水曜日, 7月 20, 2016

定番の英語フォント 22

 

デザイナーなら知ってて当然?

なド定番の欧文/英語フォント22

 

 






デザイナーなら知っていて当然?な定番の欧文/英語フォントをご紹介します。

もちろん、ここに掲載した以外にも、欧文/英語フォントは多数存在しますが、今回ご紹介しているフォントは、デザイナーたちに特に愛され続けているフォントばかりです。

読み方と簡単な説明も書いてありますので、まだ知らなかったという方は、これを機会に使ってみてくださいね。デザインがグッとよくなると思いますよ。







1. Garamond




ガラモン、ギャラモン

オールド・スタイル・セリフの代表格で、ガラモンとかギャラモンなどと呼ばれます。
フランス人のクロード・ギャラモンが製造した活字。

登場したのはなんと16世紀、非常に歴史のある書体です。





2. Helvetica



ヘルベチカ。

ちなみに、「ヘルベチカ」は、ラテン語で「スイスの」という意味です。
スイス人デザイナーのマクス・ミーディンガーとエドゥアルト・ホフマンが1957年に発表したサンセリフ。

Appleが標準フォントとして利用していることでも有名。




3. Frutiger



フルティガーと呼びます。

1976年、アドリアン・フルティガーによってデザインされたサンセリフ体。
シャルル・ド・ゴール空港の案内標識をデザインするために制作されたフォントでもあります。
そのため視認性が高く、案内用標識や印刷物などに用いられます。

フルティガー氏は、Avenir(アヴェニール)、Universe(ユニバース)といった、有名フォントも手がけています。





4. Futura




フーツラ。

バウハウスで非常勤講師をしていたパウル・レナーが1923年に発表したサンセリフ体。

幾何学的な造形が特徴のフォントで、フォルクスワーゲンやルイ・ヴィトンのロゴ等にも使用されるなど、多くのデザイナーに愛されているフォントです。
ちなみに、futuraはラテン語で「未来」を意味します。フューチャー!!!







5. Bodoni



ボドニ。

イタリアの印刷工、ジャンバッティスタ・ボドニがデザインしたセリフ体。
画の太さを均一に保っているのが特徴で、広告なども多く利用されています。






6. Akzidenz-Grotesk




アクチデンツ・グロテスク。 よ、読めない....

1880年代に誕生したという非常に歴史のあるサンセリフ体。
最初にご紹介したHelveticaのもとになったのではないか?とも言われています。





7. Gill Sans




ジルさんじゃなくて ギル・サン。

エリック・ギルが1927〜30年にかけて制作したサンセリフ体。

どこからしら、かわいらしさのある書体です。
BBCやフィリップスが、コーポレートフォントに採用しています。




8. Univers




ユニバース。

Frutigerをデザインしたアドリアン・フルティガー氏が1957年にデザインしたサンセリフ体。
エレガントで合理的なデザインが特徴のフォント。
スイスエアラインズやドイツ銀行、三洋電機などがコーポレートフォントとして採用しています。



9. Optima



オプティマ。

1950年にヘルマン・ツァップがデザインしたサンセリフ体。
エレガントさとシンプルさをもったサンセリフ体として、多くのデザイナーに愛されているフォント。






10. Franklin Gothic




フランクリン ゴシック。

20世紀はじめにモーリス・フラー・ベントン Morris Fuller Bentonによってデザインされたサンセリフ体。
長体気味になっているのが特徴のフォントです。
Windows XPに標準インストールされていました。





11. Bembo



ベンボ。

フランチェスコ・グリフォ Francesco Griffoが15世紀に制作したFrancesco Griffoというフォントをもとに、1929年にスタンリー・モリソン Stanley Morisonによって復活したセリフ体です。




12. Interstate



インターステート。

アメリカのトビアス・フレール=ジョーンズ  Tobias Frere Jonesが1993〜1994年にかけて制作したサンセリフ体。
Interstateは「州間高速道路」を意味し、道路標識を目的に作られたフォントです。



13. Rockwell



ロックウェル。

スラブセリフ体の代表格といえるフォントです。
1934年にMonotypeの社内で開発され、1990年代にギネスで公式に使われたフォントです。
「スラブ」とは石の版のことで、どしっとした安定感があるように感じます。
完全に見出し向きです。



14. Avenir


アベニール。

これもFrutigerをデザインしたアドリアン・フルティガー氏が1976年にデザインしたサンセリフ体。
視認性がありながら、幾何学的な美しさを兼ね備えたフォント。





15. Baskerville



バスカヴィル。

イギリスのジョン・バスカヴィルによって1750年代につくられたセリフ体。
高貴な印象をあたえるフォントで、イギリスを代表するフォントとして知られています。







16. Caslon




カスロン。

イギリスのウィリアム・カスロンが1734年にデザインしたセリフ体。
アメリカの独立宣言書に使われた活字として知られています。











17. Lucida Sans



ルシーダ・サンス。
最初にもっておきたいフォントファミリーの一つ。とても人気のあるサンセリフ体。

Lucidaはもともと1985年に、当時市販化されはじめたばかりのレーザープリンタという機械のために作られたセリフ書体です。
「レーザープリンタ用の様々な用途に応える書体」という当初のコンセプトのもと、Lucida SansやBlackletter、Calligraphyなど、他に類を見ないほど幅広いファミリーに展開しました。http://tosche.net/2012/04/lucida_jp.html





18. Palatino



パラティノ。

Optimaをデザインしたドイツのヘルマン・ツァップによって1950年に発表されたセリフ体。
書籍や雑誌の本文、見出しによく利用される、人気のフォントです。





19. Times New Roman




タイムズ・ニュー・ローマン。

イギリスの新聞「タイムズ紙」が紙面用の書体として制作したセリフ体。
もっともよく利用されているセリフ体で、すぐれた可読性から、見出しや本文に使われることが多いフォントです。




20. Sabon




サボン。
1967に、ドイツのヤン・チヒョルト Jan Tschichold によってデザインされたセリフ体。
Garamondにインスパイアされたフォントと言われています。








21. Myriad





ミリアド。

ロバート・スリムバック Robert Slimbachとキャロル・トゥオンブリ Carol Twomblyが制作したアドビオリジナルのサンセリフ体。

2002年には、アップルがコーポレートフォントに採用しました。





22. Minion



ミニオン。

1990年、アドビのロバート・スリムバックがデザインしたセリフ体。
ルネッサンス時代のフォントの優雅さとシンプルさを再現したフォントです。








以上、定番の英語フォント22書体でした。


今回ご紹介したド定番のフォントはすべて有料のフォントのばかりです。
残念ながら無料フォントはありません。

ただし、Macやadobe製品を利用していると、最初から入ってたりします。(たしかAvenir、Gill Sans、Optima、Palatino....)。

「Bodoni」「Futura」「Franklin Gothic」「Baskerville」「Caslon」が欲しい人は、「改訂6版 TrueTypeフォントパーフェクトコレクション (デジタルBOOK)」とか買えば
同梱されています。

デザイナーじゃなくても書体にこだわりたいとか、欧文・英語を使う仕事をしてる人ならもっていて損のない本だと思いますので興味がありましたらご覧ください。










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