東芝から充電台にゴミを貯めるロボ掃除機 TORNEO ROBO、長いブラシで隅まで掃除
東芝がロボット掃除機の新製品、TORNEO ROBO シリーズ3機種を発表しました。掃除機側からゴミを吸い取り圧縮貯蔵する充電台「ダストステーション」が付属し、ゴミ捨ては約1か月に1度で済む点が特徴です。
ロボット掃除機といえば、内蔵の小さなダストボックスが一杯になるたびにゴミを捨てる必要があります。しかしTORNEO ROBO シリーズは、充電ステーションが掃除機側からゴミを受けとり貯蔵します。このため毎回ゴミを捨てる必要はありません。部屋の広さや汚れ具合、掃除の頻度などにもよりますが、東芝の測定基準ではゴミ出しは月1回程度ですむとのこと。
掃除機側も自動的にダストボックスが空になるため、吸引力を維持できるメリットもあります。
一般的な丸いロボット掃除機の弱点といえば、部屋の隅の部分にゴミが残ってしまうこと。この課題をクリアするために掃除機の形をD型にしたメーカーもありました。
TORNEO ROBO はブラシの配置と長さで工夫を凝らしています。左右サイドに2つある「サイドアームブラシ」は回転軸ボディ外周近くに配置。独立可動式となっており、掃除中に椅子の脚などに接触すると、内側にスライドし引っかかりなどを回避します。また、高さ20mm程度の乗り越えられる障害物なら上下方向の動きで対応します。
ブラシの長さは Smarbo(VC-RB8000) に比べ24mm長く、部屋の隅まで届くようにになりました。さらに部屋の隅では、その場に約3秒間とどまり、左右に小刻みに回転することでゴミを99%まで取り除くとしています。
今回発表の TORNEO ROBO シリーズ3機種のうち最上位の VC-RX1 は、追加の機能として照明つきのカメラと Bluetooth 通信機能を搭載します。
外出先からスマートフォンなどで指示を送ると、バーチャルガードによく似たフォトポインターと称する機器の場所まで移動し、そのポイントから撮影した画像を送信します。さらにその場で回転しながら撮影した360度パノラマ画像も送信可能です。フォトポンタ―は VC-RX1 に標準で1個付属しますが、買い増しすれば最大3か所まで設置できます。
なお、VC-RCX1 のカメラ機能は別売りの「東芝ホームゲートウェイ」およびクラウドサービス「フェミニティ倶楽部」への登録が必要です。
掃除機本体の大きさは共通で、350 x 350 x 87mm。重さは3.4kg。カラーは最上位の VC-RCX1 がグランホワイトのみ。VC-RVD1 がグランレッド、メタリックグレイ、グランホワイトの3色。VC-RV1 はメタリックグレイのみ。
バッテリーの充電時間は約5時間。連続で掃除可能な時間は約70分。
発売は9月上旬。価格はいずれもオープンですが、店頭予想価格は最上位の VC-RCX1 が12万円前後、VC-RVD1 が9万円前後、ダストステーションが付属しない VC-RV1 は7万5000円前後。
ちなみにTORNEO とは東芝のサイクロン式掃除機のシリーズ名ですが、 TORNEO ROBO はサイクロン式ではありません。しかし、掃除のたびに充電台がダストボックスを空にすることで「吸引力が落ちない」ため、あえてTORNEO の名をつけたということのようです。