タッチ/プレス/スライドで弾く未来のキーボード、ROLI「Seaboard RISE」がついに日本上陸、薄くて軽い&ワイヤレス接続も
シリコン製の柔らかい鍵盤に豊かな表現力を備えたキーボード・コントローラー「Seaboard」がついに日本上陸を果たした。エムアイセブンジャパンは、英ROLI Ltd.のディストリビューションを開始、第1弾としてキーボード「Seaboard RISE」の販売を開始した。
ROLI Ltd.は、2009年にRoland Lamb氏によって設立され、人々とテクノロジーによる相互作用を拡張するためにデザインしたハードウェアおよびソフトウェア製品と開発環境/ サービスを提供している。
今回、国内販売が開始された革命的なMIDI コントローラー「Seaboard RISE」は、センサーを搭載した柔らかい鍵盤状のシリコン製Keywaveサーフェスにより5Dタッチでサウンドをコントロール可能(打鍵の速さと強さ、打鍵後の持続的な圧力、上下/左右方向のスライド、離鍵の速さを検出)。本体左にはタッチ・フェーダーとXYパッドも備える。
表面を押さえたまま左右に指をスライド、Keywaveまたは周囲のリボンに沿って上へスライドすれば、それぞれの動きに合わせてサウンドが変化。すべてのキーボード・インターフェース上でアコースティック楽器や電子楽器を表現豊かに奏でることができる。
従来のキーボードでの表現を超越し、直感的なジャスチャーによって音楽を形成する新しい方法はぜひ動画でチェックしてほしい。このインターフェイスを生かすべく、専用のマルチディメンショナル・ソフトウェア・シンセサイザー「Equator」もバンドル。もちろん、各種DAW、ソフトウェア・インストゥルメントでの使用も可能。
ケーブルから解放され、ワイヤレスで使用できるのも大きな特徴。PCやタブレット、スマートフォンとはUSB接続のほか、Bluetooth接続にも対応。電源アダプターが付属し、最大8時間のバッテリー駆動も可能。本体には1/4インチのサスティーン・ペダル端子も備える。
「Seaboard RISE」のラインナップは、49鍵盤の「RISE 49」と、25鍵盤の「RISE 25」の2モデル(RISE 49は4月発売予定)。「RISE 25」用のモバイル・ケース「FLIP Case」(10,000円)も用意される(3月発売予定)。
▲本体の厚みはわずか22.86mm(写真左がRISE 25、右がRISE 49)。重量はそれぞれ2.8kg、5.5kg。
▲RISE 49のトップパネル。左にあるフェーダー/XYパッドを備えたコントロール・パネルはRISE 25と共通
製品情報
◆Seaboard RISE 25
価格:オープン(MI7 STORE価格 99,800円)
発売日:2016年2月25日
◆Seaboard RISE 49
価格:オープン(MI7 STORE価格 168,000円)
発売日:2016年4月予定
価格:オープン(MI7 STORE価格 99,800円)
発売日:2016年2月25日
◆Seaboard RISE 49
価格:オープン(MI7 STORE価格 168,000円)
発売日:2016年4月予定
MIDIコントローラー、ROLI Seaboard RISE。「キーボードの未来」を標榜する Seaboard RISE は、打鍵/リリースの強弱、上下左右のスライドタッチで音を操れる5Dタッチ "キーウェーブ" を備え、25鍵と49鍵の2種類をラインナップ。
ROLI といえば、2009年に設立された英国の新興キーボードメーカー。初の製品 Seaboard GRAND は音源を内蔵するスタンドアロンキーボードながら鍵盤の部分に柔らかいシリコンゴム製"キーウェーブ"を採用。埋め込みセンサーで打鍵の強弱だけでなく指のスライドでピッチベンドなどが可能となり、キーボードの枠を超えた演奏表現を可能としました。
そして、2015年の9月に発表されたのが、Seaboard を MIDI コントローラー化した Seaboard RISE。GRAND ではモコモコした外観だった 5D タッチキーボードはややシャープな形状に改められ、本体左側にはタッチ・フェーダーや XYパッドなどのパラメーター操作機能を追加。低レイテンシーの MIDI over Bluetooth 機能とバッテリーを内蔵し、完全ワイヤレスでの演奏を実現しました。もちろん、USB などを使った有線での MIDI 接続も可能。1/4インチ端子でコンティニュアス(サスティーン)ペダルも接続できます。
Seaboard RISE には音源として Mac /Windows /iOS に対応するソフトウェア・シンセサイザー Equator を付属。RISE 専用に作られたソフトで、100種類以上のプリセットサウンドを収録するほか、5Dタッチに合わせたモジュレーションの設定や音色の合成などといった操作も可能です。
Seaboard RISE は25キーウェーブ搭載の RISE 25 が大きさ505 x 210 x 22.86mm 、重さ2.8 kg。49キーウェーブのRISE 49が834 x 210 x 22.86mm 、重さ5.5 kg。ボディはアルミニウム製。
ちなみに、メーカーを問わず新しいキーボード製品の紹介ビデオにかなりの確率で現れるのがキーボード・ウィザードを自称するジョーダン・ルーデス氏。Dream Theater での活動のかたわら、自らのブランドで独創的なシンセサイザーアプリを多数送り出しているこの鍵盤奏者は、1月の NAMM 2016 でも ROLI のイベントに現れ、RISE を使って見事なパフォーマンスを披露していました。
さらにジョーダン・ルーデス氏は Dream Theater のシングル曲"The Gift of Music"の PV でも RISE 25 による軽快なソロプレイを見せているほか、最新アルバム「The Astonishing」を完全再現するというライブツアーでもステージ上で RISE 49 を使用するなど、この製品がかなりお気に入りのご様子です。