Apple Watchと合体する高級腕時計 PINNACLE。お値段100万円〜1400万円
米国のデザイナー Nico Gerardが、Apple Watchと合体する高級腕時計 PINNACLE シリーズを発表しました。アップルウォッチをバンドの反対側に着けた両面ウォッチ構造で、「スマートウォッチも伝統的な高級腕時計も両方着けたい、でも並べるのはありえない」という奇特な資産家(?)にアピールします。
Apple Watch は一番安いスポーツならば約4万円、通常モデルの高い方でバンドの組み合わせにより10万単位、限定版の Apple Watch Edition は特殊な18Kゴールドを用いて最高200万円台。時計本体のデザイン も中身もほぼ同一にもかかわらず、高価な Edition では発売前にセレブリティに着けさせてパーティーに出席させるなど、なんとか真面目な高級ファッションアイテム扱いを狙っています。
とはいえ、ほとんど宝飾品に準ずる扱いを受ける高級腕時計の世界からはまだまだ異分子なのは確か。これまで数百万円の腕時計を着けていた富裕層にもアップルウォッチが大流行!といったゴシップはあまり聞きません。
......というわけで、なのかどうかはよく分かりませんが、このPINNACLEではバンドの両側にフェイスを着けた両面スタイルにより、一見アナログ高級時計、手首のうらはApple Watch で通知やアプリも使える両立を果たしています。あるいは高級時計としても使えるApple Watchバンドなのかもしれません。
高級時計と両立させたいかはともかく、手首の裏にスマートウォッチ、表に他の腕時計の両面スタイルは装着ポイントの有効活用という意味で有用のような気もしますが、少なくともApple Watchの場合、画面を点灯させるモーション「腕を水平に、自然にウォッチフェイスを上に向ける」判定が手首の裏側ではうまく機能しません。
大きく動かせば点灯しますが、手首の裏側に時計を着けた時に便利な少しだけ手首を動かしてチェック、のような動きでは暗いまま。Apple Watch は Android Wear や電子ペーパー腕時計のように常時点灯ができず、モーションかタップかボタンで点灯させる必要があるのも困ったところです。裏側の心拍センサーは、公式のサポート情報では手首の内側では正確性が下がるとされています(が、何度か試した範囲では、それほどおかしな数字にはならず計測はできます)。
両面スタイルはともかく、アップルには手首の内側派に対応したモーション認識も導入して欲しいものです。ばかばかしいアイテムから意外と地味な機能リクエストに落ち着きました。