火曜日, 2月 16, 2016

Fast Lightweight Autonomy (FLA)プロジェクト|DARPA

ターミネーターの兵器が現実に?「市街戦用ドローン」開発中。屋内も自律飛行、最高時速72キロ DARPA

 


米国防高等研究計画局(DARPA)が、室内を自律飛行するドローンの映像を公開しています。このドローンは Fast Lightweight Autonomy (FLA)プロジェクトと題して2014年から開発されている機体。屋内を最高45mph(約72km/h)で自律的に飛行したり、速度は落ちるものの建物の構造物や産卵する障害物を避けて進むことができます。

機体は DJI Framewheel 450 をベースとしており、E600 モーターと12インチプロペラを装備。3DR Pixhawk 自動操縦装置を搭載します。またこのドローンは遠隔操作や GPS のアシスト一切を使わずに、目標とするポイントまで自動で飛んで行くようプログラムされます。

小さな機体にもかかわらず、LIDAR センサーやソナー、イナーシャセンサー、カメラなどをその小さなに搭載しており、障害物の多い屋内での自律飛行を可能とします。






現在は、障害物がまったくければ目標ポイントまで最高 72km/h ほどの速度で急行することが可能。また建物内を想定した障害物コースも自律飛行でクリア可能となっています。ただ、障害物がある場合はまだ速度は出せず、人間が室内をゆっくりと歩くぐらいのスピードしか出せません。この辺りは今後のソフトウェアアルゴリズムの改良が課題となりそうです。

DARPA がなぜ屋内を自律飛行するドローンを開発しているかというと、それは市街地戦で建造物内をすばやく偵察するため。なるほど、入り組んだ建物内では人間が操縦するよりも、センサーを搭載したドローンを自律飛行させるほうがミスが少ないかもしれません。