4.4、Windows 8.1/8/7/Vista、OS X 10.7~10.9。Windows / Mac から設定するにはIE 7~11 またはSafari 3.0~7.1 が必要です。

発売は2014年12月上旬予定。ラインナップと税別価格は、500GB のHLS-C500 が1万6650円、1TB のHLS-C1.0 が2万2100円、2TB のHLS-C2.0 が2万8800円。

いずれも2.5インチHDD を採用し、ユーザでの交換や増設は不可能。またファンレス構造です。


HLS-C は、「スマホは持っているがPC は持っていない」「データは手元に置きたい」「クラウドストレージの追加容量にお金を払い続けたくない」というユーザに向けた製品と言えます。

また一部のDropbox ユーザのファイルが消える
という不具合が発生したこともあり、バックアップ用に1台あると安心かもしれません。今後はGoogle Drive、OneDrive、iCloud などへの対応にも期待したいところです。