なにがなんでも避けるべき有害な人10タイプ
有害な人間というのは、ものの道理とは無縁です。
自分が周囲にどれほど悪影響を及ぼしているか気づかないおめでたいタイプもいれば、周りを混乱させたり他人を怒らせたりすることに歓びを見いだすタイプもいます。
自分とは異なる人々との付き合い方を学ぶことは大切ですが、本当の意味で有害な人に、時間とエネルギーを割く価値はありません。実際、彼らはじつに多くのあなたの時間とエネルギーを浪費させます。
有害な人は物事を不必要に複雑にし、争いを生み出し、そしてなによりもストレスを招きます。
もっとも、どういう人が有害なのかがわからなければ、彼らから距離を置くこともできないでしょう。
ちょっとイライラさせられたり、単につき合いにくかったりする人々と、真に有害な人間とを区別する必要があります。
あなた自身が有害な人間にならないためにも、是が非でも距離を置かなければならない有害な人々がこの世には存在しており、彼らは以下の10のタイプに分けることができます。
1. 噂話に目がない人
「偉人は考えを論じ、凡人は出来事について話し、つまらない人間は噂話をする」
――エレノア・ルーズベルト
噂話をしたがる人は、他人の不幸に歓びを見いだします。
他人の私生活や仕事上の失敗をのぞき見るのは、最初のうちこそ楽しいかもしれませんが、やがて飽きて徐々に嫌な気分になり、他人も傷つけことになるでしょう。この世には有意義なことがたくさんあるし、素晴らしい人々から学ぶべきことも山ほどあります。他人の不幸を話題にするのは時間の無駄と言えるでしょう。
2. 気分屋
世の中には自分の感情をまったくコントロールできない人が少数ですが存在します。
そういう人は、あなたに感情をぶつけ、自分の思いをあなたに投影し、あなたのせいで気分が悪くなったと考えます。
感情をコントロールできない人を見捨てるのは簡単ではありません。なぜなら、彼らが感情的になっているのを見ると、気の毒な気分になるからです。それでも、彼らはいざとなったらあなたを感情のはけ口として利用します。心を鬼にして、なにがなんでも避けるべきです。
3. 犠牲者になりたがる人
真の犠牲者を見分けるのは意外とむずかしいことです。
彼らの問題に対し、誰しも最初は同情してしまうからです。それでも、時間が経つにつれて、彼らは常に「困っている」ということに気づくでしょう。
犠牲者になりたがる人は、ほんの小さな障害を、超えることのできない巨大な山と見なすことによって、責任を回避しようとします。
困難な状況を、学んだり、成長したりする機会と捉えるのではなく、言い訳の機会にするのです。
「痛みを避けることは不可能だが、苦しむかどうかは選択の問題だ」という金言があります。
これは、犠牲者になりたがる人の有害性を見事に言い表した言葉だと思います。
犠牲者になりたがる人は、自ら苦しむことを毎回選択しているのだと言えます。
4. 自分のことしか眼中にない人
自分のことしか眼中にない人は、周囲との関係をシャットアウトしてしまいます。他者から距離を置き自分の感情を一定に保ちます。そんな彼らと関わることで、あなたは落ち込むことになるでしょう。
自分のことしか眼中にない人と一緒にいると、やがて自分が一人ぼっちになったように感じ始めます。そんなふうに感じるのは、彼らは、他人と真の絆を築くことなど、なんの意味もないと考えているからです。彼らに取ってあなたは、彼らをいい気分にさせるためのモノ、道具でしかないのです。
5. 嫉み屋
嫉み屋にとっては、隣の芝生は常に青々と映っています。
素晴らしいことが自分の身に起きても、彼らは満足することがありません。自分の中に満足感を見いだすべき状況において、自分の幸運を世間の幸運と比較するために、けっして満足できないのです。
当たり前のことですが、自分よりもうまくやっている人間は、真剣に探せば、かならず見つかります。
嫉み屋と長い時間一緒にいることは危険です。自分の業績をいずれあなたは、取るに足らないものと感じるようになってしまうでしょう。
6. 他人を利用する人
他人を利用する人は、友情の名のもとに、あなたの時間とエネルギーを吸い取ってしまいます。
彼らはまるで本当の友人のように接してくるために、特に扱いに注意する必要があります。
あなたがなにを好み、どんなことに幸せを感じ、なにを面白がるか、彼らはとてもよく知っています。ただし、彼らはその情報を自分の目的を達成するためだけに利用します。
他人を利用する人は、常にあなたからなにかを手に入れようとしています。あなたからは奪ってばかりで、与えられるようなことはほとんどないでしょう。
あなたから絞り取るために、どんな手段を講じてでも、あなたを味方につけようとします。
7. ディメンター
ディメンターが部屋に入ると、その部屋は暗くなり、人は寒気を覚え、忌まわしい記憶が甦る。そして魂を体から吸い取り人を抜け殻にしてしまう。
そんなディメンターは、J・K・ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズに登場します。
ローリングは、飛び抜けてマイナス思考の人々――その人が部屋に入ってくるだけで、部屋から精気が抜けてしまう――そんな感覚からディメンターの着想を得たと言っています。
ディメンターは、自身のマイナス思考と悲観主義を、出会う人みんなに押しつけることによって、その場から精気を吸い取ってしまいます。
彼らは常に物事を悪いほうに解釈し、たとえ無害な状況に際していても周囲に恐怖心と不安を植えつけます。
ノートルダム大学の研究によると、マイナス思考のルームメイトと同部屋になった学生は、そうでない学生と同部屋になった場合よりもはるかにマイナス思考になりやすく、鬱状態に陥ることすらあったそうです。
8. 悪意に満ちた人
有害な人の中には、他人の痛みや悲しみに深い満足感を覚える悪意に満ちたタイプの人々がいます。彼らは故意にあなたを傷つけようとしたり、嫌な気持ちにさせたり、あなたからなにかを手に入れようとしたりします。そして、その必要を感じない時には、あなたに対してなんの興味も示しません。
このタイプの人間の唯一の美点は、すぐに見分けがつくため、あなたの人生からすみやかに追い出せることでしょうか。
9. 批判したがる人
批判したがる人は、なにが評価に値し、なにが値しないかを、いちいち指摘したがります。
情熱の対象をあなたから奪い取り、あなたを惨めな気持ちにさせるでしょう。
批判したがる人は、自分とは異なる他人の価値を決して認めて学ぼうとしません。他人を見下します。なにかに情熱を燃やして思いを表現したいという、あなたの欲求は捻り潰されることになります。ですので、批判したがる人とは早々に縁を切って、自分自身でいたほうが良いでしょう。
10. 威張りたがる人
威張りたがる人は、あなたのすることを、ことごとく自分に対する挑戦と見なします。彼らとつき合うのは時間の無駄です。彼らの尊大さは自信の証明ではなく、不安を覆い隠す仮面にすぎません。
アクロン大学の研究によると、尊大さは職場においてさまざまな問題を引き起こす要因となるようです。威張りたがる人はパフォーマンスに劣り、気むずかしく、平均的な人よりも認知能力に多くの問題を抱えています。
有害な人からどうやって身を守るか?
有害な人たちと一緒に仕事をしていたり、一緒に暮らしたりしていれば、状況をコントロールするのは不可能だと感じる人が多いでしょう。
でもそれは少し違います。
有害な人を特定さえできれば、しだいに彼らの行動を予測できるようになり、理解しやすくなります。そうなれば、いつ、どういう状況でなら我慢し、いつどういう状況でなら我慢する必要がないかを、論理的に考えることができるようになります。
つまり境界線を引けるようになるのです。
ただし、それは意識的、能動的にやる必要があります。
安易に考え、なるようになるだろうなどと、その場の雰囲気で自然の流れに任せたりすれば、厄介な会話にしょっちゅう引きずり込まれる結果となるでしょう。
しっかり境界線を引き、いつ、どういう状況で、むずかしい相手に対処するかを決めてしまえば、混乱のかなりの部分をうまく収束させることができるでしょう。
相手はかならずや境界線を越えてこようとします。
大切なのは、相手が境界線を踏み越えようとした時には妥協せず、あくまで境界線を守り続けることです。