どうしたらイイの!? 子どもの手ごわい「地べた泣き」への対処術
「スーパー行くけれど夕飯の買い物だけだからね!お菓子、買わないからね!」「今日はママの買い物でデパートに行くのよ。おもちゃ、買わないからね!」
あれほど念押ししたのに目に飛び込んでくる甘い誘惑に「買って、買って」とダンゴ虫のように転がって地べた泣きする子。どうしたらいいんでしょうか?
今日は、『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者・立石美津子が“手ごわい我が子の地べた泣き”とママの対処術についてお話ししたいと思います。
■言うことを聞かないのは当たり前と思おう
スーパーに入る前にいくら約束したからって、目の前に色とりどりのお菓子があったら欲しくなるのは当たり前。スーパー側もレジの直前まで何かかカゴに入れてもらおうと必死の営業戦略。誘惑に負ける子どもを責めてはなりません。
ママだって買うつもりがなくても、ついつい可愛いパッケージに釣られてあれもこれもと買ってしまうことってありませんか? 子どもだったら尚更です。“欲しがるのは悪”と思わないことです。
■事前にきちんと約束を交わしましょう。
事前に約束もしないで、泣き喚いたからと頭ごなしに「ワガママ言わないの!」と怒鳴ること。実は、これって“最もよくない”方法。
出かける前にきちんと約束させましょう。スーパーに近づいてからとって付けたように「今日はお菓子買わないからね」はNG。家を出る前に子どもの目をしっかりと見据えて「今からスーパーに行くけど、今日は夕飯の材料だけを買います。お菓子は買わないからね。わかった?」と約束をさせましょう。改まって正座して目を見て約束させるとさらに効果的。
それでも、欲しがることもあります。その時はまず「これ美味しそうだね。すごく欲しいよね」と子どもの気持ちに寄り添って共感です。次に淡々と声のトーンを低くして「でも、今日はダメなの。買わないって約束をしたよね。」と言いましょう。
泣いて泣いて顔が鼻水でグチャグチャなろうと、床に転がって服が汚れようと“買ってもらえないこと”をしっかりと理解させましょう。
■約束したのなら絶対買ってあげないこと
長い人生自分の思い通りにならないことは沢山起こります。我慢することを少しずつ教えていくことが必要。地べた泣きした時は絶好の学びのチャンスです。
周りの白い目が気になっても絶対に買わないこと。子どもを抱っこして、さっさと帰路に着きましょう。ここで親が折れてしまうと子どもは“泣けば買ってもらうえる”と学習してしまいます。そして、次に出かけた時は、買ってもらうまで前回よりも更に激しく暴れ、泣き声はバージョンアップしてしまいます。
■我慢できたら必ず褒めてあげて
公園で「そろそろ帰ろう」と声をかけると「嫌だ」と地べた泣きすることもあるでしょう。
そんな時は「今直ぐに帰る? それともあと2回滑り台したら帰る?」と子どもに選択させましょう。一方的に命じられるのではなく、自分で選んだので2回滑ったらぐずらず帰るはずです。2回の滑り台、たった1分ぐらいです。クズられるより、結果的に早く帰れます。
“まだ遊びたいのに我慢して終わりにした”“買ってもらわなくても最終的に諦めた”、そんな時は「もっと遊びたかったのに我慢しておりこうだね」「欲しかったのに我慢できて偉かったね」と必ず褒めましょう。
いかがでしたか? 甘えたくて抱っこをしてほしいとせがんでいる子を拒否することはよくないこと。甘えさせることが大事です。でも欲しいお菓子やおもちゃをねだるからといって与えることは甘やかしです。甘えさせてもいいですが、甘やかし過ぎると自分の心をコントロールできない我がままな子に育ってしまいます。
地べた泣きは、やりたいことを禁止されたことへの抵抗ですから、自己主張出来るようになってきた成長の証しでもあります。また、保育園の先生や怖いおじさんの前では我慢するはず。地べた泣きするのはママを信頼しているからこそですよ。
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