DSD 5.6MHz ネイティブ再生プレーヤー兼ポタアン、オンキヨー DAC-HA300 発表。直販予約で128GB SDカード付属
オンキヨーが、ハイレゾ音源の再生に対応するポータブルヘッドホンアンプ兼プレーヤー、DAC-HA300を発表しました。ギブソングループの盟友ティアックとの共同開発による製品で、ポータブルヘッドホンアンプ HA-P50 と DAC-HA200 の関係同様、ティアック HA-P90SDとの姉妹機です。
姉妹機 HA-P90SD との一番の違いとしてはDAC-HA200 のときと同様、オペアンプを変更している点があげられます。ティアック HA-P90SD は低消費電力/超低ノイズが特徴のバーブラウン製 OPA1602 SoundPLUS を搭載していましたが、オンキヨー DAC-HA300 ではここにハイエンド/プロオーディオ向けとする 新日本無線 MUSES 8920 を採用。サウンドの違いを打ち出しています。
DSD は最大5.6MHz までのネイティブ再生に対応。PCM 形式の音源は WAV /FLAC で最大 192kHz/24bit。ただし FLAC の 176.4kHz 以上の再生は発売後のファームウェアアップデートで対応となります。
USB-DAC 機能ももちろん搭載。iPhone などの iOS 機器、PC、Android などとの接続に対応するため、マイクロ USB-B 端子 と USB-A 端子をひとつずつ備えます。 ほか、アナログ入力と光デジタル入出力兼用の 3.5mm ミニジャックを搭載。プレーヤーとして使用する際の楽曲保存用に micro SD カードスロットも備えます。 DAC にはバーブラウン PCM1795 を搭載。8~600Ω のヘッドホンに対応し、ヘッドホン用の実用最大出力は 32Ω で 170mW x2、300Ω で 80mW x2、600Ω では 40mW x2。LINE IN 使用時の周波数特性は10Hz~80kHz。歪み率は0.004%(32Ω/1kHz/100mW x2)。
内蔵バッテリーでの再生時間は iOS デバイスとの接続で約7時間。micro SD カードからの再生で約6時間。充電は DC 入力で約4時間、USB からなら約9時間かかります。
動作確認済みのアップル製品はiPod nano(第7世代)、iPod touch(第5世代)、 iPhone 4S以降、iPad(2012年3月発売分) /2 /Retina /Air /Air2 /mini /mini2 /mini3。
本体大きさは幅69.6 x 奥行123 x 高さ21.5 mm。重さ280g。USB - DCプラグ 変換ケーブルと PC 接続用 USB ケーブル、RCA - ミニプラグ変換ケーブル、固定用ゴムバンド x2 が付属します。
発売時期は9月上旬で店頭予想価格は7万円前後の見込み。
当初オンキヨーはこの製品を2015年春の発売予定としていました。HA-P90SD 発表後、オンキヨー版と音を比較したいと思っていた人にとっては、ようやくそれを実現できる日がやってきたと言えそうです。ちなみにオンキヨーの直販サイ トでは DAC-HA300 の予約を受け付けており、特典として 128GB の micro SD カードがもらえます。
下はティアック HA-P90SD 発表時の記事。購入検討の比較にどうぞ。
・ティアック、1台2役のハイレゾ対応ポタアン&プレーヤー HA-P90SD 発表。DSDネイティブ再生対応、7万円
・ティアック、DSDネイティブ再生対応ポタアン/プレーヤーHA-P90SD正式発表。12月上旬発売、実売7万2000円