カリフォルニア大学サン・ディエゴ校の計算機科学者達が開発した
Codespell は、一人称視点の3Dゲームなのですが、その一番の特徴は、プレイすることでJavaプログラミングを身につけられるという点です。
Codespellでは、プレイヤーは小動物ノーム(gnome)たちが住む土地にやってきた魔法使いです。ノーム達は過去に魔法を使って生活して いたのですが、今は魔法をうまく使えなくなっています。魔法の呪文はJava言語プログラムで、物体を浮遊させるとか火を起こすといった
7つの手持ちの呪文を使って、ノーム達を助け、
火を消したり川を渡ったりといったクエストを解き、バッヂを獲得するのがゲームの目標です。
ゲームプレイ
3D世界の岩が燃えていますが、
岩オブジェクトというターゲットオブジェクトに対して onFire()メソッドにfalseを渡す、という呪文を呼ぶプログラムを書き、実行することで、
燃えていた岩の火が消える、という例が
デモ動画で紹介されています。
プログラミングの達人を昔からWizard、魔法使い、といいますが、ここでは、プログラムがそのまま魔法であるような仮想空間を作りこんだ、とい うことですね。
ゲームの教育効果
これを開発した研究者たちが、プログラミング経験がまったく無い10歳から12歳の女子40名にこのゲームを遊ばせたところ、少女たちは一時間もし ないうちにJavaの基本的な構造を把握し、自分たちで新しい遊び方をプログラミングしたということです。たとえば、呪文(プログラム)を間違えてター ゲットのオブジェクトを空中高く、届かないところに持ち上げてしまったグループは、自身を他のオブジェクトの上からジャンプさせるコードを書いて、ター ゲットに次の呪文を掛けることができるようにしたそうです。
入手方法
ゲームはオープンソースで公開され、Mac版は
バイナリがダウンロードできます。Windows版も近々リリースされるということ。