木曜日, 12月 29, 2011

Watch Magic Trip Film Pictures Ken Kesey on LSD


Video:
Documentary follows One Flew Over the Cuckoo’s Nest author and his acid-eating Merry Pranksters.
http://link.brightcove.com/
services/player/bcpid1813626064?bckey=AQ~~,AAAAAF1BIQQ~,g5cZB_aGkYZXG-DCZXT7a-c4jcGaSdDQ&bclid=0&bctid=1091550310001

日曜日, 12月 25, 2011

土曜日, 12月 24, 2011

女性は男性の顔のここを見ている

男性の顔が魅力的かどうか判断するとき、女性はここを見ている

 





女性が人の顔を見るとき、一般的な意味で「魅力的」かどうかを判断するには顔全体を美学に照らし合わせて判断するのに対し、「性的な魅力」は唇・あごなどの各パーツによって判断していることが明らかになりました。

「ハンサムじゃないけどセクシー」と言われる男性がいたり、整ったきれいな顔立ちなのにあまりもてない男性がいるのも、こういったメカニズムが理由となっているのかもしれません。

詳細は以下から。

What She Sees In You: Facial Attractiveness Explained

ペンシルベニア州立大学の心理学・神経学のReginald Adams准教授らによるこの研究結果はJournal of Experimental Social Psychology誌に発表されました。

「女性は人の顔の『魅力』を二層的に判断していることがわかりました。あごの骨・ほお骨・唇など特定のパーツに基づく『性的な』魅力と、顔全体の総合的な 美醜に基づく『性的でない』魅力です」とAdamas教授のもと心理学を専攻する院生のRobert G. Franklin氏は語ります。「最も基本的な『性的な魅力』は、受精能力や健康であることなど、生殖能を高める要素の外見的表れで判断されます」

この2種類の魅力という概念は、心理学では広く浸透しているものの、今まで実証されたことがなかったそうです。

実験ではまず50人の非同性愛者の女子大学生に多数の男女の写真を見せ、写真の人物とデートするとしたら、その人物が研究室仲間だとしたら、と仮定しそれ ぞれ7段階で顔の評価をしてもらいました。この2つの仮定により「性的な魅力」と「性的でない魅力」を評価してもらうのが狙いです。

その後、別の50人の非同性愛者の女子大学生に同じ写真を見せましたが、今回はこれらの写真の一部は水平に切断され、左右にずらしたものを用いました。そ してこのグループの被験者に、切断された写真と切断されていない写真の顔の「一般的な意味での魅力」を同じように7段階で評価してもらいました。

実験に使われた写真の例。



©Robert G. Franklin, Penn State


写真の顔を分断し、被験者の脳が顔全体として処理することを困難にすることで、女性たちは特定のパーツに頼って魅力的かどうかを判断するだろうと研究者た ちは考え、最初のグループへの実験で「研究室仲間」としてより「デートの相手」として望ましいと評価された顔では、特にこの「性的な魅力」を判断するルー トが強く働くだろうと予想しました。実験は、まさにその通りの結果を示したそうです。

「2つ目のグループの分断されていない顔に対する評価は、最初のグループによる『研究室仲間として』の評価とより強く相関しました」とFranklin氏。被験者は、顔が分断されていない場合は、性的でない総合的な基準で顔を評価することができたということです。

「女性の写真の場合は、分断された顔に対する評価も、最初のグループによる非性的な評価と相関しました。唯一違いが見られたのは分断された男性の写真を見 せた場合のみでした。分断された男性の顔に対する第2グループの評価は、第1グループによる『デート相手として』の評価とより強く相関したのです」とのこ と。

結論としては、顔を2つに分断することによって、女性が男性の顔を評価するとき、統計学的に有意なレベルで性的な基準に頼るようになったとのことです。こ の研究は、女性が顔の魅力を判断する際には2つのルートが存在し、一方は他方から切り離すことができる、ということを証明しました。

「『魅力的』という判断が文化的影響を受けるのか、脳が視覚的情報を処理するだけなのかはまだわかっていません」とFranklin氏は認めています。 「今後は、被験者の文化的背景の違いが顔の評価にどう影響するかや、女性の月経周期によるホルモンの変化が、性的な意味と非性的な意味での魅力の判断にど う影響するかも調査していきたいと考えています」

女性が異性に性的な魅力を感じる現象は、生物学的には本能的な繁殖の欲求に由来していて、エストロゲンやそれに類するホルモンによって制御されているということは長らく知られてきました。それに対し、総合的な美醜により魅力を判断するというアプローチにはプロゲステロンがかかわり、性的魅力の感じ方と比べると報酬ベースではない仕組みとなっています。

この複雑なホルモンのネットワークが互いにどう影響し、どう伝達され、脳の中で意識として表出するのか、その意識のうち文化により形作られた部分はどう影響するのか、などは謎につつまれています。

「とても複雑な過程です。わたしたちは、まずは脳のどの部分がかかわっているかを究明しようとしているところです」とFranklin氏は語っています。


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半裸の女性の画像を見るとき男性の脳はただの物体として処理している

同性を見るときの男女の違いを端的に表した絵







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金曜日, 12月 23, 2011

創造力を高めるための奇妙な5つのルール

創造力を高めるための奇妙な5つのルール

 

創造力を高めるための奇妙な5つのルール 

自分には創造力が足りないと悩み、仕事である種のどん詰まり感を抱えている方に一読をオススメしたいのが、約10年前に出版された米スタンフォード大学教授ロバート・サットン氏の著書『なぜ、この人は次々と「いいアイデア」が出せるのか(原題:Weird ideas that work)』です。書店系オンラインショップの書籍内容には「全米で『イノベーション・ブーム』を巻き起こした」とあります。

創造性を育ててイノベーションを求めるのであれば、既成概念に囚われず、定石どおりのマネジメント手法やビジネス論の逆を行かなければならないとのこと。指示やひらめきをただ待っていてもダメ。自ら考え行動する「考動力」が大切なようです。
 

仕事を進めていくために必要な能力として、経済産業省が2006年から提唱している「社会人基礎力」では、創造力を「新しい価値を生み出す力」と定義し、行動例を「既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決法を考える」としています。

出る杭は打たれても、出すぎた杭は打たれない。以下に一部を列記するサットン教授の珍奇なガイドラインには、ほとんどのビジネスパーソンにとって、これからの人財として重要な鍵を握る「創造力」を身に付けるためのヒントがちりばめられており、身につまされつつも、前向きな気分になれる点が多々あると思います。モヤモヤ感がすっきり晴れることでしょう。

  • 普段バトることのない、ほがらかな奴らに喧嘩するようけしかけろ。活発な意見交換が創造力の素。 
  • 行動なくして成功なし。失敗と成功は裏腹。例え失敗に終わっても、行動を起こさないよりずっとマシ。 
  • チームに同じ課題を与えるな。同じような仕事ばかりしていると、「決まりきったやり方」「前回通り」といったように課題に対して新しい解決法を考えたり、新しい状況に対応することなく、ついつい案件処理が前例踏襲になりがち。常に積極的に様々なことにチャレンジしよう。 
  • 組織の規範や社風に染まりにくい、自分に自信を持ち我が道をゆく個性派を雇え。みんなちがっていい。職場の雰囲気になじまない奴、 のみこみの悪い奴など、何かと異端児扱いされやすい、これまでとは異なる強い個性を持った面々のほうが、そつなくこなす優等生タイプよりも、考え方や物の 見方の幅を広げてくれる。 
  • 「粘り強さ」でうんざりさせろ。あるテーマを集中的に考え、解決策を導き出す努力をしたら、誰かに話したり、文章にして書いたり、 考えた結果を必ずアウトプットすること。ただ頭の中で考えるだけよりも、自分の思考が整理され、客観的に分析できる。自分の主張を飽きるくらい何度もしつ こく試行錯誤を重ね、あれこれと頭をひねることで、論理の穴や違ったアプローチに気づいたり、考えが洗練され進歩することもある。聞き手をブレインストー ミングに利用するつもりで、日々知恵を絞ろう。

とはいえ、言うは易く行うは難し。今の自分自身にできることから、まず最初の一歩を踏み出すことが大切です。失敗を恐れない、トライ&エラーの積み重ねと努力の精神によって、創造する力はきっと培えるはずです。






Use "Weird Rules" To Boost Your Creativity[ via the99percent]
Dave Drager(原文/訳:kiki)

木曜日, 12月 08, 2011

FLASHコンテンツ共有サイト

http://www.nakayubi.net/
browse.php?id=1

キリンファン必見!Amazonでキリンが販売中!?

Amazon.co.jpにキリンの等身大フィギュアが。

高さは359センチ、価格は50万7000円。

投稿されているレビューがちょっと面白い。 

Amazon.co.jpで 等身大のキリンのフィギュア が売られているのをご存知だろうか。
高さは359センチ。デカッ。価格は50万7000円。高っ。

一体どんな人が買っているのかと気になってカスタマーレビューを見てみると、24件のコメントが付いている。

「この子のおかげで僕の人生を180度変えることが出来ました!!」——えっマジで。
ということで大喜利状態のレビューとともにご紹介しよう。 


親キリンを等身大でフィギュア化したこの商品は、今にも走り出しそうな臨場感。横幅は200センチ、奥行きは67センチ、重さは73キロもあり、1人ではとても持ち運べなさそうなサイズだ。高さは359センチもあるので、天井の高い建物でなければ、一般家庭では屋内に設置するのが難しそう。商店などがシンボルとして集客に生かすという手はあるかもしれない。

レビューは24件投稿されている。

「最近キリンが必要な時が頻繁にあって探していたんですが、このキリン抜群の実用性があります! 家族にもプレゼントしました もう場を選ばず大活躍するキリンですね♪」
というコメントには、637人中559人が「参考になった」と投票。

いやいや、ほんとにプレゼントされたら置き場に困るだろう、、、という冷静な突っ込みはおいといて、ほかにもおもしろいレビューがちらほら。

「彼女が欲しいと思っても結局は出来ない自分が遂に彼女を見つける事ができました。今は幸せです。キスの時は脚立が必要ですが毎日楽しいかぎりで す。因みにフィクションです」——キリンが彼女に、でもフィクションです! 11人が「参考になった」らしいですww

「周りの騎馬隊より断然四方の見晴らしがいいですね。夜襲の回避や敵軍への威圧効果も抜群でした。おかげで足軽大将からの出世間違いナシです。※このレビュー はフィクションです」——キリンフィギュアすげーと思ったら、こっちもフィクション。

本当に買った人がどれほどいるのかレビューからは不明 だが、1つのエンタメコンテンツとして読んで楽しむことをおすすめしたい。

ちなみにこのフィギュアのシリーズ「アニマル ビッグフィギュア」はキリンのほかにも、アカウミガメ、サイ、カバ、パンダ、ペリカン、ウシなど充実のラインアップとなっています。


ラインアップも充実




日曜日, 11月 27, 2011

子どもをくさらせる10の叱り方

子どもをくさらせる10の叱り方

http://readingmonkey.blog45.
fc2.com/blog-entry-415.html

「くさらせる叱り方」にかわる20の方法

http://readingmonkey.blog45.
fc2.com/blog-entry-416.html

土曜日, 11月 26, 2011

これはすごく良いミュージックビデオ。

フランスのミュージックビデオ。
スカウター的なデバイスによってfacebookやARが進化、
当たり前になった近未来。French Rap
Video Brings Facebook To Life (Pok

http://kimurashion.tumblr.com/
post/940132230

日曜日, 11月 20, 2011

お願いよ、あたしが死んだらきっとトースターにしてね...

http://www.gizmodo.jp/2010/06/
post_7199.html

20100615deadppl.jpg

わかった。じゃぁ、僕が死んだらコーヒーメーカーにしてくれる?
上の写真、トースターに見えますよね? でもこれ本当はトースターじゃないんです。これはAnne Lindeboomさん、1920年に生まれ1984年に亡くなりました。
現在はどっからどう見てもトースターのAnneさん。実はこれAnneさんの遺灰で作られたトースターなのです。もちろん動かないんですけど。
オランダ人アーティストWieke Somers氏のアートプロジェクトで、プリンターの試作機を使い、遺灰と樹脂を混ぜて溶かして3Dモデルを作りだしました。Somers氏の考えは全てのものはリサイクルされるべき! だそう。
考えようによってはロマンティック。家電葬。死してなお日常生活に密着。
あなたなら、死んだ後なんの家電になりたいですか?

20100615deadppl0120100615deadppl0220100615deadppl0320100615deadppl0420100615deadppl0520100615deadppl0620100615deadppl0720100615deadppl0820100615deadppl0920100615deadppl1020100615deadppl11

[Wieke Somers via Design Boom]
Jesus Diaz(原文/そうこ)
 

金曜日, 11月 18, 2011

水曜日, 11月 16, 2011

月曜日, 11月 14, 2011

金曜日, 11月 11, 2011

"241543903" で画像検索したらわけのわからない写真がいっぱい出てくる件

http://www.msng.info/archives/2009/06/searching_images_for_241543903.php

「フロー体験」理論 ミハエル・チクセントミハイ


「フロー体験」理論のあまりの凄さに戸惑いを隠せない


とあるきっかけで読み始めた、ミハエル・チクセントミハイの「フロー体験」という本、あまりに衝撃的であり、日々のものごとに対する観点をガラっと変えてしまったため、その内容の一端を、特にインパクトある部分を中心に簡単に紹介したいと思います。
■著者「ミハエル・チクセントミハイ」について
ミハエル・チクセントミハイは、1934年ハンガリー生まれで、主にアメリカで研究生活を行った、20世紀を代表する心理学者の1人。
1990年に出版された本書は、「(欲求の5段階で有名な)アブラハム・マズローの自己実現の概念を超えるもの」(ニューヨーク・タイムズ紙)など様々な新聞・専門家から賞賛され、「日常生活の心理学に関して、今世紀最高の研究者」とも言われています。
その知識は非常に広汎であり、心理学のみならず、文学・社会学・人類学・比較行動学・情報論・進化論・宇宙論・芸術などにまで及んでいます。
■フロー体験とは?
まず、このチクセントミハイの研究の中核をなす「フロー体験」とは、自分自身の「心理的エネルギー」が、100%、今取り組んでいる対象へと注がれている状態を表します。
この状態が満たされるためには、以下のような要素が必要となってきます。
1_2
1.自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる
取り組んでいる内容が、自分の能力と照らしあわせて難しすぎず、簡単すぎずであり、全能力を出しきることを要求されるレベルにあること。
そして、それをやり通すことによって、その自分の能力が向上するような難易度であること。
2.対象への自己統制感がある
取り組んでいるものに対して、自分がコントロールができるという感覚、可能性を感じていること。
例えば、F1のレーサーが、自分の車を思い通りにコントロールでき、自在に操ることができるような感覚もこれに当てはまるし、ギャンブルをする人が、運頼みではなく、自分の頭を駆使すれば、きっと儲けることができるに違いないと思い込んでいる状態も、これに当てはまる。
3.直接的なフィードバックがある
取組んでいることに対して、即座に「それは良いか、よくないか」というフィードバックが返ってくること。
例えば、テニスのプレイであれば、いい球が打てたかどうかがすぐに音や感覚で分かり、文章を書いているときであれば、自分自身の感覚でよい一節になっているかが分かるなど、自分の内面的感覚で良し悪しが即座に分かることがこれに当てはまる。
4.集中を妨げる外乱がシャットアウトされている
取組対象以外のことが自分に降り掛かってくることがなく、対象にのみ集中できること。
例えば、自分が文章を書くことに集中しているときに、同僚から声を掛けられてそちらに意識が発散するようなことがないことがこれに当てはまる。
これらの要素が満たされると、自分の「心理的エネルギー」は、よどみなく連続して、100%その対象に注ぎ込まれるようになり、これによりとてつもない集中と、楽しい感覚が生み出されます。
このような状態を「フロー体験」と呼び、この状態にある間、人は時間の流れを忘れ、ひたすらそのことに没頭し、得も言われぬ高揚感に包まれます。
では、なぜこれが幸福感につながるかと言えば、これによって自分自身の複雑性が増し、それが成長につながるためです。
「フロー体験」をしているとき、人は自分自身の能力を最大限に発揮し、自分にとって最も心理的エネルギーを発揮して取り組むため、そのプロセスを通して、自分の能力そのものと、より複雑なものへと取り組む力が向上し、この繰り返しを行うことによって、自分が成長していき、それが積み上がっていくわけです。
これに対して、快楽を追求するようなこと、例えばお金をかけて娯楽を楽しむといったような行為は、気持ちをリセットしたりするのには有用だが、それ自体は自分自身の成長をもたらすことがなく、長期的に幸せに貢献することはありません。
以上が、非常に粗々ではありますが、この「フロー体験」の基本的な考え方となります。
そして、この考え方に沿って、様々なことを捉え直すと、世の中が全く違って見えてくる、というのがこの本が衝撃的である理由です。
その例をいくつか、ご紹介しましょう。
■教育には何が重要か?
この「フロー体験」による成長という観点を、教育に当てはめると、以下の5つの要素が、親が子供へ教育を行う上での重要なポイントとなります。
1.安全地帯子供が無条件に戻ってこれる、圧倒的な信頼状況を作り出す(これを、安全地帯と呼ぶ)。何があっても、無条件で親は自分のことを受け入れてくれる、という安心感があることで、心理的なエネルギーが分散されることが無くなります。
2.明確な期待とフィードバック子供への期待とフィードバックが明確になっていて、ブレない。何をやるのがよくて、何は悪いかの基本方針、価値基準、ベクトルが明確になっていることで、子供は自分がどこに心理的エネルギーの焦点を充てればいいかが分かるようになります。
3.明確な責任範囲どこまでの範囲なら子供がやってよくて、何を超えることは許さないかが明確になっていることを指します。2が方向性などを指し示していたのに対して、この要素では例えば「となり町までは自転車で出かけてもいいよ」といった、制約条件を明確にし、子供がどの範囲のステージで心理的エネルギーを発揮していいか、自分で判断できる土壌を提供します。
4.現在へのフォーカス子供と一緒になって、常に今起きていること、子供が現在直面していることに、親も興味・感心を示すことをさします。将来の学歴や社会的成功をけしかけず、例えば子供が今日、学校で経験したことや、今現在何に好奇心を感じており、何に悩んでいるかといったことに一緒に興味・関心に関心を寄せます。これにより、子供の心理的エネルギーは、コントロールすることができない将来というものではなく、今コントロールすることができる、即ち自己統制感が感じられることに取り組むようになり、これが心理的エネルギーの集中につながります。
5.成長に合わせた適度な挑戦の提供子供が、1つ1つの課題をクリアしていけるレベルで、なおかつ飽きてしまわないような挑戦を、次々に課していくことを指します。これを行うには、常に子供がどのくらいの能力にあり、今取り組んでいることをどのくらいの割合でクリアできているか、それを本人はどの程度難しく感じているかということについて、常に注意深く観察する必要がでてきます。同時に、子供がまだ知らないうような、新たな観点や新たな方向性のチャレンジを提供することも求められます。そして、「より難しいことはより良いことだ」という単純な考えだけでは、子供がクリアできず、心理的エネルギーが集中できなくなってしまうため、細心の注意が必要となってきます。
これらを「フロー体験」の観点にて一連の繋がりとして捉えると、
まず「1.安全地帯」があることによって、子供は自分自身の立場や価値を心配することがなく、常に前に向かって心理的エネルギーを発揮できるようになります。
次に、「2.明確な期待とフィードバック」と「3.明確な責任範囲」で、その発揮すべき心理的エネルギーの方向性がいい意味で限定されており、子供は常に、心理的エネルギーをどこに向かって集中発揮するのがいいのか、分かるようになります。
さらに「4.現在へのフォーカス」によって、心理的エネルギーの発揮に対するフィードバックを子供は常に親から得ることができると同時に、コントロールすることのできない未来に対して無駄に心理的エネルギーが消費されることが防止されます。
そして「5.成長に合わせた適度な挑戦の提供」によって、常にその時々で心理的エネルギーを100%注ぐ必要性が求められる、というわけです。
言い換えれば、この5つのポイントを抑えて子供を教育することで、安定的に、定常的にフロー体験が生み出され続ける状況を作り出すことができます。
これによって、子供は「心理的エネルギー」を自分でコントロールし、集中して発揮することを学ぶとともに、その安定的発揮を通して、高く自分自身の複雑性を増し、成長させることができるようになるというわけです。
このような整理をすると、例えば私がたまに喫茶店での予備校の模試帰りの小学生の親子のやり取りで聞こえてくる、これまで「そのやり取りはおかしいよなあ」と思っていたことも、見事に「フロー体験」という観点から、再整理できるかと思います。
「今日のテスト、自己採点したらこんなに算数の図形問題ができてないじゃないー」
→1の安全地帯が無くなり、恐れや不安を感じ、心理的エネルギーが発散してしまう
「いつもここは苦手ってわかってるんだから、なんでやらないの?」
→場当たり的にできていないところを指摘され、本来自分が何を目指すべきかがわからなくなり、心理的エネルギーを集中すべきスポットを見失う
「算数はそんなに得意じゃないんだから、簡単なところだけちゃんと点数をとらないと」
→自分が取り組もうとしていることが「簡単」だと言われ、仮に取り組んだとしても適切な難易度でないという暗示がかかり、心理的エネルギーを投入する価値のある難易度のものではないと思ってしまう
「算数の点数が悪いと、受験のときにどこでも苦労するんだから。ちゃんとやりなさい」
→現在ではなく、曖昧でとらえどころのない遥か将来のことがクローズアップされ、今目の前にあることに心理的エネルギーを注げなくなる
■マネジメント
基本的に、適切な「フロー体験」ができるように育ってきた人にとっては、極論、マネジメントされることは不要となります。
なぜなら、フロー体験を創りだすために必要な要素と感覚を心得ているため、もしもその環境が整っていない場合には、周囲にそれを要求し、働きかけ、自分で環境を整備していくことができるためです。
ただ、そういった個人個人の力量に過度に期待せず、安定的にメンバーのフロー体験の度合いを高めていくのが、「マネジメント」の役割であり、その要素は基本的に子育てと同じとなります。
具体的には、まず「2.明確な期待とフィードバック」と「3.明確な責任範囲」が、メンバーに対しての業績目標や成長目標、仕事のプロセスに対する要求であり、それは「どこにエネルギーを集中させるべきか」を規定するものとなります。
だから、なんの制約条件にもなっていないような指示や、価値判断をするときの基準にならないような方向性の提示には、意味がないわけです。
次に、「1.安全地帯」については、メンバーに対して人間的な興味・感心を常に示しており、相手の能力への根本的な信頼を寄せているかどうか。
「この人、本当は自分を信頼していないのではないか?」というような疑念を抱かせてしまっていたら、それはそのメンバーの心理的エネルギーを大量に浪費してしまっていることになります。
次に、「4.現在へのフォーカス」について言えば、メンバーの日々の仕事内容や取組課題に対してフィードバックを与えていなければ、メンバーは心理的エネルギーを自分の仕事に傾け続けるための重要な要素であるフィードバックを欠いてしまいます。
それが他の相手から担保されていれば問題ありませんが(だから、営業の人は、お客様からフィードバックがある分だけ、この部分で安定的)、そうでなく、半期に一度だけメンバーに査定結果だけでフィードバックを返すようでは、フロー体験になんの影響も与えられないわけです。
「5.成長に合わせた適度な挑戦の提供」について言えば、まさに目標設定や課題の課し方について、メンバーの力量を把握し、それに対して適切な難易度になっているかどうかを常にモニタリングすることに繋がります。なので、メンバーのコアな強みや能力、弱点などを把握していないと、ただ単に粗探しのようになってしまい、メンバーが自分にとって適切な難易度のことに挑戦することに貢献しないわけです。
マネジメント論では、こうした要素の1つ1つが「大切である」ということはほぼ一致した見解として存在しますが、「なぜそれが大切なのか?」「具体的にどのようなことが実現できるレベルで実施すべきか」という点について、「フロー体験」の観点は大いに貢献してくれます。
■競争の意味
フロー体験という観点により、捉え方がガラっと変わることの別の事象として、「競争」が挙げられます。
以前から自分自身が感じていた違和感のある話に、
「競争には勝たなければならない」
というものがあります。いやいや、負けることによっても、大いに学びがあるし、それはおかしいなあ・・・とか思っていましたが、これも「フロー体験」の観点により、すぱっとした新しい捉え方が見いだされます。
一言でいうと、
「競争関係は、相手との競い合いの中で、極めて安定的に自分の全力を出しきることを求められる」
ということ。
競争をすることによって、自分が何に集中しなければならないかということも分かるし、自分が考えていた枠組みを超えて、相手という立場との相互の関係の中で「相手よりも高く」と目指すことで、自然と100%の能力を引き出されることになるわけです。
なので、競争における小手先の戦術での勝利には、その戦術を考えだすという点では難易度が上がり成長を促すけれど、そうした工夫がなく、単純に信義則などに反することを行なって勝利することには、信義則への忠誠を失くすというダメージに加えて、なんら難易度向上に貢献せず、むしろ難易度への挑戦を放棄するという意味で、逆効果となり、これも直感的なことと合致するわけです。
よく、競馬で「併せ馬」という二頭の馬を同時に走らせてトレーニングする方法がありますが、あれなんかがまさにこれに当たるかと思います。
■テレビ鑑賞と難しいことへの挑戦
自分にとって適切な難易度のことに挑戦することが「フロー体験」につながり、それが自分のさらなる成長へと繋がり、それが幸福感をもたらす、というのは、本当にコアな話なのですが、ここでは逆に「難易度」について焦点を充ててみたいと思います。
例えば、チクセントミハイは、テレビの鑑賞や娯楽への逃避を優しくたしなめます。
なぜテレビを見たりするかと言えば、テレビを見ることによってそこに受動的に意識が集中され、心理的エネルギーがアイドリング状態にならず、ある種の安定を自分にもたらすから。
そうすると問題なのは、それが自分の脳力を伸ばすような挑戦には全くなっておらず、自分自身で心理的エネルギーの集中をコントロールするという作業を放棄しており、他人が組み立てた論理の道筋やストーリーによりかかり、無駄に心理的エネルギーを放流され続けることになる点です。
だから、子供を遊ばせるときに、テレビを見せておとなしくしてもらうというのは、良い方法とは言えない。
それによって子供は、自分自身で様々な複雑なことにチャレンジし、自ら自分を成長させるようなクセと習慣を身につける機会を失ってしまうため。
それに対して、効果的なことのひとつにあるのが「白昼夢」をさせることだと、チクセントミハイは指摘します。
これは、子供が自分自身の頭の中で物語をつくり、それをあれこれ考えることに頭を使うという行為。これは、非常に複雑な作業であるし、これに子供は集中することによって、外的な要因に頼らず、自分自身の内省によって自分を高めるということの素晴らしさに気づくことができるようになります。
■転じて世の中を見ると
たまたまこの本を読んでいるときに、TVで見ていたインタビューに
「どうしても、◯◯ということは、難しく感じてしまって嫌かもしれません。ですけれども、やってみるとそんなに難しいことではなくて・・・」
というように、「難しいこと=悪いこと」というような捉え方が多いものなんだなあということに気付かされました(というよりは、この本にすっかりのめり込んでいたので、一種の憤りすら感じましたが)。
この「難易度」に対する捉え方が、世の中全般で幼稚なのかもしれません。
幼稚さには2局面があって、その1局面は上記のような、とにかく「難しいこと=悪いこと」としがちなもの。例えば、発表をより簡単にしようとか、難しいことを易しく伝えることこそがよいこと、とすることなどがこれにあたります。
もう一方の局面は、「極端に難しいこと=よいこと」と思い込むこと。例えば、「優秀な人にとっては、とにかく難しい課題を与えれば与えるほど、燃え上がってよい」というような話や、「とにかく、どんどん厳しい要求を突きつけて、それによって成長を促す」というような話。
これも「適切な難易度のコントロール」という観点から外れています。
本来行うべきは、「今取り組んでいることが適切な難易度であるか?」ということですが、この難易度のコントロールには、以下のような方法があります。
*【取組前】時間や金銭やルールに制約条件を設ける
例 1週間でこの仕事を完了せよ、と言われたら、その時間内に終わらせるという難易度が上がる
*【取組中】取組み最中の集中度をモニタリングし、微調整を行う
例 いつも退屈だと感じていたら、難易度を疑い、やり方をちょっと難しくしてみる
*【取組後】前回の仕事の難易度を適切に評価する
例 1つのプロジェクトが終わったら、その振り返りをマネージャと一緒に行う
こうした努力を放棄して、闇雲に「難しいことは、よくないことだ」というのは、とてももったいないことであると、本書を読んで、改めて痛感させられました。
■こうした内容も踏まえて
さて、今回この「フロー体験」の内容の一端を、ザクザクっと紹介させていただいたのですが、本書にはこれ以外にも様々な観点やテーマが紹介されており、さらにこれらを深堀りして考えてみたいと感じています。
※上記でご紹介した以外に、個人的にこの本で紹介されている興味深く、議論してみたい観点
*「孤独」の重要性とは?(フロー体験に、幼少時の孤独を楽しむ体験は重要とされている)
*集団の相互作用やモチベーション3.0と「フロー体験」との関係は?
*組織や、組織を超えたコラボレーションに「フロー体験」はどんな観点を与えてくれるか?
*音楽の専門家、研究者、外科医・・・自分のプロフェッションでは人よりも卓越した感性がそれぞれの人にあるそうだが、その感性によるフィードバックと「フロー体験」との関係は?
*本来仕事に集中している状態が「フロー体験」であるが、心は論理的にバカンスをすべきと考え、それによる乖離が幸せを奪ってしまうという話について・・・
*日本の社会や今後のトレンドの中で、「フロー体験」が与えてくれる示唆とは?
あなたにとって、「フロー体験」はどのようなインパクトがありそうですか?
それでは