10年の沈黙を破る
ベルナルド・ベルトルッチ最新作
監督デビュー50周年を飾る
メモリアルな青春映画『孤独な天使たち』
ベルナルド・ベルトルッチ最新作
メモリアルな青春映画『孤独な天使たち』
「たちまち恋に落ちた」という原作に触れ、映画化を決意
過激なテーマ性とめくるめく魔術的な映像美学に貫かれた1970年の『暗殺の森』や1972年の『ラストタンゴ・イン・パリ』など映画史上に刻まれる衝撃 と陶酔を見る者にもたらし、壮麗なる歴史大作『ラストエンペラー』(1987年)ではアカデミー賞10部門を制したベルナルド・ベルトルッチ監督。 2003年の『ドリーマーズ』以来、長らく創作活動が途絶えていたイタリアの巨匠が『孤独な天使たち』で映画界への完全復帰を果たす。『ドリーマーズ』発表後、重い病に苦しむことになったベルトルッチ監督は、一時は引退さえ覚悟したものの、車椅子とともに生きる自らの現実を受け入れたこ とで映画づくりへの意欲が再燃。そんなときニッコロ・アンマニーティによる原作に触れ「読んでいてたちまち恋に落ちた」という彼は迷うことなく映画化を決 意。監督生活50年の節目を飾るとともに、30年ぶりに母国のイタリア語で撮った映画となった。
主演のふたりはオーディションで決定。孤独を愛する14歳の少年ロレンツォはヤコポ・オルモ・アンティノーリが演じ、ロレンツォの腹違いの姉オリヴィアは フォトグラファーとしても活躍するテア・ファルコといずれも新人俳優が抜擢された。
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外界から隔絶された空間ですごした、生涯忘れえぬ1週間
口うるさい母親や学校から問題児扱いされている、単独行動が好きな14歳のロレンツォ。あらゆる世間のしがらみから解き放たれたいと願う彼は、秘密の計画を実行に移す。学校のスキー合宿に参加すると母親にうそをつき、自宅のアパートメントの地下室にこもって1週間を過ごすつもりなのだ。
食料も寝床も暖房も確保されたその空間は、ロレンツォの大好きな本と音楽、そして誰にも邪魔されることのない静寂が完璧に揃っていた。ところが、ロレンツォの至福の時間は2日目にして美しくも奔放な異母姉のオリヴィアが転がり込んできたことでかき乱されてしまう。波乱含みで始まった孤独なきょうだいの “共同生活”がはじまって──。
孤立と苦悩を深めるロレンツォと、尊大な女王のように振舞いながら図らずも弟の前で心身の残酷な痛みをさらけ出すこととなるオリヴィア。夢と現実の狭間にぽっかりと空いたような地下室で若いふたりが孤独な魂を出会わせ、そこで起こるスリリングな化学反応を親密な視線で見つめていくベルトルッチ監督。外界から隔絶された空間で生涯忘れえぬ1週間を経験することになる姉弟は、そこで何を失い、何を得るのか。若者の再生と成長を描く、完全復活を遂げたベルトルッチ監督の切なる想いを感じてほしい。
『孤独な天使たち』試写会に15組30名様をご招待! 日程|4月12日(金) 時間|18:30開場 19:00開映 会場|なかのZERO大ホール 東京都中野区中野2-9-7 応募締切|4月1日(月)午前10時まで 応募は終了しました。 たくさんのご応募ありがとうございました。 |
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