ティアック、1台2役のハイレゾ対応ポタアン&プレーヤー HA-P90SD 発表。DSDネイティブ再生対応、7万円
フジヤエービックのイベント 秋のヘッドフォン祭 2014 より。ティアックがDSD 5.6MHzネイティブ再生に対応したポータブルヘッドフォンアンプ 兼 音楽プレーヤー HA-P90SD を発表しました。
10月17日のオーディオ・ホームシアター展で参考出品していたプロダクトの発売が決定しました。発売は12月上〜中旬、家電量販店などで販売予定で、価格は7万円程度となります。
高級ヘッドフォンの普及拡大につれ、ポータブルヘッドフォンアンプはガレージメーカーのみならずオーディオメーカーからも発表が続いているところですが、ティアックからはポタアンとポータブル音楽プレーヤーの2 in 1デバイスが登場します。
3月下旬にティアック初のポタアン HA-P50 の販売を開始したティアック、続くHA-P90SDは普及過渡期の汎用製品といった位置づけの製品となっています。内蔵ストレージはありませんが単体でmicroSDXC(128GB対応)対応の音楽プレーヤーとして使えるほか、スマートフォンなど他のオーディオプレーヤーのヘッドフォンアンプとして使えます。
DSDネイティブ再生に対応し、サンプリングレートは最高5.6MHz。PCM/FLACは192kHzの24bitをサポートし、FLACの176.4kHzと192kHzについては今後ファームウェアのアップデートで対応します。このほかAAC 64 320kbps、MP3 32 - 320 kbps、WMA 48 - 384kbps。
2.7インチの単色有機ELディスプレイを搭載し、その下に操作系のボタンを配しています。ボディはヘアライン加工のアルミ。開発担当いわく筐体のほとんどはバッテリーとのことで、内蔵リチウムイオン電池の容量は3360mAh。動作時間はポタアンとして利用した場合に7時間程度、音楽プレーヤーとしてDSDネイティブ再生した場合に6時間程度。
ディスプレイはメニューこそ英語ですが、楽曲のタグ情報については日本語や英語、西欧諸国言語、中国語に対応。曲名やアーティスト名なども日本語表示できます。楽曲をフォルダ分けすればプレイリスト別の再生などにも対応。
CPUにはAnalog Deviceの2コア ADSP-BF606 Blackfin を搭載。増幅回路としてプッシュプル回路を採用し、オペアンプとしてバーブラウン製 OPA1602 SoundPLUSを装備。DAC用のモジュールはバーブラウンのPCM1795 とあります。
ヘッドフォン出力は最大170mW + 170mW(32Ω)で、対応インピーダンスは8 - 600Ω。最大出力は4段階に調節可能で、出力ゲインもHigh / Low の2段階、合計8段階で調整可能。ヘッドフォンに応じてボリューム調節しやすくしています。
入力端子はUSB 2系統(USB-A / microUSB-B)、デジタル入力は光ミニと同軸ミニ兼用、アナログ入力は3.5mmステレオミニ端子1つ。出力はデジタル(同軸ミニ / デジタル入力切替)、ヘッドフォン(3.5mmステレオ、アンバランス出力)。
USBのDACとして、DSD 5.6/2.8MHzやPCM 192kHz/24bitをサポートするほか、今後のファームウェアの更新で同軸デジタル出力端子からDSD 2.8MHz DoP出力もサポートする予定。
なお、ハイレゾ再生用のアプリケーション「TEAC HR Audio Player」を配信。あらたにAndroidに対応し、iOSやAndroid、MacやWindowsをサポートします。
大きさは69.6 x 21.5 x 123 mm。重さは280g。カラーはブラックとレッドの2種類。