去年のGoogle I/Oのキーノート、スカイダイビングやらマウンテンバイクやらのデモンストレーション、覚えてますよね。あれば興奮したなあ。
今年もグーグルグラスについて何かあるかもしれない! そう期待して先日の3時間のキーノートをずっと見ていたけど、びっくりするほどグーグルグラスに何も言及されませんでした。一体どうしたというのでしょうか。答えは驚くほどシンプル。
グーグルグラスはまだ準備が出来ていないのです。
メディアもグーグル自身もここ数週間、グーグルグラスに注目を集めさせてきましたが、実際のところはまだベータ製品。まだ開発途上でデベロッパーや消費者へ供給できる段階では無いのです。いくら我々が完成に近い製品だと思ったところで、まだまだ試作品段階なのですね。
グーグルによれば、バグを解決するべく自重している状態らしいです。途中で消えてしまった他のグーグル製品や消えてしまった製品とはまた異なる理由で、グーグルグラスの話はキーノートに含まれていなかったのです。なぜなら、まだグーグルグラスが存在できる世界になっていないから。
I/O開催中、すでにデベロッパー向けのセッションを4つ行なっていますが、グーグルはこの新しい装着可能なデバイスに対していかに努力しているかについて語っている感じだそうです。
Exploler Editionが出荷された前ですら、デベロッパー向けのハッカソンをはニューヨークとサンフランシスコの2箇所で開催しただけ。「Glass Foundry」イベントでも、デベロッパーはその時点で出来上がっていたミラーAPIを見せられただけ。
しかし本日、最初のセッションではグーグルグラスの「Glassware」と呼ばれる新しいアプリが発表されました。
また、新しいGlass Development Kit (GDK)は、新しい機能、例えばオフラインモードが搭載されるなど、グーグルグラス開発が簡単になった段階で公開すると言及しました。
こういった話も先日のキーノートで触れても良かったかもしれません。しかしながら今のところ、グーグルグラス開発関連は数千単位の人にしか影響を与える程度ですが、グーグルマップや検索、画像関連の改良のインパクトは数十億人単位に影響を与えますものね。
mayumine(PETER HA 米版)