村上春樹さん(64) |
タイトル長い… 村上春樹さん新作に略称募集これは嘘ニュース です
今月12日に発売される作家・村上春樹さん(64)の長編小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文芸春秋刊)について、書籍団体「日本出 版連合」は、同作の愛称・略称を募集すると発表した。書店などから「タイトルが長くて覚えられない」という声が多かったため、急遽(きょ)募集する。出版社、取次、書店で作る社団法人「日本出版連合」によると、今年2月、村上さんの新作タイトルを『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と公表 した直後から「長くて覚えられない」という問い合わせが相次いでいた。出版元では村上さんにタイトルの変更を求めたが、本人が認めなかったため原題通りで の出版が決まった。
これを受け、連合では急遽、親しみやすい愛称・略称を公募すると決定。「サン・ジョルディの日(本の日)」として知られる4月23日に最優秀作を発表す る。またタイトルの考案者には副賞として図書カード2年分を贈る。
内外からの要請によって決まった今回の公募だが、ある出版関係者は「昨今の出版不況の中、確実にヒットが見込める村上作品の発売を盛り上げる意図もある のでは」と話す。
出版業界に詳しい京都大学文学部の坂本義太夫教授(ノルウェイ文学)は「最近、若者を中心に人気を集めているライトノベルには、このような長文のタイト ルが多く、人気作品には愛称が付くことも多い。例えば『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』(伏見つかさ)は『俺妹(おれいも)』、『僕は友達が少な い』(平坂読)はひらがな部分を取り出して『はがない』。村上氏の作品も同様のパターンで略称が付くのではないか」としたうえで、「個人的には4文字式の 『しきさい!』が有力だと思う」と予想する。
『1Q84』以来3年ぶりとなる長編小説『をたないつくると、のの』は12日、文芸春秋から発売予定。価格は1785円(税込み)。
村上 春樹
文藝春秋 (2013-04-12)
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